Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/06/02 21:36
- 名前: 名無しの三文作家
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- 名無しの三文作家です。
「その殺し屋 第二話 『最後の晩餐』」ならぬ「最後の晩酌」拝読させて頂きました。 何かついこの間まで世間を騒がしていた某防衛省の某次官の事件みたいですね。 所詮はトカゲの尻尾切りで黒幕は常に安全というわけだ。 事故死や病死も疑いたくなってきます。
この殺し屋さん、案外、サービス?いいんじゃないかと思いました。 "幸せな死に方"ってものがあるとしたら、風呂で死ぬってのもその一つかもしれません。 これが便所だったら、これまでの人生までにケチがつきそう。
拝読した後、ふと脈絡もなくある言葉を思い出しました。 かなり前に若い女の殺し屋が主人公の連続ものを見てました。 主人公は表向きはフラワーコーディネーターで若いけど、実は、凄腕の殺し屋。 "山猫"と呼ばれている男の指令でターゲットを殺す。 その"山猫"がある時、彼女に言った言葉。 「おまえは人とかかわりたくなくて殺し屋という仕事を選んだんだろうが 殺し屋ほど人の人生に深くかかわっちまう仕事はないんだぞ」
以上、まとまりのない感想で失礼いたしました。
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/06/10 16:42
- 名前: 深那 優
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- 「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」拝読しました!
早速感想書かせてもらいますね(^-^)
第一話から続けて読ませていただいたんですけど、何ともゆめさんらしい作品ですね。 アンダーグラウンドな世界を舞台に、現実の世界の有り様を皮肉ってるような表現とか、いかにもゆめさんって感じです。 個人的に、本来は表にでるべきではないであろう殺し屋さんの心情が、ところどころ表現されているのが良かったです。 第二話なんか、特にそうだったと思います。
今度は『殺し屋』としての仕事をしていないときの殺し屋さんの日常なんかも覗いてみたいなぁなんて思ったり。 また次回作も楽しみにしていますね(^-^)
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2008/06/10 20:40
- 名前: 宇苅つい
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- 第一話も合わせて読ませていただきました。
ニヒルな殺し屋と相棒の女性、元締めや情報屋。ヒトクセもフタクセもありそうなキャラクターが一杯でとても楽しく拝読しました。ニヒルな中にも孤独や人情、そしてちょっと抜けた面も垣間見せてくれる殺し屋さんが好印象。シリーズが進むと彼の過去なども次第に明らかになっていくのでしょうか?
殺される男も「自殺に見える」殺され方を欲したり、風呂場で「ああ、気持ちいいナァ」と言ってみたり、一話のターゲットより更に踏み込んで書かれており、味があって死なせるにはマコトに惜しいキャラでした。冥福をお祈りしますw。
伊坂幸太郎の小説で「死神の精度」というのがあります。主人公はタイトルの通り殺し屋ではなく死神で、直接手を下す類の死神でもないのですが、このシリーズに多少通じる物があるかな、と思いましたので、ご紹介しておきますね。執筆お疲れ様でした。
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.4 ) |
- 日時: 2008/06/12 20:18
- 名前: D・W・W
- こんばんは、ゆめなまこ殿。「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」拝見させていただきました。
実にすばらしい。ゆめなまこ殿らしき作品だと思いました。 情け容赦のないリアリズムに裏付けされた設定、倫理観念を最初から蹴飛ばした内容、社会の泥の中を蠢く人間どもの姿。なかなかにビターな、大人の創作かと思います。 殺し屋の主人公である人物の思考、ターゲットの人物の独白、さらにはラストの命令、いずれも無駄なくシナリオを構成しており、完成度は実に高い。続きを是非読んでみたいところです。
相変わらずハイレベルな創作、楽しませていただきました。創作お疲れ様でした。
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.5 ) |
- 日時: 2008/06/19 22:57
- 名前: toku
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- 「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」拝読させていただきました。
