読ませていただきました。
「塊」 :「意味」と「無意味」という二つの反する言葉を七つの段の詩で転がして、その 意味の対義性を無効化している詩だと読みました。 肉体的無意味行為二段→視覚的情報による無意味から必然へ→思索的定義(意味と無意味の切り離し)→再び視覚的情報による意味と無意味の混在→最初の二段と対応させているかのような肉体的行為。それを意味とも無意味とも定義付けない体言止め。 詩の構成を自分なりに解釈するとこんな感じですかね。 テーマ「塊」からこの詩の生まれた契機を知りたいです。
「静」 :語らない言葉を指折り数えること。確かにぴったりと「静」のイメージに収まりました。 語尾の音をあわせつつ、言葉遊び的な要素のある対比が面白かったです。 語りが断絶された中では思考が循環し、循環した思考の中では今日という時間軸が壊れて久遠に続くんですかね。個人的にそこが面白かったです。
「水底」 :二作とは異なり段毎の行間がないのは散文的な要素が強いからでしょうか? もはや何もなくなってしまったという詩のイメージが、水底というテーマなんですかね?
久しぶりに詩を自分なりの解釈で読み解き、楽しませていただきました。 感想にも批評にもなってませんがご容赦を。
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