Re: 第21回企画作:みゅう著「FINLANDIA」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2011/07/17 07:26
- 名前: toku
- URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→
- FINLANDIA拝読いたしました。
時代的には文明衰退&環境劣化した超未来というところでしょうか? いや、20世紀という言葉が出る辺り、超未来というほどでもないか。 失われた同胞の遺物たる球体。 そこで見つけたフィンランディアの調べとそれにより蘇る記憶。 もの凄くはしょった言い方をすると、そういうことになるのでしょう。 遺伝子レベルで刻まれた太古の記憶が、何かのきっかけで蘇る。 全体としては、失礼な表現かもしれませんが、古き良きSF。 それも海外SFというよりも、少女マンガ原作になり得る国産SFという感じ。 各段落が短いこともあって、詩的な印象も受けます。
以上、好き勝手なことを言いましたが、執筆ご苦労様でした。 次回作も期待しております。
|
Re: 第21回企画作:みゅう著「FINLANDIA」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2011/08/15 21:27
- 名前: K.S
- 拝読しました。
SFの香り高いが、読む人を限定しない程度に専門用語を減らしており、すんなり話しに入れる。 内容的は焦点もまとまっているが、それがゆえに物語の大半を「球体」の探索に終始しているのがやや物足りなさを感じた。続きが知りたいものである。 個人的に少し気になったのが、その球体に所有者以外の人が侵入出来て、調度品も装置も動かせると言う点だ。 未来が舞台なのだから、セキュリティが今よりも万全であると確信していたが、そうではないのが気になりました。
|
Re: 第21回企画作:みゅう著「FINLANDIA」への感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2011/08/17 14:51
- 名前: 山極由磨
- URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→
- tokuさんと同じ表現になりますが、古き良き古典SFの香りがする作品ですね。
・・・・・・と、言うよりは椎名誠の『武装島田倉庫』や『アドバード』の世界をもっと優しく切なくしたような感じというか・・・・・・。
ともかく、文明崩壊後の世界を描くSFは多いのですが、大抵はすぎていった時代への郷愁とか、生き残った人々の悲惨な境遇、アナーキーな社会へのあるいみあこがれ(マッド・マックスや北斗の拳など)に終始するんですが、本作は『それでも人である限り美を尊ぶ気持ちは継承される』という希望を提示している所が興味深かったです。
素敵な作品、有難うございました。 次回作もゼヒいい作品をお願い致します。
|
Re: 第21回企画作:みゅう著「FINLANDIA」への感想 ( No.4 ) |
- 日時: 2012/03/19 05:10
- 名前: D・W・W
- URL: http://www5b.biglobe.ne.jp/~dww/ HOME→
- おはようございます。遅れましたが、感想など書かせていただきます。
未来を題材としているSFながら、音楽を主題としているせいか、詩的な雰囲気の作品だなと感じました。小難しい話ではなくて、感覚的に楽しめる内容だなと思います。 全体的に物語としても良くまとまっていて、読後感も悪くありません。短編らしい良い短編だと印象を受けました。
とても面白い作品だったかと思います。
面白い作品の執筆、お疲れ様でした。
|