Re: 第19回企画作:山極 由磨著「Memennto mori 」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/05/11 13:26
- 名前: 宇苅つい
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- あのシチュを用いて、こういう「死を思う」話を持ってこれるのは、由磨さんならではと思いました。親友ガーイウスの人間味がとても良いアクセントになっていて全般に流れる重苦しい雰囲気を和らげてくれます。読み手に優しい配慮です。
恋愛小説として見るならばもうちょっとアクイラさんの女性らしい面を出して欲しかったかなぁとも思いますが、こういう設定だと難しいかな? とても興味深く読みました。執筆お疲れ様でした。
最後に小説内容とは無関係ですが、気になることを二点。
あらすじが以下のようになっていますが、
> 時は八世紀。 > 舞台は栄耀栄華を極める古代ローマ帝国 > > ユダヤの反乱鎮圧に武功を上げた百人隊長ウィビウスは > マサダの砦で潔く自決したユダヤ人の姿を目の当たりにし > 生きる穢れを忌む様になり死に取り付かれる。 > > あるとき、悪友のガーイウスに連れられ当事人気を博した剣闘試合を見物に行く > そこでウィビウスが目撃したのは、美しくも冷酷非情な女剣闘士アクイラ。 > 鮮やかな殺しの技で彼女が葬る対戦相手の姿に、己の死を見たウィビウスは > いつの間にか魅了され、彼女から死を与えられることを望むようになる。 > > しかし、無慈悲な殺戮者に見えたアクイラだったが、彼女も底なしの悲しみに囚われていた・・・。 > > 傷つき追い詰められた魂が、 > 血の香るコロッセオで、今、共鳴する。
終盤の > しかし、無慈悲な殺戮者に見えたアクイラだったが、彼女も底なしの悲しみに囚われていた・・・。 は書かれすぎな気がします。ここまで書かれると筋が読めすぎじゃないですかね? 私だけの感覚かも知れませんが、わくわく感が減ってちょっぴり勿体ない気がしました。
もう一点。ペンネームが貴ページの中で山際と山極ごっちゃです。どっちが本当なんでしょう?
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Re: 第19回企画作:山極 由磨著「Memennto mori 」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/05/12 21:30
- 名前: 深那 優
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- ついさんも仰られていますが、あのシチュからこういう話になるとは、「まさか」って感じでした。
でも、ある意味「まぁ、由磨さんだしな」とも。 全体を通して重い雰囲気が続くのですが、その中でも一息つけるような表現があったのが、私にとっては良かったです。 ……正直、重苦しいのはちょっと苦手だったりするので(^^; 何故かと問われたら返答に困るのですが、何となく読んでいて身の締まるような想いを感じました。
次回も楽しみにしてます。
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Re: 第19回企画作:山極 由磨著「Memennto mori 」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/05/23 18:31
- 名前: D・W・W
- こんばんは。少し遅れてしまいましたが、感想を付けさせていただきます。
非常に印象に残る作品でした。 歴史ものは相当な勉強と知識が必要な上に、センスも重要になってくるジャンルですが、この作品は冒頭の戦闘シーンと言い、ローマの風俗と言い、プロの書いた作品に引けを取らない質に仕上がっていたかと思います。勉強されたことが一目で伝わる完成度でした。 また、シナリオ上の起承転結、重要なシーンでの盛り上げもしっかり作り上げられていて、充分に満足できる内容。これならば、多少の遅刻も致し方ない。むしろ大満足な内容かと思います。
恋愛方面については、拙者にはこのくらいで丁度良かった印象です。綺麗にまとまっていたので、とても楽しかった作品でした。
いやはや、実に素晴らしい。次の作品も、とても楽しみにしております。
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