Re: 第20回企画作:toku著「たのしい夏休み」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/11/23 21:35
- 名前: K.S
- 拝読しました。
私からすると、かなり不思議な物語でした。 こういった話はおそらくtoku様の独壇場といってもいいでしょうか。
冒頭から中盤までは、夏休みに一家が村に行った出来事の話かと思ったが、最後にどんでん返しがあるとは。 所々に、伏線がはってあって、最初は読んでいて違和感があったのですが、読み終えて納得しました。(「この村にいる限り、水とはうまくつきあわないと・・・」など)
ただ、こういった話は、端的に言うと一家心中をテーマにしているのであるが、暗さや陰湿さは微塵にも感じられず、しかもそれがテーマだと言うことは終盤にならないと分らないと言う事が挙げられる。上記の事から「たのしい」とタイトルになっているのは些か疑問にも思えるが、苦痛を感じず精神上での楽しいを挙げているのであろうか。
また、私が引っ掛かっていることは、この話は主人公が生きているのか死んでいるのかという点である。ただこの点では私としては、主人公は死んではいないという見方をみた。後半の「あいつら(←捜索のダイバー)」の存在を察知していると言う事があるが、ただ、この時点であいつらに見つかって連れ出されてしまったら(救助されたら)どうなったのだろうか、という疑問もある。もし今まで生きていたら、救出後に、ダムに沈んだ村での生活などを記者会見され、神秘さが損なわれたり、かえって開発されたり有名な場所となって平穏な暮らしがなくなってしまうと言う、湖底の民の考えから、主人公を引きとめたなのだろうかと言う事が伺える。
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Re: 第20回企画作:toku著「たのしい夏休み」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/11/25 01:01
- 名前: 月島瑠奈
- URL: http://luna.ehoh.net/ HOME→
- 作品拝見しました。
拙いながら、思うところを書かせて頂きます。
Dark Sideに分類している時点でただ田舎の村に居住、もしくは観光に行っている話ではないのだろうなあ、と予想は出来てもラストの展開にはまず「やられた!」の一言でした。 終盤での現実を把握した上で、もう一度読み返してみると主人公が存在しているのは、現実とは違う世界なのだ、ということを匂わせる複線が散りばめられているのが解ります。 しかし、それらの要素をもってしても、謎が多く真相にたどり着けない、そんなミステリーたっぷりな世界観がある意味この話の味なのかな、とも思いました。
例えばK.Sさんの仰るような主人公生存説とか、一家心中とか思わせておいて実はダム底の人々(幽霊?)が仲間欲しさに引きずりこんでいるんじゃないかとか……色々想像を掻き立てる構成はお見事だなあ、と思いました。 こういったお話は、下手に決着をつけないほうが読み手をひきつけるかも知れませんね。
個人的にはミステリーはミステリーのまま、湖底に沈めておくとします。
結局言いたいことが曖昧な感じで申し訳ありません(汗) 執筆お疲れ様でした。
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Re: 第20回企画作:toku著「たのしい夏休み」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/11/27 23:19
- 名前: D・W・W
- こんばんは。D・W・Wです。感想を付けさせていただきます。
なるほど、これはなかなかに捻りが利いた作品ですね。中盤で落ちは読めてきていたのですが、最後まで楽しく読むことが出来ました。 実際行方不明になっている家族がどうなってしまったのか、良い意味で想像の余地を残している作りはなかなかに素晴らしい。 単純なホラーというわけではなく、楽しめる作品に仕上がっていたと思います。
なかなか楽しい作品でした。執筆お疲れ様でした。 次の作品も期待しております。
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