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第14回企画作:深那 優著「ばあばのあおぞらポスト」への感想
日時: 2007/05/06 02:37
名前: 深那 優
URL: http://minasweet.jp LINK→

締切日すぎてからの執筆となりましたが、何とか書き上げることが出来ました。
その、ホントすいませんです。(^^;

「ばあばのあおぞらポスト」
http://minasweet.jp/novel/kt/kt_14-1.html LINK→

執筆時間約6時間と、勢いで書いた感ひしひし状態ですが、私的にはお気に入りな作品になりました。
特に作品名が(笑)
よろしければ、感想の一つでもつけてやってくださいませ。m(__)m
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深那 優著「ばあばのあおぞらポスト」の感想 ( No.1 )
日時: 2007/05/13 01:48
名前: yonnkisto
URL: http://www7b.biglobe.ne.jp/~nervous-punk/ HOME→

ごめんなさい。ウルルときてしまいました。
わりと弱いんです、こういう話。

駄菓子屋のばあちゃんと女の子の交流にタイムカプセル的な小道具を配置して、と。
6時間で書いたとは思えないくらいすっぽりハマった作品だと思います(笑)
あーだこうだこねくり回すよりか勢いでハマる良さがあるというべきでしょうね。
私も好きな作品です。

ただ、惜しむらくは文章がいささか雑ということ。
雑、といってしまうのは申し訳ないですが、もう少し意識的になるだけでもっとよくなるのになというのが本音でございます。

例えば冒頭から読んでいて、ばあばが「ゆみちゃん」と呼びかけるまで主人公の性別が判別できません。女の子のようだし、男の子のようだし、オカマちゃんのようだし……
どうしてそういう不鮮明さが生まれるかといえば、極めて(若い)女性的な一人称の文と、比較的文語的(というのか?)文の混同のせいにあるように思います。導入部でこういうのがあるとわりと読みづらさを覚えます。

あと「そのバスの最後部の座席は、幼い頃からの私の定位置だった」とありますが、主人公はバスに乗って駄菓子屋にいっていたわけではないですよね? そうだとすると、思い出の確認に行く本文の中で、このバスの座席の記述が宙ぶらりんになって、引っ掛かりがいまひとつ悪いですね。

グダグダいいましたけど、ウルルと来たのは本当です。
執筆お疲れ様でした。



Re: 第14回企画作:深那 優著「ばあばのあおぞらポスト」への感想 ( No.2 )
日時: 2007/05/19 22:22
名前: D・W・W

 深那殿の「らぶぱ」以外の作品を読ませていただくのは久しぶりでござる。そういう意味でも実に新鮮だった作品、感想を早速書かせていただきますぞ。では、以降は敬語にて。

 YONNKISUTO殿も指摘していましたが、本当に女性的な文章で驚かされます。深那殿に実際あって驚いたのは事実ですが、この文章を書いているのが男性だというのはなんだか不思議な感じです。文章そのものもそうなのですが、牧歌的な田舎の風景を中心において、心の交流を丁寧に書いていく手法には好感が持てます。作りが優しいしとても明るい。児童文学に作り替えても、絵本に作り替えても、十分に満足できそうな内容だと思いました。
 欠点をあげるとすると、少し使い古された内容かなとは思いました。小道具の作り方や描写の丁寧さで十分にカバーできているとは思いますが、題材が少し手垢のついたものかもしれません。ただ、作品の出来が十分にすばらしいので、気にはならないかとも思います。
 つらつらと書きましたが、深那殿のオリジナル作品はやはりおもしろいなと、再確認させていただいた一作でした。今後も新作の発表を楽しみにしております。
Re: 第14回企画作:深那 優著「ばあばのあおぞらポスト」への感想 ( No.3 )
日時: 2007/05/22 17:29
名前: 宇苅つい
URL: http://gogosui.flop.jp/ HOME→

情緒溢れる優しいお話。
締め切り後の駆け込み投稿ってことで、かなり時間に追われた執筆だったでしょうから、yonさんの仰るように、説明不足な部分が多少あるとは思うのですが、それでも雰囲気、情感は損なわれることなく読者の胸に響きます。どうしてこんなことが可能なんだい? それが才というものかい?
才のない私は釈然としない思いでいっぱいです。勝手に嫉妬しまくっていますよ。勝手者でごめんなさい。

えーっと、私的にここが知りたかったなぁという部分を書いてみます。
・ゆみちゃんはどうして一度もばあばに会いに来なかったのか?
・同じく、どうして急にばあばに会いに来たのか?
特に後者は知りたいですね。ゆみちゃんという女の子のキャラクター設定をより深めるエピソードに繋がりそうな気もしますし。。。読者の贅沢な欲望と言うものでしょうか?

