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第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想
日時: 2008/06/02 10:11
名前: 宇苅つい
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小指の色
http://gogosui.flop.jp/st_sisin/koyubinoiro.html LINK→

どうぞヨロシク。今、すっげ眠い。。。
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Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.1 )
日時: 2008/06/09 23:12
名前: 深那 優
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「小指の色」拝読しました!
早速感想書かせてもらいますね(^-^)

相変わらず、読んでいて悔しくなってくる作品を書かれます。ついさんは。
あの時代劇と郁子の感情の繋がりとか、全体を通しての雰囲気とか、本当によく考えられた作品だと思います。
ちょっと歪んで成長していってるスドウさん。小学生の子が知るべきではないようなことを知っている彼女に対して、郁子が一線を引く。
でも、それでも微笑ってお別れを言うスドウさんの姿が、何だかある意味悲しかったです。
何か、そういう時に『悲しい・寂しい』って思う感情が欠落してしまっているんじゃないかって思えて。
もしかしたら違った解釈をしてしまっているのかもしれませんが(^^;)

えっと、とにかく楽しく読ませていただきました!
また次回作も楽しみにしていますね(^-^)
Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.2 )
日時: 2008/06/11 00:58
名前: 宇苅つい
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>深那さん

感想ありがとうございます。
私も深那さんと同様、この話に落ち着くまでに他の案を幾つかボツにしてまして、その所為で締め切りにも遅れました。似てますねw。

早く書き上げなくっちゃ〜と焦りまくって書いたので、「郁子側から見たスドウさん」の話のみ重点を置いてしまいました。これはこれで私的には書きやすい長さに落ち着いて、イイかーだったんですが、書かなかった「スドウさんサイドの視点」っつーか、
>それでも微笑ってお別れを言うスドウさん
の、その心情。一応考えてあったりします。但し、「小指の色」本編中では全く毛ほども触れてないので、深那さんみたいに、ご自分なりの解釈で考えていただければ嬉しいです。
っつーか、その為に敢えて伏せたのだ。そーゆーことに今決めタw!

やっぱ、スドウさんサイドの話も要るのかなー(やるなら独立した一本にしたいですが)。それで「小指の色」が本当に完結になるのか、それとも思いっきり蛇足なのか。その辺の兼ね合いが自分ではさっぱりワカランー。こういう時、編集な人が欲しくなるんだよねー。うーん。。。
Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.3 )
日時: 2008/06/12 20:27
名前: D・W・W

 こんばんは、宇苅殿。執筆お疲れ様でした。早速感想など書かせていただきます。

 いやはや、最初のイラストから、よく考えられた作品だなと思いました。子供という題材を使っているにもかかわらず、この人間関係のシビアさはどうか。簡単なことで壊れてしまう交友関係をこう感情移入しやすい等身大のキャラクターの目を通して見せられると、思わず唸らされるものがあります。
 家庭環境をはじめとして、周辺関係にまるで恵まれない気の毒なスドウさんがこの先どうなってしまったのか不安でなりません。幼い頃から鍛えられて、たくましく生きていると思いたいですが、はてさて。そういう後味の悪さも含めて、良い作品だったと思います。

 思えば今回は題材のためかえぐみのある人間関係を扱った作品が多かったですが、この作品は子供の視点を題材にしながらもこの完成度。さすがの貫禄を感じました。
 いやはや、良い作品でした。今後も作品の執筆、楽しみにしております。
Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.4 )
日時: 2008/06/14 21:32
名前: 名無しの三文作家
URL: http://members.jcom.home.ne.jp/3351189001/short2/second.htm HOME→

作品を拝読させて頂きました。

他のその他大勢の子どもとは一線を画した異質な子ども。
大抵の親と名のつく者はそういう子どもが自分の子と付き合うのを
望まない。そして、親に影響されるように子ども自身もその子と
距離を置く。
導入部の時代劇の話がラストへの重要な伏線になっていたんですね。
心憎い演出だと感じました。
子どもは無邪気だというのは大人が子どもに押し付けている理想なのでは
ないかと思います。実は子どもは大人が思っている以上に色々なことを
知っている。知らぬと思っているのは親ばかり。
そんな現実を突きつけられたと感じました。

何だか脈絡のない感想になってしまい、すみません。

Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.6 )
日時: 2008/06/16 06:47
名前: toku
URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→

「小指の色」拝読いたしました。

人間が成長して、世の中にはいろいろな人がいる、いろいろな環境の人がいるのだ、ということを肌で知る時期は目安としては、やはり小学校くらいからなのでしょうか?ことに公立の小学校。
いや、読みながらそんなことを考えましたですよ。
そして、子供というのは自分より成長が先んじている同世代に対しては、ちと恐れをいだいたりもするのですね。
物語の主人公「郁ちゃん」と「スドウさん」との関係で、そんなことも思いました。
大人の側からすれば、6,7歳であのように大人の事情を理解するスドウさんという存在は恐ろしくもあり、哀れでもあり・・・でも、コレは別にスドウさんの罪じゃないのに・・・

私が年寄りだからか(^^ゞ 郁ちゃんとスドウを取り囲む環境というか雰囲気は妙に懐かしく、ああそういえば親しくなかっただけかもしれないけど、クラスにスドウさんみたいな子がいたかもな・・・などと思いましたよ。
ちととりとめのない感想文になってしまいましたが、タイトルの「小指の色」、冒頭の時代劇といった小技ににやりともした私でした。相変わらずうまいなぁ・・・

次回作も期待しております。
Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.7 )
日時: 2008/06/22 00:13
名前: ゆめなまこ
URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→