感想の第一声としては・・・ ラストに驚愕!! 物語の中の一連の因果関係の奥深さを垣間見てしまいました。 ふと考えたんですが、ラストで「元締」から提示されるターゲット、 普通に考えれば依頼主は、権力構造的にターゲットの上位存在なのでしょうが、これがもし「間島課長」の依頼だとしたら、人の心とはなんと奥深く罪深いものであることか・・・
ゆめさんの作では「人間」という生き物の複雑怪奇さ、その複雑さ故に生み出される社会の理不尽というものを感じるのでありますが、今作でそれを最も強く感じた部分。
>そら、やっぱり死ぬのがイヤなんだろう?だから暴れるんだ。苦しいんだ。オマエの頭の中は死にたがっているかもしれないが、身体は、細胞の一個一個は、酸素を欲している。生きたがっている。だから暴れるんだ。 >さぁ、暴れろ、苦しめ、それが生きている証しだ。
他者に対して、生命を放棄しようとしている相手に対して、殺し屋が抱く何と矛盾した感情であることか? 悪役の「かわいがり」以外で、こんな台詞に出くわすとは・・・
毎度のことながら、力作を読ませていただきありがとうございました。 次回作も頑張ってください♪
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.6 ) |
- 日時: 2008/06/21 20:44
- 名前: yonnkisuto
- URL: http://www7b.biglobe.ne.jp/~nervous-punk/ HOME→
- どうもyonさんです。読ませていただきました。
殺し屋物、ということで、ゆめさんらしいといえばゆめさんらしい設定でございました。
キャラの造詣、特に第二話では被害者までも良く描かれていて、面白く読めました。 第一話が紹介的な話が多かったものの、第二話ではそこらへんを前提として話としての完成度がぐっと上がっていて良かったです。
ただ、記述の上でアングラさや、反道徳的・反社会的であることをことさら強調する部分が少し多すぎたように感じました。もっと淡々と、そこに無口さ、のようなものがあったほうが、この話はもう少し引き締まるように思いました。
あと、テーマの「ダメな人」は被害者の間島忠志課長が該当するんでしょうか? 私はこの課長は、生物としての本能を正しいとする殺し屋に対して、都市化されて肉体を失った現代人として対照的な存在で、「ダメな人」とは思いませんでした。細分化された三島の遺伝子が現代人というものではないでしょうか?
所詮は殺し屋なんか、どれだけ有能であろうとも、ダメな人間なんだというシニカルなメッセージととれなくもないですが……
グダグダ、作品を書いてもいない人間が言ってすみませんでした。
十分に面白い作品でした。フォローでなくね。
次回作も期待しております。
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.7 ) |
- 日時: 2008/06/26 22:08
- 名前: ゆめなまこ
- URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→
- 皆さま、愚作にお付き合い頂き、おおきにありがとさんです。
名無しはん
感想一番乗り、ありがとう御座います!
>某防衛省の某次官の事件
モロでおます、事件のモデルは内田洋行&守屋次官のお話 あのオッサンも、はよ捕まってよかったんちゃいますやろか・・・いひひひ
>サービス?いいんじゃないかと
余談になりますが、マフィアの世界では 食事がキッチリ終わったあとで殺すのが、もっとも敬意を払った暗殺法や言われてます。 さすがに、三度のメシよりメシが好きなイタリアンと言うべきか・・・
>人生に深くかかわっちまう仕事はないんだぞ
本作の『その殺し屋』は仕事に掛かる前に徹底的にターゲットに関して調べ上げます (第一話参照)まさに、その相手の人生にのめり込むように・・・。 そして、結果的には、その人の人生の最後を演出するわけです。 人生を終らせるために、人生を理解する。まさに矛盾ですナァ〜 そのジレンマが、主人公の人生そのものであります。
優はん、
殺し屋の日常・・・ いや、マジに書こうかと思うてるんですよ
本作を書くきっかけと言うか、着想の原点が 『ゴルゴやましてやシティーハンターはもう入らぬ、地味な殺し屋モノが書きたい!』 言うもんでからねぇ
その殺し屋の休日、魅力的な話でんなぁ ご期待ください!
ついはん、
>ヒトクセもフタクセもありそうなキャラクターが一杯で
わてもフリーキーなアングラ社会のプロたちの キャラを考えるときも実際に書くときも楽しかったです。 今後もドンドン、ミクセもヨクセもある連中を登場させまっせ!
殺し屋の過去については第二話でもちょっと触れましたが 今後の展開次第ではさらに突っ込んだところも出す予定 もう、設定は考えてますけどね。
死神の精度・・・金城武で映画にもなりましたなぁ。小西真奈美も出てた。 ちなみに、本作の殺し屋は大杉蓮をイメージしてます(笑)
Dはん
ご好評おおきにです♪
いかにも、わてらしい作品でっしゃろ こんなノワールな作品を、正面切って書いてみたかったんです。 今回の『殺し屋』の仕事は地味なヤツばっかりでしたが、 これからはハデなアクションシーンも出す予定です。 (海外出張もあるかも?) お楽しみに!
tokuはん
>ラストに驚愕!!
