Re: 第21回企画作:K.S著「嗚呼懐かしき音楽喫茶」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2011/06/15 09:11
- 名前: 宇苅つい
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- エッセー&小説という寺企画では初めて(?)のジャンルです。面白く拝見致しました。
>「私、秋に結婚することが決まりました!」 ここは古い時代の女性なので、はにかみながら「私、秋に結婚するんです」なんて小さな言って欲しかったかなぁ。マスターがおお、「ご結婚、おめでとうございます」なんて言ってそれを周りが聞き止めて場が盛り上がる。好みの問題でしょうが、古き良き時代を協調するのにその方が雰囲気かなぁと思いました。 執筆お疲れ様でした。
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Re: 第21回企画作:K.S著「嗚呼懐かしき音楽喫茶」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2011/07/09 23:17
- 名前: toku
- URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→
- ついさんがおっしゃる通り、スタイルとしては、小説とエッセイの合わせ技。
個人的にはあまり見なれないスタイルと思ったのですが、それは私の読書傾向が偏っているからでしょう。
扱われているのは、古き良き時代。 音楽のデジタル化など、まだまだ家庭用機器には反映されていなかった頃、確かに音楽を、少なくとも2ch音響で聞くには、それなりの設備が必要だった時代でありました。 私は年寄りですからね(笑)昔の喫茶店というと、特別音楽を聴かせることを意識しなくても、高価なマランツやマッキントッシュ、ラックス、山水あたりのアンプをどーんと置いているところが少なくありませんでした。 いまは、デジタル音源ですから、そのあたりも店主の拘りが薄くなっている気がします。 といきなり趣味的な話になりましたが(笑)
作品全体としては、KSさんらしくのんびりとした感じ。 ただ、気になったのは、現在と違う時代を描写する部分での説明的な文章の運び方が目に付いたこと。 勿論、そういうスタイルの小説ということであれば、それで終わる話ですので、全体としてみれば些細かつ私の主観的な見方にすぎません。 もうひとつ気になったのは、当時(昭和)をいささか美化しすぎているか?という感じも・・・短い話につけるべき種類の感想ではないでしょうが・・・
明美さんが自分の手持ちのレコードを持っていくわくわく感などは、ちょっとにんまりしてしまいました。 作中のそれは、まさに「音楽を(誰かと)共有」することであり、それがその時点での明美さんの心境とシンクロしているのなら、まさに「歓喜」を分かち合う行為だったということなのでしょう。 それだけに、店内に響いた「おめでとう」の声が心に響くということですね。
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Re: 第21回企画作:K.S著「嗚呼懐かしき音楽喫茶」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2011/07/18 14:28
- 名前: 山極由磨
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- 『嗚呼懐かしき音楽喫茶 』拝読いたしました。
まず、オチに感服いたしましたよ! 作品のテーマであるところの(と、私が勝手に判断した)『一つところでみんなが音楽を共有し合えた時代』だからこそ活かせる落とし方、この時代を愛しておられるK.S様だからこそできる物語の処理と思います。 全てが『個』に収斂していく昨今ですが、もう一度『共有』する喜びに気づかせて頂きました。 そして、毎度感心させられるのは舞台となる時代への考察の深さと濃さですね。 私がもし、この時代を描くとしたら、K.S様に取材を申込みたいと冗談抜きで考えております。
文体に関してですが、少し注文させて下さい。 前段の時代背景を述べる場面ですがもう少し文章的に遊びを入れられてもよかったのでは無いのでしょうか? 非常に時代の雰囲気がわかりやすくてよかったのですが、少し説明的な気がします。 あと、人物の描写も欲しかった。キャラの言動や容姿の描写に、その時代の臭いを感じる事ができると思うので。
ともかく、話のもって行き方に非常に感心した作品でありました。 執筆。おつかれさまでした。
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Re: 第21回企画作:K.S著「嗚呼懐かしき音楽喫茶」への感想 ( No.4 ) |
- 日時: 2011/08/25 18:06
- 名前: D・W・W
- こんばんは。D・W・Wです。拝見させていただきましたので、感想などを。
小説と言うよりはドキュメンタリーに近いものに感じました。キャラクターの動き云々よりも、その当時にあったものについての解説に主眼を置いている印象です。興味深い内容ではありましたが、個人的にはドキュメンタリーでも良いのではないかと感じた次第です。
話の内容はとても面白かったので、それだけがちょっと印象に残りました。 次の作品も楽しみにしております。
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