この作品を読んで、あのジブリアニメ『おもひでぽろぽろ』に出てくるエピソードを
思わず思い出してしもうたんですよ・・・。

あの主人公のクラスに転校してくる汚い子
すぐに『ぶっとばされんなよ!』と凄むガキ・・・

なんかねぇ〜小学校の頃をツラツラ思い出すと必ず一人はいましたよ
そーいう皆と異質な子が、
すこし皆とは違って一足先に大人になったような、
なんか近寄りがたい雰囲気があって、でも興味は深々、ちょっと魅力的な感じで
ほんでもって親連中は決まって『●●さんと一緒に遊んだらアカンで!』なんて言い出す。
(でも郁ちゃんのお母さんはそれを言いまへんでしたなぁ〜、エライおかんや)

この物語のテーマは、まったくラストの二行に集約されてるおもいます

>>スドウさん、お元気ですか?
>>やっぱり私はどうしても、あなたの名前を思い出すことが出来ません。

郁ちゃんにとって、スドウさんは少女期の楽しい思い出の一欠けらではなく
これから山ほどしてゆく辛く悲しい『対人関係』の苦々しいスタートやった言う事ですな

多分彼女はこれからもたくさんのスドウさんを泣きながら切り捨てて行くんでしょうなぁ

いや、彼女の問題だけではなく、世を生きる人全ての話です。

毎度ながら、奥深い物語、ありがとう御座います
Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.8 )
日時: 2008/06/22 01:20
名前: yonnkisuto
URL: http://www7b.biglobe.ne.jp/~nervous-punk/ HOME→

読ませていただきました。

うん、やっぱりできのよい作品で満足させていただきました。是非ついさんには半月に一回の割合で企画を出して私たちを楽しませていただきたいですね。さすが寺の横綱でございます。モンゴル勢に負けないで。

小学校の最初の友達っていうのは、子供にとって最初の異世界への入り口なんですよね。作中ではもちろんスドウさんというのは少し際立った異世界ではありましたが、もっと些細なこと「あ、ゴトウ君の家は目玉焼きにソースなんだ」とか、やっぱりみんな経験としてあると思います。

まだ本当に幼い子供の揺れ動き、感覚と理論の混濁、お母さんと自分。読んでて自分がたかが電信柱一本分歩くのにもえらい時間がかかった頃を思い出しました。小説の力ですよね。

話の持っていきかた、伏線、どれもすんなり読めました。すんなり読めたというのはきちんと機能しているということ。

スドウさんサイドに視点に関しては、この作品ではいらないんではないでしょうか? 主人公が切り離してしまったものの思念がでてきてしまうと、作品に余計な枝葉が生まれてしまってよくないように思いまし、またスピンオフのような形で提示されるより、読者が文章の壁に手をもぐらせて手触りだけで推察するのが趣があっていいように思います。

私好みの作品を本当についさんは書いてくれますね。来世ではご近所に住ませてください。


Re: 第16回企画作:宇苅つい著「小指の色」への感想 ( No.9 )
日時: 2008/06/22 23:05
名前: 宇苅つい
URL: http://gogosui.flop.jp/ HOME→

D・W・Wさん、名無しの三文作家さん、tokuさん、ゆめさん、yonさん

感想ありがとうございます。
感想は頂けるだけで有り難く嬉しいものであります。自作に頂ける感想で、
「ここ、誉められた〜♪」と単純に喜ぶ時もあり、「ここはもうちょい不足だったか」なんて反省材料にさせて頂くこともあります。

自分の書いたものってちゃんと分かってるようでいて、あんまし分かってないんだよね。書いた文だけじゃなく頭の中にもなんかあるから。自分の顔の中心である筈の鼻の頭が肉眼でよく見えないようなものでしょうか。他人の視点は重要だと痛感する今日この頃。

また、他の方の作品への他の方の感想を読んで、「そういう読みは自分にはなかった」だの、「しまった、気づかなかった」だの、新たな発見をする時もあります。作品自体も面白いですが、こういうのも企画の醍醐味だと感じます。

んで。まぁ、勝手な発案ですが、感想への感想ってか、感慨ってか、創作秘話ってか、そーゆーのもこの感想BBSに増えていくと、寺の企画はもっと面白くなるんじゃないかしらんと思いましたモンで、言い出しっぺから先ずはやってみるべと思います。


---
>>3 Dさん
イラストに関しては、素材屋さんの力ですねw。小説の大まかな主軸を決めた後に、雰囲気の良いイラストを選び、それになるだけ沿うように話の向きを寄せてみました。宮崎駿監督は映画作成前にイメージボードを描くそうですが、まぁそれの真似っ子か? 自分の中の印象を固めやすくなるので、助かります。絵ってダイレクトに伝わるのでいーですよね。

>>7 ゆめさん
自分でもラストの二行を重要視しております。ってか、この2行と、あと1行が先にあって、それで本作になりました。んで、あと1行ってのは、そのすぐ上の行です。正しい私を謝らせたかった話です。

>>8 yonさん
>スドウさんサイドに視点に関しては、この作品ではいらないんではないでしょうか?
私の >>2 を受けてのご意見ということで、どうもありがとうございます。
私も本作の派生としては蛇足だなという結論に達しました。うん。
ただ、スドウさんのこの時の感情は、捨てるにはちと惜しい気もするもんで、蛇足にならない新たな使い道はないもんかと模索中です。急に考えても浮かばないので、じっくり寝かせようかねぇ。

ホントにご近所だといいのにねぇ。パームも語り合えるしw。ところで、モンゴル勢って誰ですカw?

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