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● 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想 /yonnkisuto (04/08/23(Mon) 06:04) [484]
......● Re[1]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想 /ぴーしゅけ (04/11/26(Fri) 11:02) [526]
......● 交差する魂の物語・・・D・W・Wさん「開かずの扉」の感想 /ゆめなまこ (04/08/23(Mon) 23:10) [487]
......● Re[1]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想 /オカザキレオ (04/10/06(Wed) 21:37) [503]
............● Re[2]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想 /月島瑠奈 (04/11/08(Mon) 17:42) [516]


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NO.484  第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
□投稿者/ yonnkisuto
□投稿日/ 2004/08/23(Mon) 06:04:21
□URL/ http://www5e.biglobe.ne.jp/~esta/
 開かずの扉というテーマでのこの作品、なかなかの意欲作だと受け止めました。

 謎解きを感想でいってしまうのは野暮なので言いませんが、こういうオチかと面白く読めました。

 「開かずの扉」というテーマ自体にある種のストーリー性がある中で、これは正攻法でそれに取り組んだ作品ですね。きちんとラストで「私」が何故にショートパンツにトレーニングシャツという服装だったのか、そして何故階段で音が鳴るのか、音色が次々変わるのかといったものが受け止められている上、なかなかに意表をつくラストだったと思います。

 また、今作で着目したいのはDさんの筆力ですね。こういった観念的世界を説明するのはなかなかに難しいですが、きちんとした状況描写がなされていたおかげイメージをすることが出来ました。情報がゼロという状況からの少しずつの理解への道のりも自然な形だったと思います。

 残念な点を上げるとすれば、まず一点。最初、主人公の性別をぼかして書いてあるのかと思いました。その発言とかから。しかし後半であっさり「お嬢様だったのか」と明らかにしているので、そういう狙いがあったのかなかったのか不明ですが、もう少しぼかすならぼかす、はっきりさせるならさせたほうがよかったかと思います。実際現実世界で女性が必ずしも女性らしい言葉を使うわけではないですが、文章化されるとどうもわかりにくいと思ってしまいます。世界そのものも手探りで、主人公自体がどういう存在かも手探りなので、その上性別的なものもあいまいというのは、ちょっとストレスを感じました。
 二点目は、叙述の漢字の多さです。もう少しやわらかく書いてもよかったのではないかというのが正直なところです。話が話だけに。

 以上が大体の感想です。先日チャットで話したことに付け加えてこんな感じですね。意欲作と受け取りました。星四つ。



▲[ 484 ] / 返信無し
NO.526  Re[1]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
□投稿者/ ぴーしゅけ
□投稿日/ 2004/11/26(Fri) 11:02:54
□URL/ http://homepage3.nifty.com/jotei2/index.html
Dさんらしいお話しだ、と思いました。独特の皮肉が効いている作品です。
不可思議な長く続く階段と、その先にある何度も逃げ出す扉。そして、踏むたびに色んな音の出る階段、と、イメージする物がとても奇麗で、イラストが欲しいな、と思います。その情景が浮かびます。でも、奇麗なだけに無機質で空虚で哀しい感じ。それがラストに繋がって、ここら辺の読ませ方は流石です。

多少気に掛かったのは、他の方もかいていらっしゃいますが、主人公が男か女か、最初全く分からないところ。Dさんの書かれる女性キャラは男性口調が多いですが、その為に、私も男性だと思って読み進んでいましたので、女性と分かった時に、違和感を覚えました。今回のキャラは男性口調である必要があったのでしょうか? 作者の好みなのでしょうが、その点気になるところです。

感想が遅れて申し訳ありませんでした。とても面白く拝読させて頂きました。



▲[ 484 ] / 返信無し
NO.487  交差する魂の物語・・・D・W・Wさん「開かずの扉」の感想
□投稿者/ ゆめなまこ
□投稿日/ 2004/08/23(Mon) 23:10:41
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/
今作品、Dはんのストーリ・テーリングの才に、わてかなり舌を巻かせてもらいました
まさにワンステップづつ階段を上るように進展する状況、提示される謎、そして驚くべき
どんでん返し系のラスト・・・。巧い!の一言ですわ。ハイ

でも、もっとも着目すべきはテーマでしょうなぁ〜
生きることを理不尽に中断された魂と、自ら中断しようとした魂が平行世界の真中で出会い
お互いを知り、生きる意味を見つける。
今日的作品とは「今らしいアイテム」を散りばめる作品では無く、今語らねば成らないことを語る
作品とすれば、この作品はまさ今日的やと思います。いろんな意味で生きるいうことが軽んじられる
現代では特に。

難点ですが、惜しむらくは文章の思わぬ硬さでしょうなぁ、
それにディティールが詳細なのは良いですが、少々細かすぎる点もちらほら見える。
もう少し読者の想像力をアテにしてもええような気がしますが・・・
自称「偏執的描写主義者」のわてが偉そうにいうことやおまへんが
その方が、謎がスパイスである今作には似合うような気がしますが??

と、以上えらそうなこと申しましたが、平に平にご容赦のほどを・・・



▲[ 484 ] / ▼[ 516 ]
NO.503  Re[1]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
□投稿者/ オカザキレオ
□投稿日/ 2004/10/06(Wed) 21:37:43
□URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/
非常に楽しく読ませて頂きました。
いやぁ、Dさんが、いかにして新境地を開拓しようか、という試みでもあり、そういう側面からも楽しかったです。
Dさんの要素をれさずに、それでいて、まるでパズルロジックのような世界を構築する、という意味ではこの作品はとても大好きです。

まぁ、他の皆さんの仰る事の追加的なことでしかないのですが
Dさんの「語る」口調であるがゆえでしょーかねぇ、自由奔放、形容無形な世界で、どうも公式を割り当てはめていくような錯覚を受けました。ここらへんに、そうですね、今までのDさんの持ち味であった深い世界への切り口とか、怒濤のシーン展開とかが失速していくような、そんな印象を受けました。

他の皆さんの言うように、文章の柔軟性がでたら・・・末恐ろしい(笑)
オリジナルな世界を作り、とことんまでたごわる方ですからね。

ということでお疲れ様でした。駄文失礼m(__)m



▲[ 503 ] / 返信無し
NO.516  Re[2]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
□投稿者/ 月島瑠奈
□投稿日/ 2004/11/08(Mon) 17:42:01
□URL/ http://lunatuki108.hp.infoseek.co.jp/
良く練りこまれた作品だな,というのが一番の感想でした。
他の方が言ってる事とかぶってしまいますが,ひとつひとつ真実に近づいていく描写が非常に丁寧に描かれていて。
しかもその描写の1つ1つに無駄がない。
それらはほぼすべてオチに繋がっている。
その筆力は見事だと思いました。
主人公とリンクしながら息を呑みながらぐいぐい世界に引き込まれる。
それだけ考えられている作品だけに枚数制限が悔やまれる所です。
最後に語られた主人公像があっさりしてたかな,とちょっと物足りなさを感じたので。

私はそんなに文章の読みづらさは感じませんでした。
詳細に語られるからこそ,リンクできると思いますし。
ただ,前述の主人公像の事を考えると柔らかくしても良かったのかな,と思う点も。
うーん,やっぱ枚数制限が痛い!

やたら長くてまとまりのない駄文感想で失礼です。
これからもDさん独特のオリジナルの境地をさらに広げて行かれる事を期待しています。

執筆お疲れ様でした。


掲示板管理者:書き込み寺(宇苅つい)

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