執筆お疲れ様でした。良作ご馳走様でした。
第14回企画作:深那 優はん著「ばあばのあおぞらポスト」への感想 ( No.4 )
日時: 2007/06/11 20:43
名前: ゆめなまこ

深那 優はん、まずあんさんはウソをついてはる
こんなグレードの高い作品6時間で出来るはずがないやないですか!

いや、ほんまそう言いたくなるほどの良作でっせ、いやホンマ。

話的には、ちょくちょく見るタイプのやつで
失礼ながら新鮮味と言うのはあんまり感じませんが
料理の仕方が絶妙としかいいようがありません。

普遍的なネタで勝負する大切さと言う奴ですかな

ちなみにわては駄菓子屋世代の最後にあたる人間で、
この手の店にはホンマお世話になりました。
その辺のディティールもちょっと詳しく入れてくれると
わての様なオヂサンはさらに萌えたことでしょう

ただ最後に一言。
大阪の駄菓子屋のオバハンはこんな優しいことおまへんでぇ
如何にガキをだまして儲けるか、そんなことばっかり考えてた。
ま、ガキも負けてへんかったでっけど・・・
第14回企画作:深那 優著「ばあばのあおぞらポスト」への感想 ( No.5 )
日時: 2007/06/28 20:56
名前: toku
URL: http://www5d.biglobe.ne.jp/~K-toku/ HOME→

まず最初に……。
深那優さん、あなたずるいですよ〜(ToT)/
お昼休みに会社で読んでいたんですけど(ヲイ!)、涙腺がやばかったです……まさか、会社でいい年したオッサンがなくわけにも行かず・・・・・・。
そして、もう一点。
他の方が感想で仰ってますが、これを書いた作者様が「男性」であるということがまた驚き。
かつて、我が敬愛する半村良先生は、「小説家は堂々とうそをつける」と仰ってました。逆に言えば、いかにうそを通すかが小説のカギでもあるわけで。その点ではこの作品はひとつの成功を収めているのでは?と。
何故なら、男性の作家さんがそれと感じさせない一人称の女性の物語を作っているのだから。

なんだか、例によって感想の筈が変なベクトルに進んでいますが、物語の持つ優しさ、温かみ、そして郷愁とでも言うべき雰囲気に関しては、今回読んだ中では宇刈ついさんと双璧ではないでしょうか。
こうしたハートウォーミングなお話って、多分私には書けないのではないかと思うだけに、ちとジェラシーも感じますが^^;
Re: 第14回企画作:深那 優著「ばあばのあおぞらポスト」への感想 ( No.6 )
日時: 2007/07/29 04:11
名前: 桂月 椋
URL: http://mkagetsu.hp.infoseek.co.jp/index.html HOME→

先日は(先日と言うには余りにも遠いですかね……?)チャットでお話できて、光栄でした。
さらに感想も頂いて、ありがたい限りです。

作品早速読ませていただきましたが、素敵でした。泣きそうでした。
やはり駄菓子屋さんにお世話になり、ああいう男の子に言いがかりつけられたり、という世代的に被るものがあるんでしょうか。

つらいときには誰かが見てくれているよ。

こういうメッセージがひしひしと伝わってきて、思わず「ばあば〜」などと叫びそうになりました。

話としてはよくあるのかもしれませんが、私が好きだな!と思ったのは由美ちゃんの存在に「ばあば」もまた助けられていたのだ、というオチです。ただ、ばあばが由美ちゃんを娘のように思っていただけではなく、「ばあば」にも何か由美ちゃんを見守ることで助けられていたのだということが伝わってきて、じわりと感動しました。

ついさんが指摘しているように、由美ちゃん側の事情(例えば何故ばあばに会いに行ったのか?など)、ばあばの駄菓子屋さんの事情(息子とばあばの確執など)がわかれば読者はもっと納得したのかもしれません。しかし、そこをあえて語らなかったことで「どんな読者でも感情移入しやすい」状況を作り、感動が生まれたのではないか?という気がしてなりません。個人的に事情が語られると、「ああ、良くある話だね」と感動が削がれたような気がするのです。

私が気になった点は1点だけです。主人公が語る自分の状況を説明する地の文に「……だったの」という表現があったのですが、私が主人公の状況をトレースしているときに、主人公の気持ちが急に入ってしまい、逆に冷めてしまいました。「……だった」と言われれば、主人公とともにノスタルジーに浸れたのにな、と残念に思いました。

これは個人差があると思うので、「の」をはずす方が良いのかどうか、一概に言えません。一応私も女性なので(ちょっとマイナー気味で微妙ですが)、こういう感想もあるよ、という風にお聞き頂ければ幸いです。

本当に素敵な作品をありがとうございました。感動しました!

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