Re: 第20回企画作:K.S著「幼なじみの40年」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/11/16 00:24
- 名前: toku
- URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→
- 「幼なじみの40年」拝読させて頂きました。
最初に思ったのは、(大げさに言えば)現代史とでもいうべきものをよく調べられているなと。 小説の時代設定で一番難しいのは「近代」だという話を昔聞いたことがあります。 理由は、記憶が曖昧であるにも関わらず、存命の方もいて曖昧さとチェックの厳しさの双方が最もせめぎ合う時代だからだと。 現代も似たものがあるのではないでしょうか? お話の時代設定だと、まだまだ現役で働いていらっしゃる方もおられるでしょうし、ある意味扱うには「怖い」時代でもあります。時代背景への考察も、主観的要素が強くなりがちですし。 そうした時代にメスを入れるには、それ相応の準備と知識が必要なのでしょうが、その部分はクリアされているのではないかと。勿論、論評するには私側の知識があまりにも貧困なのではありますが。 反面、そうした知識の為か、文中の説明がいささかくどくも感じられましたが、まぁ些細な事ではあるのでしょう。
小野、松本、長谷川 三人の男達の人生は、まさに昭和→バブル→平成を象徴するような生き方であり、私のような年寄だといささか被る部分もなきにしもあらず。 自分自身の後半生についても、考えさせられましたが、作中の三人に限って言えば、今後も控えているであろう時代の変遷にも屈することなく、逞しく生きていくのだろうと思えるラストでありました。
執筆、ご苦労様でした。 今後の作品にも期待いたします。
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Re: 第20回企画作:K.S著「幼なじみの40年」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/11/27 23:22
- 名前: D・W・W
- こんばんは。D・W・Wです。
此方の作品も拝見させていただきました。
時代と共に移り変わる幼なじみ達の人生を、少しかけ足気味に追った作品かなと感じました。 全体的に、時代に何があったのかを描写しつつ、それぞれの人生について描写していく辺りはなかなかの作りかと思います。こういう現代が舞台でありながら歴史的な雰囲気を持つ作品は、個人的に結構好きです。
ただ、個人的にはもう少し、「じっくり腰を据えた」この作品を読んでみたかったかなという思いもありました。時代の移り変わりが大きな舞台装置になっている以上、仕方がないのかも知れませんが。
感想は以上です。 なかなかの作品でした。執筆お疲れ様でした。
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Re: 第20回企画作:K.S著「幼なじみの40年」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/11/30 23:05
- 名前: 月島瑠奈
- URL: http://luna.ehoh.net/ HOME→
- 作品拝見しました。
拙いながら、思う事を述べさせて頂きます。
先のお二方と意見が被ってしまいますが、長編になりうる物語をハイライトで見せられた感もあって読み手としてはちょっと物足りないかな、と感じました。 飽くまで私の好みの話ですので、昭和から平成への時代の流れを感じる、という点においてはこういう構成で正解とも思います。 本当によく時代を調べて、話として織り込んでいるな、といつもながら尊敬です。
夢を語り合った少年時代から、夢をかなえたり、時代の流れで慣れた場所を去らざるを得なかったり……山あり、谷ありあるそれぞれの人生。 激動の中にあってもでも三人のゆるぎない友情のすばらしさ。 芯となる彼らの関係がやはりこの話の最大の魅力だなあ、と思った次第です。
執筆お疲れ様でした。
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