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第22回企画作:D・W・W著「黄の大輪」への感想
日時: 2012/03/26 23:35
名前: D・W・W
URL: http://www5b.biglobe.ne.jp/~dww/ LINK→

 此方にお願いいたします。


作品:
http://www5b.biglobe.ne.jp/~dww/himawari.htm LINK→

ゴッホ「ひまわり」:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A_ LINK→(%E7%B5%B5%E7%94%BB)
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Re: 第22回企画作:D・W・W著「黄の大輪」への感想 ( No.1 )
日時: 2012/03/29 01:46
名前: toku
URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→

「黄の大輪」拝読しました。

もう一つの企画作品「魂色の芸術」の佐久子さんにも通じるのですが、この作品の花梨も滝も割と現実的な思考をする女の子なんですね。
自身の能力と周囲の環境とを割と冷静に見ているのですが、魂色の佐久子は高校生だからまだしも、中学生の滝と花梨は・・・と思ったが、よく読むと歳は一つしか違わないのか(汗
両作ともに、現実の社会の有り様への批判精神が垣間見えますが、こうした内面の怒りを持ち続ける限り、両作のヒロインともに道は間違えない・・・と思いたい。

今作では、ゴッホのひまわりに象徴される人の明るさへの渇望のようなものが提示されていますが、それを単に「狂気」の一言で片付けない滝の解釈は、彼女の(恐らくは自覚しない)優しさによるものでしょう。それを理解する花梨もまた単に頭の良い子というだけでなく、他者の気遣いに本当は敏感な子なのだろうと思います。要は二人とも、本質的には良い子なんでしょうね。
ストーリーの本筋からは逸れますが、今作に出てくる花梨のおばさん、ああいうおばさんというか大人は確かにいます。
自分を棚に上げて、人に無茶な目標や基準を求める人、まるで昨今の企業採用担当・・・・・・いや、何でもない(汗

人間的ハイスペックぶりは、花梨が目立ちますが、滝も相当なものですよね。
中学生のみでMTB自作だと?・・・この辺りは色々突っ込みたいところもあったが、あまりにもマニアックな内容になるのでやめておきます(笑)
ただ、ひとつ・・・MTBって伝統的にパーツ構成がごちゃ混ぜ(というかカオス)気味なんですよ、昔から。ロードバイクと違って、キレイに同じラインで組まれるようになったのは割と近年になってからのことです。
元は、ヒッピー達がビーチクルーザーを改造して遊んでいたのがそのルーツですからね。
・・・いかん、これ以上書くとただでさえ退かれ気味な文章がさらにドン引き確実に・・・
一夏の少女達の交流を、ひまわりをキーワードに組み立てた手腕はさすがです。
何だか、Dさんの作風、いい意味で変ってきているような・・・

執筆、お疲れ様でした。
次回作も期待しております。
Re: 第22回企画作:D・W・W著「黄の大輪」への感想 ( No.2 )
日時: 2012/06/24 16:39
名前: 山極由磨
URL: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/ HOME→

「黄の大輪」拝読しました。

これもまたDさんのテイストがギッシリつまった良作ですね!
けど、ちょっとボーイッシュな滝と屈託のかなり入った深窓の美少女花梨との交流は、今までに無かった優しさに溢れてる感じがしますね。
ただ、二人とも、特に花梨の周囲への冷ややかな態度は何時もの雰囲気である意味安心しました。

>>どうして個人の心に、全ての責任を押しつけるのか。

>>周囲全てが否定して廻るような場合、個人でそれを押しのけられるとでも言うのか。ましてや、幼い子供が。

>>そんな風に育った子供が、いびつにならないとでも言うつもりか。心が弱いなどと言う糾弾が的外れだと、どうして誰も指摘しないのか。そうして発生した災厄を、個人の責任に押しつけて、社会が原因にある事を、誰も指摘しないのは何故か。

今回の作品で、この部分はぐっと来ましたね。
物事の本質では無く、なんでもかんでも個々の問題にすり替えようとする。
それに対する疑問は絶対に必要と思います。

最後に、ボディーガードのジャヌア。
この子、メッチャ気になりますね。
なんか、この子を主役に一本書けそうな気がしますわ。

ともかく、素晴らしい作品、有難うございました。

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