おおきにです、 あのラストは、はっきり言って『はじめにありき』でおました。 権力の暗部というものを、端的に表現できるオチを考えた時、真っ先に思いつきました。
ただし!
間島がクライアントいうのは思いつかなんだ・・・ tokuはんも中々ワルでんなぁ〜
殺し屋が間島に抱いた怒りの根源は、その生に対する執着の無さです。 本作でも触れましたが、殺し屋は毎日が死に包囲されたような環境で生まれ育ち そして今でも命を削り、他人の命を我が糧にして生きてます。 そんな、ギリギリの生を生きる人間が、アッサリと命を投げ出す人間を目の当りにしたら どう思うか?
その辺を書いてみました。
ヨンさま
>アングラさや、反道徳的・反社会的であることをことさら強調する部分が少し多すぎた。
これは一人称で語られる殺し屋の独白ちゅゆう雰囲気で書いてます。 つまり、自分がアングラで、反道徳的で反社会的で人非人であるというのはこの男自体が 自分自身に必至に言い聞かせてる事なんですわ。 そやから強調が過ぎるのです。
はっきり言って、この主人公は、いまの自分の境遇を嫌悪してるんです。 だから淡々と出来へんのですわ。
ほな、なんでそうなんかは・・・。この先のお楽しみ♪
しかし・・・確かにくどいかもなぁ(笑)
>都市化されて肉体を失った現代人
これの何処がダメででは無でっしゃろ?
生物の本能に従いどんな状況下でも生き続けようとするんが正しいように思いまっけど・・・。
>生物としての本能を正しいとする殺し屋 は、実を言うとわての意見を代弁してもらってます。
これって、今日的な考え方では無んかなぁ?
すんまへん、なんかヨンさまだけに反論めいた事書きまして、 真摯な意見、ありがとう御座いました。
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ゆめさんへ ( No.8 ) |
- 日時: 2008/06/30 01:26
- 名前: yonnkisuto
- URL: http://www7b.biglobe.ne.jp/~nervous-punk/ HOME→
- 感想へのコメントありがとうございます。
今回はわりと意識してアンチな感想書いていますので、反論めいたコメントが、かえって嬉しいです。
書き手としてのゆめさんを十分認めているからこそ、あーだこーだ書きました。
自分の境遇に心底嫌気がさしている殺し屋、というのは面白い着想ですよね。そういわれるとこの饒舌さ、も納得できます。
都市化されて肉体を失った現代人をダメとするのがダメ、というわけでなく、自分の読んだ感想としてはあくまで殺し屋と対照的な存在とよめ「ダメ」という風には思えませんでしたということで。
自分の境遇に嫌悪しながらも生きていく主人公と対比すれば、ダメなんでしょうね。
でも自分には、課長さんの気持ちもよくわかったりで。
是非続きを書いていって世界観をより強固に構築してください。
楽しみにしております。
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Re: 第十六回企画作:ゆめなまこ著「その殺し屋 第二話 『最後の晩酌』」への感想 ( No.9 ) |
- 日時: 2008/06/30 22:17
- 名前: 月島瑠奈
- URL: http://lunatuki.ojaru.jp/ HOME→
- 遅ればせながら作品拝見致しましたので拙いですが感想などを。
折角なので1話から拝見させて頂きました。 1話では、淡々とただ依頼された仕事をこなすだけだった殺し屋さんの、人間らしい部分を垣間見れて興味深かったです。 口では死を欲していても、本能的では死に抗う。 リアリティーあふれる描写力に、この手の描写は苦手な私ですら文章に釘付けになってしまいました。
それにしても、この殺し屋さんの心の内を描くに相応しい文章構成も見事ですねえ。 例えば、「事故にみせかける」にしても色々方法はあるでしょうに、「溺死」を選んだのも然り。 これ誤って転倒、とかだと「肉体としては死に抗う」という描写は不可、ですもんね。 (ちょっと書いてて怖くなってきた/汗) これも狙い通り、だとしたらもう脱帽するしかないんですが(汗)
これ、殺し屋さんの過去とか知ってから見たらまた違うんだろうなあ、と思うと早くも次が凄いきになってしまいました。 えーと、次の更新予定はいつごろで(笑)
まとまりのない感想でしたが、これにて。
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