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第18回企画作:みゅう著「Requiescat in Pace」への感想
日時: 2009/09/01 01:52
名前: みゅう

よろしく〜〜。
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Re: 第18回企画作:みゅう著「Requiescat in Pace」への感想 ( No.1 )
日時: 2009/09/03 19:39
名前: toku
URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→

「Requiescat in Pace」 拝読。

あとがきとブログを読んで、ようやくタイトルの意味が分った私ですたが、優さんに通じるさわやかさ。
いや、香坂さんの行為自体は、実のところ凄く悲しい行為なのかもしれませんが、それでも全体を通してみればさわやかさん。
何しろ、二年連続で葬儀屋さんのお世話になった身としては、ちと感情移入してしまう。
ちと脱線ですが、葬儀屋さんって、ブラックボックス産業とも言われていますが、その理由のひとつとして担当者により対応が違ったりするんですね。
それだけに、仕事とはいえ、いや仕事とは逸脱しているか(笑)、「霊」というものに優しさを見せてくれる作中人物のような人々がいる典礼会館なら………っていうか、対象は本当の意味では「仏さん」ではないのか。
ううぬ、良いことなのかどうか分らなくなってきたぞ。
何だろう、この感覚。
でも、間違っているわけでもないし……。
私の場合、感情的にあまり他人事の世界ではないからそう色々と考えてしまうのでしょうか?

全体としては、雰囲気を壊すことなく、最後まで静かで落ち着いた、しかしさわやかな印象。
長さも適切だと思いました。

お疲れ様。次回作も期待しております。
Re: 第18回企画作:みゅう著「Requiescat in Pace」への感想 ( No.2 )
日時: 2009/09/22 21:59
名前: D・W・W

 こんばんは、みゅう殿。企画作品もそろいましたので、感想など付けさせていただきますね。

 葬儀屋という、一歩間違えるときわめて陰惨な職場の描写でありながら、さわやかにまとめ上げる。どうしても題材を見た瞬間黒い話しか思いつかない拙者としては、こういう素材このような作品を作れるのは羨ましいなあと思います。
 落とし物の発想についても、なかなか興味深い。確かにそういう発想もあるかと、唸らされました。拙者ももっと柔軟に考えて作品を作らないとと、思わされた一瞬です。

 良い作品でした。企画作品としても良かったし、短編小説としても興味深い。次の作品を、期待しております。
Re: 第18回企画作:みゅう著「Requiescat in Pace」への感想 ( No.3 )
日時: 2009/09/26 14:39
名前: ゆめなまこ
URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→

拝読して思ったんですが・・・

みゅうさんはまた新しい世界を会得されたのかな?
今までの細やかかな人と人との心のつながりを描く路線とは違う
新しい形を見たような気がします。

テーマの処理もいいですね
一番ありえなさそうで実は多いかもしれない落し物ですよね
たぶんあちらこちらに転がってそう・・・
実に哀れな落し物です。

昨今、人の死を扱う作品がドラマでも映画でも小説でも多い気がします。
実社会の風潮が死を生活から遠ざけ、見ないように記号化しているのに対し、
否を唱えるいい風潮だと思います。

今回のみゅうさんの出展作も、『メメント・モリ(死について考えよう)』
のムーヴメントに沿った作品に思えました。

またこういう作品をかかれるのですかね?
楽しみにしています。

でも、従来の優しい物語も待っています。
Re: 第18回企画作:みゅう著「Requiescat in Pace」への感想 ( No.4 )
日時: 2009/10/03 19:42
名前: オカザキレオ
URL: http://www.ne.jp/asahi/r/eo/ HOME→

僕は基本的にみゅうさんの小説が好きなので
一ファンとしても、ワクワクして読ませて頂きました。
みゅうさんの変わらないものと変わったというか、進化したものを再びかみ締めた感じ。

変わらないものは、やはり徹底的に優しいその世界に流れる風の温度。
母親のような視線というような事を記憶違いじゃなければ、言った記憶があるんだけど
むしろ、それを超越した「春風」のような、という表現が的確か。
そこに書かれている世界に大きな事件が無いのも、みゅうさん作品のひとつの特徴ではあるんだけど。
近年はそれが、さらに昇華された完成系に近いものを感じます。

そして進化したものと言うと、やはりその世界観の広がり、文章力、
引き込む力、って事になるかな。
それが淡々と、決してハイスピードじゃなく、しかしそれは
だらだらとした描写の羅列ではない、という所がさすが、と思うのです。


さて本題。
「落し物」のテーマにそって、それを拾いあげる少女。それを何気なく描かれているのが、素敵だなぁ、と。
この何気なさが重要ですね。
そこで大きな事件がおきるでもなく。
僕はどうしても、起こしたくなるから(笑)
だからこそ、最後の台詞が活きてくる。
作品を一つにまとめ上げてる。
ずしん、とくる。
言葉がここまで重く感じる、というのは
やはり巧いなぁ、と。

この空気感がやはりみゅうさんの味ですね。
是非、次回も違う世界のみゅうさんの空気感を楽しませて欲しいと思います。
お疲れ様でした。

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