トップページ > 記事閲覧
第21回企画作:宇苅つい著「ゴロンド」への感想
日時: 2011/06/13 23:46
名前: 宇苅つい
URL: http://gogosui.flop.jp/ LINK→

ゴロンド
http://gogosui.flop.jp/st_sisin/gorond.html LINK→

よろしくお願いします。
Page: [1]

Re: 第21回企画作:宇苅つい著「ゴロンド」への感想 ( No.1 )
日時: 2011/07/11 06:39
名前: toku
URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→

「ゴロンド」拝読いたしました。

悲観でも楽観でもない、ただそこにある情景を切り取ったような、言ってみれば人生の一部を切り出したような小説。実についさんらしい短編だなと。
逸子さんを呼び出した新田君に恋愛感情的下心があったのか否か。恐らくはあったのでしょうが、そのあたりは描写してしまうのはかえって野暮でしょうし、何より作品が一人称形式で進んでいるので、描写するとかえってややこしくなるので、作中のあれがちょうどいい度合いだったかと。
一見、淡々と見える主人公の日常と見え隠れするドラマ、僭越ながらこれこそついさんの人生観なのかなと。
日常の中や外にドラマがあるのではなく、日常の中に隠れているのがドラマなのですね。
あと、思いっきり同意だった部分

>試験前に読む本こそ一番面白いんじゃないか
そうそう!と頷いた私はダメ人間ではあります(笑)

最後に逸子さん、小学生でエスパイは十分おませさんですよ。
Re: 第21回企画作:宇苅つい著「ゴロンド」への感想 ( No.2 )
日時: 2011/07/18 18:38
名前: 山極由磨
URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→

『ゴロンド』拝読いたしました。

最初、タイトルの意味が解らなくて悩んでいたんですが、読み進めてナットク。
そりゃぁ子供のネーミングだもんなぁー解らなくて当然だわ!
しかし、作品の中身も去ることながらタイトルの付け方も上手いですね。

中身の方もやはり面白い。
姉の愚痴をダラダラ電話でこぼす義兄。
目が不自由だけど、どこか飄々とした母。
そんな穏やかな日常に不意に現れたのは、大昔に借りていた本を返すために現れた小学校時代の男友達。

普通ならここで無駄に物語を展開してしまう訳ですが、そうは成らない訳ですね。
微妙に過去と現在が干渉し合わないレベルで触れ合って、話は進む。
そして、穏やかなエンド。

大人の小説ですね。少し枯れ過ぎかなとも思えるのですが、そう思うのは永遠の中二病たる私故。
もう少し修行してこういうのを書きたいですね。

最後に作品中。なぜか私が感心してししまったセリフ。

>「じゃあね、みっちゃん。もうずっとここにいるといいわ。お母さんだって子守のお手伝いくらいできるわよ、大丈夫。心配いらないわ」

こういうことを言うのが母親なんでしょうね。
親子共に何歳になってもネ。

と、言うことで、お粗末な感想失礼いたしました。
Re: 第21回企画作:宇苅つい著「ゴロンド」への感想 ( No.3 )
日時: 2011/08/25 18:08
名前: D・W・W

 こんばんは、D・W・Wです。拝見させていただきましたので、感想など書かせていただきます。


 ほかの方もおっしゃられておりますが、日常の一場面を切り取ったような作品だと感じました。特に濃いキャラクターなどはいないのに、淡々と話が進んで、それでしっかり完結するあたりは流石です。
 このあたりの生活感というか、生きているという感触についての描写力は実にうらやましい限り。拙者も見習いたいところです。

 良い作品でした。次の作品も楽しみにしております。

Page: [1]

題名 ※必須
名前 ※必須
E-Mail
URL
コメント

   ←送信の際は必ずチェックを外して下さい(ロボットによる宣伝防止対策)。 クッキー保存