Re: 第22回企画作:D・W・W著「卒業の斜影」への感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2012/05/01 09:42
- 名前: toku
- URL: http://negotoya.kir.jp/ HOME→
- 「卒業の斜陽」拝読しました。
読後に最初に思ったこと。 本作、恐らく今回の企画作品中、一番凶暴(?)な作品では?
凶暴というと語弊があるかもしれないが、最も作者の主張が強く反映されている作品と言ってもいい。
主人公の夏子の抱える(序盤での)憂鬱さ、そして捨て去ってしまった「趣味」 この趣味の部分では、確かに作中の主張も頷ける部分は多し。 基本的に、人様の趣味と弁当のおかずには口を挟まないのが本来のマナーだと思うのだが。 なぜか、我々(と一括りw)の趣味は弾劾裁判の被告席に無理矢理座らされることが多い。 大義名分をつけなくてはいけない趣味の方が歪んでいると個人的には思うがなぁ・・・
話が横道に逸れました。 このお話、夏子を媒介にして、(恐らくは)作者の主張を前面に出していると思われるのですが、このあたりは好き嫌いがハッキリと分かれる作品ではないでしょうか。 個人的にはもう少しソフトなタッチにしてもいいのでは?と思うこともありますが、この辺りは前述の如く好みの問題でしょう。 前二作が(今までに比べ)割とソフトな感じで書かれていたので、そう感じたのかもしれません。
主人公の夏子が卒業したもの。 それは、好きなものを好きと言えない、自分自身のくびきからの卒業だったと言うことなのでしょうか?
執筆、お疲れ様でした。 次回作も期待しております。
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Re: 第22回企画作:D・W・W著「卒業の斜影」への感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2012/06/24 17:05
- 名前: 山極由磨
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- 「卒業の斜陽」拝読しました。
これ、拙作よりも問題作や無いでしょうか? 完全に言わいる「オタク文化」を蔑視しある時は攻撃するマジョリティへの痛烈な批判ですね。 くっだらないアジ文や読むだけであくびの出る評論として書かれるよりも、サブカルを愛してやまない女たちのジハードと言う物語にされると非常に自然に心の中に入ってくる。
流石に昨今ではこう言うサブカルはかつてよりは市民権を得ました。 しかし、未だに蔑視の風潮は強い。 青少年保護育成条例は言うまでもなく、この前の大阪心斎橋での通り魔事件を、無理からにサブカルと関連付けるコメントをした、元新聞記者見たいな奴もまだまだ現存してます。
遅まきながら同人誌文化に四十路を超えて参入した私。 本編主人公らと共同戦線を張りたい気分でありますよ。 あの現場の空気の素晴らしさは、表現の自由その物です。
ともかく、執筆、お疲れさまでした。
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