Re: 第十六回企画作品、D・W・W著「ピュアの探索者 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/06/10 10:50
- 名前: 深那 優
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- 「ピュアの探索者」拝読しました!
早速感想書かせてもらいますね(^-^)
Dさんの作品って、いつも読んでいて『世界観が面白いなぁ』って思います。 現在と、作中の未来の世界を比べてみたりして、『こんな風に変わってるのかぁ』っていうことを思うのが面白い。 劇的に変わってるところもあれば、対して変わってないところもあるのが、何かリアルな気がします。 とっても楽しめたんですけど、少し気になる点もありました。 蛍は父の研究を引き継いで、物語の後半でついに成果をあげましたけど、何かその後の流れが少し単調な気がしたんです。 説明下手なので上手く言えないんですけど、後半途中まで凄くのめり込んで読ませていただいてたので、ちょっと残念に思ってしまいました。 Dさんの作品っていつも高い完成度を持っていると思ってるから、ついつい過剰に期待をしてしまっているのかもしれませんが(^^;)
何はともあれ、とても楽しく読ませていただいたのは事実。 また次回作も楽しみにしていますね(^-^)
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Re: 第十六回企画作品、D・W・W著「ピュアの探索者」の感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/06/10 20:39
- 名前: 宇苅つい
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- こちらも「ダメな人」と同じくロボットが登場。でも、全然印象が違うお話。うーん、この長さの二作品をこの期間で出してくるのか。Dさんの筆の速度は凄すぎるなぁ。
「駄目な人と私」に出ていたオンリーワン型ロボット・ネジェットと、こちらに出る汎用旧式ロボット・キノカをなんとなく比べながら読んでみたり。素直にリシアと比べるべきですよね? でも、二作続けて読むとついw。ロボットの心情(?)の書き分けは難しいと思うのですが、それぞれが個性的でイイですね。ただその分、主人公・蛍の言動がいささかロボット以上にロボットめいて感じる部分がありました。が、ラストで >(蛍が)にこにこしながら〜歩き始めた。 と結ばれるので、伏線と見ればOKか。
終盤。お父さんの啖呵が良かったです。すっとしました。カッコイイ。蛍が未来に向かって歩き出すラストもいいですね。 執筆お疲れ様でした。
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Re: 第十六回企画作品、D・W・W著「ピュアの探索者」の感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2008/06/14 20:58
- 名前: toku
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- 「ピュアの探索者」読ませていただきました。
ちとネタバレ気味になりますが、これ「隙間家族」ともリンクしているんですね。 まぁ、立花先輩の初々しいこと♪
蛍先生の研究・・・それが本作のテーマとも結びついてもいるわけですが、考えようによってはというか作中語られる常識的なる人々からすれば。蛍先生も立派な(?)ダメな人ですよね。 いや、これ、どちらのテーマでもいけるというか、テーマ的には「合わせ技」ということにしても良かったのではないかと。 蛍先生という成人した社会人であるヒロインが、自己を肯定するに至る物語ともとれ、SF的な世界観を舞台にした成長物語でもありますね。 しかし、これほどの難行を経てようやく自己を肯定するに至るとは・・・そんな人間の複雑でやっかい、そしてある意味オバカな(失礼!)物語。作者の人間に対する半端あきれながらも優しい視点が伺えます。 「隙間家族」での立花先輩も、そんな課程を経ているのだろうか・・・
ひとつ、不満(?)というか腑に落ちなかったのは、中佐の立場と目的。 ヒロインをはじめとしたひとつひとつのピースが、軍というリアリスト集団の目的とどう絡んでいるのか?という部分がちと不透明。 このあたりは、「隙間家族」本編を読むことでつながっていくのでしょうか? もうひとつ、これはDさんの転換点なのかな?と僭越ながら思ったのは、Dさんのファンタジーにしては珍しく(?)超越者の存在が感じられないこと。 物語に存在するのは、あくまでも愚かしくそして愛すべき人間達・・・でもマスコミ関係には容赦ないのね(笑)
執筆お疲れ様でした。 現在の連載とあわせ、次回作も期待しております。
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Re: 第十六回企画作品、D・W・W著「ピュアの探索者」の感想 ( No.4 ) |
- 日時: 2008/06/22 00:10
- 名前: ゆめなまこ
- URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→
- 『駄目な人と私』とかなり趣を異にする作品ですナァ
こっちは人間の存在に対してある程度希望を見出してるラストになってる。 ラストの蛍女史の小さな変貌にそれが見られる気がします。
ただ、主な登場人物が一般的な人間社会に絶望してるいう点は やっぱり共通してる気がしますナァ そして、もっとも身近な理解者が人ならぬロボット言う点も『駄目な人と私』との 共通項。
Dはんの人間と言うものに対する見方の厳しさは良作共に生きてます。
あと、純水をめぐる物語の落としどころがヨカッタ! ああ来るか!とエセSF書きのゆめなまこ、さすがに唸りました さすが、生物への造詣が半端無く深いDはんならでわの解釈でした
いや、お見事な作品でした!
「隙間家族」も期待大で読ませて頂きまっさ!
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