Re: 第二十回企画作:山極由磨著「わんだーわーるどわんでりんぐ」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2010/11/19 15:20
- 名前: toku
- URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→
- 「わんだーわーるどわんでりんぐ」拝読いたしました。
まず感じたこと・・・憶えやすそうに見えて憶えにくいタイトルだなと(笑) あとがきに作者様自らが書いてありますが、内容的には「萌え」はないですね、ないです(キッパリ) まぁ、商業誌のライトノベルと違って、そうしたものは入れ込む必要はないでしょうが、作品世界的にはそうしたものまで入れ込んで長い話にするのは可能でしょうね。それだけの良い素材をご用意されたのではないかと。 この作品で取り上げられている舞台は「山」 そして、ゆーまさんといえば、「山」 作者様ご自身が大好きな素材を、あえて作品の中心に据える。 これ、結構怖いことではあるんですよね。 描写がマニアックになったり、逆に説明的な記述が過剰になったり・・・ 結構、そのあたりの「見切り」には気を使われたのでは?とは、読んでいての雑感。 今回は、登場人物中でも美月ちゃんにフォーカスを当てておりましたが、作品自体のボリュームを考えれば、一人に絞るのは正解かと。 逆にいえば、残りのメンバーを順々にフォーカスすれば、シリーズになるぞと(笑)
山や装備、糧食に関しての描写は、いい勉強になりました。この点でもお礼を申し上げます。 執筆ご苦労様でした。 次回作も期待しております。
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Re: 第二十回企画作:山極由磨著「わんだーわーるどわんでりんぐ」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2010/11/26 16:13
- 名前: K.S
- 拝読しました。
比較的長い話でしたが、ストーリーは概ね平易であり、登山の知識がある程度あれば、十分楽しめる作品。 ただ、これはどちらかと云うと体験記に近いのではないかと思われる。まず、舞台が実在する山であり、使用交通機関が実在で、なおかつ登場人物の住所が大阪府内の具体的地名と云うまでの徹底ぶりであるからだ。内容を吟味さえすればそのままガイドブックにもなろうかと思われる内容。作者が山に関して精通なさっている点、さらに挿入写真も実際に訪れた場所のものであろうと云うことから、半分は作者が体験したものが含まれているのだと思われる。 それをただの紀行文や登山記録ではなく小説に仕立てると云う点は力量を感じる。内容も薄くはなく、きちんとキャラ立てもしてあり、作品としても出来上がっていると思われます。
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Re: 第二十回企画作:山極由磨著「わんだーわーるどわんでりんぐ」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2010/11/27 23:27
- 名前: D・W・W
- こんばんは。D・W・Wです。
感想など付けさせていただきます。
今回の作品は、感想を書くまでかなり悩みました。 まずゆめなまこ殿の知識は十全に生かしており、山登りに関するディテールなんかは従来の作品に全く劣らぬ完成度になっているかと思いました。 ただ、舞台装置の活用面で、従来作品に比べて、若干難があるように思えます。特に登場人物の活用が十全ではない辺り、挑戦と取ることも出来たのですが、惜しいとも思えました。
ただ、tokuどのも仰っているように、これはシリーズにしてキャラクターの細かい描写なんかにも紙数を割いていくと、生きていく作品かなと思います。また、細部の描写なんかは充分にハイレベルでまとまっておりますし、全体的には悪くない出来に仕上がっていると感じました。
執筆お疲れ様でした。 今回も面白い作品だったと思います。また、次の作品を期待しております。
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Re: 第二十回企画作:山極由磨著「わんだーわーるどわんでりんぐ」への感想 ( No.4 ) |
- 日時: 2010/12/20 15:07
- 名前: 月島瑠奈
- URL: http://luna.ehoh.net/ HOME→
- 作品拝見しました。
拙いながら、思うところなど述べさせて頂きます。
tokuさんも書かれてますが、美月さんの一人称で書かれたことでよりキャラの気持ちになって放しに入り込む事が出来ました。 それぞれに個性的なキャラ達が揃っているので、下手に主張させようとするとどのキャラも中途半端な印象で終わってしまう可能性があると思うので。 ただそれを抜きにしてももうちょっとラスト付近の美月の過去の話が見えてきたらよかったかな、と思うところもあり……でも所々匂わせておいて、最後に「ああそうだったんだ」と解る展開もそれはそれで良いと思うところもあり(こら
えーと、結局何を言いたいんだという話ですが(汗) 挑戦的作品だったからか、いつもの企画作品と比べると若干物足りないと思う節もありましたが、まあそれは私個人の読者としての貪欲さの結果ということで(何) ストーリー自体は非常によくまとまっていて、専門用語が出てきても気にならずに読むことができました。
執筆お疲れ様でした。
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