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● 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想 /ぴーしゅけ (02/12/02(Mon) 02:49) [108]
......● Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想 /平代山 登 (02/12/02(Mon) 09:48) [114]
......● Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想 /D・W・W (02/12/02(Mon) 20:22) [119]
......● Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想 /並木 (02/12/06(Fri) 00:38) [131]
......● Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想 /みゅう (02/12/06(Fri) 23:38) [135]
......● Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想 /えも (02/12/21(Sat) 13:30) [148]


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NO.108  「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想
□投稿者/ ぴーしゅけ
□投稿日/ 2002/12/02(Mon) 02:49:22
□URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/bbs_kaki/kaki.html
うーん。レオさまお得意の・・。でしょうか? 耽美と現実が交差する不思議な次元のお話です。
文体は滑らかで読みやすく、レオさんワールドが既にそこに完成している。文句のつけようがありません。

敢えて、苦言するならば、こういう形式以外でのレオさんワールド(ファンタジー)ってのも読んでみたい・・・かな?
Dさんへの感想でも書いたのですが、どうも私、ファンタジーって『摩訶不思議な超能力を持つ人物が暗めの世界設定の中で不可思議なことを言って、苦しんだり悲しんだりしている・・・。』というのが、とっても多いように感じるんです。

いや、私の書くものも、人が死んでばーっかりいるので、偉そうに言えた義理ではないのですが・・・。書く人の好みというのもありますよね。大変失礼致しました。




▲[ 108 ] / 返信無し
NO.114  Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想
□投稿者/ 平代山 登
□投稿日/ 2002/12/02(Mon) 09:48:42
……ぁぅ。

これは、やられた。
まさにレオ様の底力を見せ付けられた感じですな。

ちと失礼な物言いになってしまいますが、
今回のこの作品、これまでのレオ様の作品とはレベルそのものが違う。
かなり段違いである、と私は、思いましたです。

一番判り易いのが、やっぱり、あの桜の描写。
これまでのレオ様の作品で、あそこまで辛抱強く書き込んだ描写って、
私の読まして頂いた中には、少なくとも無かったと思うです。
その辛抱強さがあるかないか、って、
その作品の重厚さにかなり影響を及ぼすと思うんですよね。
(別にカタっ苦しいとかそういう事じゃなく、深さ、と言うか)

レオ様の言語センスとボギャブラリにこの描写が加わったら。
……ぁぁ、もう、手の付けようが無い!



▲[ 108 ] / 返信無し
NO.119  Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想
□投稿者/ D・W・W
□投稿日/ 2002/12/02(Mon) 20:22:09
小さな世界を、よく書いた作品と総評できます。前回の作品に対する批評群をバネに、短所を改め長所を伸ばそうとしたのがよく伺える作品です。
音楽が背景に流れていましたが、文自体が音楽的なので、特に違和感はありません。
テーマを記憶に絞ったところはなお良いです。話のスケールが大きければ良いという物ではないですし、小さな世界をよく作り上げるのは大変な事です。それを短期間に書き上げた実力はすばらしいです。

欠点を上げるとすれば、少し話がありがちな事でしょうか。キャラにも、この人だけって個性はないし、超越存在にも他を唸らせる理念が無い。ようするに、何かしら「友達」以上の理由が欲しい物です。しかし、だからこそ入り込みやすい作品に仕上がっているともいえます。ここはバランス取りの非常に難しいところでしょう。

少し抽象的な話をしましたが、総合的に見て綺麗な作品です。楽しませていただきました。



▲[ 108 ] / 返信無し
NO.131  Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2002/12/06(Fri) 00:38:58
□URL/ http://www7.plala.or.jp/stla/top.html
 先入観を持ちたくなかったので、他の方の感想は、まだ読んでいません。その為、重複する所や、私個人の読み込みの甘さなど、あるかもしれませんが、ご了承ください。

 目立ったタイプミスも無く(今回は改行も気にならなかったし)文章が読み易かったです。
 穏やかな印象が全体的に統一されていて『綺麗』とか『鮮やか』といった印象が残ります。読後感がしっとりとした落ち着いた感じで、気持ちはいいのですが、可も無く不可も無くといった無難な印象。

 『この人の特徴』といった先入観無しに読むと、どうしても冒頭部分で躓いてしまいます。
 「現代モノなのだな…。」と思いながら読み進めると普通の現代モノではなく、どこかファンタジックか特殊能力などを伴う場合、それなりの説明がないと、やはり少しキツイように感じます。月夜の晩に少女が木のてっぺんに立っているのだから尋常ではないとは判るのですが、どんな木なのか、時代・季節はいつなのかなど、想像しづらい『絵』です。町が眼下に広がるほど高い杉や樅の木を連想したり、でもタイトルは銀桜だし、と少々戸惑いました。
 それが想像できるようになる中盤には物語の先も読めてしまうので、どう書いたらいいのか私にも判らないのですが、イメージ先行で物語が薄いかな?と感じました。

わかりづらい表現
・雲一つなく、あの時のように月が光り輝いている。それは淡い光だが、少女には眩しするほどに充分だった。
→『光り輝く淡い光』を想像できない。
→眩しす<<ぎ>>るほどに(何が)充分だったのか。町の電気を見る為なら光は不要。
・時代は移りゆく
→『時代』を使うと世代を超えた印象になりますから、規模としては『月日』か『年月』程度でいいのでは?
・その表情は忘れていた事に対して怒っていたんじゃない、と思う。もっと何か、違う事で怒っている・・・・・?
→人称表現での説明が曖昧。『舞香は〜』『翔平は〜』『桜は〜』などと誰かの視点に寄っているわけではないのに、ナレーション状態で『〜?』という書き方は不自然。最後に『〜と翔平には思えた。』とか『〜怒ってはいないように見え、原因は別にあるようだった。』など統一した書き方ではどうでしょ?
・子供特有の悪意の無い悪意。
・悪戯っ子な表情
→言いたい事はわかるのだが、文章としてはおかしい。

 短時間で書いた事を考慮に入れれば良い出来だと思うのですが、
「土砂が崩れて翔平を襲った」
などのエピソードも中途半端で練りと捻りが足りないように感じます。
 一番惹きつける場面から物語を紐解いていく形式自体は悪くないのですが、何もかも判らないままでは読者への負担が大きく、リスクも大き過ぎるように感じます。まず読み手が設定を想像できる描写を冒頭に置き、物語の面白さを紐解きたい欲求を煽ってやる手法を取り入れてみてはどうでしょう。
 同じ『記憶』をテーマにしているのに、機械的な印象も、叙情的な印象も使い分けられるのがすごいと思いました。



▲[ 108 ] / 返信無し
NO.135  Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想
□投稿者/ みゅう
□投稿日/ 2002/12/06(Fri) 23:38:25
□URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html
あぁ、レオさんだなぁ。というのが印象。
感想もねぇ、もう、ネタ切れだよ(笑)。

ただ「昔は仲が良かったけど、最近はそうでもない幼なじみ」という設定が、レオさんの別のキャラたちと被ってしまって、ちょっと翔平&舞香の印象が薄れちゃったかな。

あとね、私としてはこの作品のイメージイラストを桂月さんに描いていただきたいなぁ、なんて思っちゃいました♪




▲[ 108 ] / 返信無し
NO.148  Re[1]: 「銀桜」(オカザキレオさん著)への感想
□投稿者/ えも
□投稿日/ 2002/12/21(Sat) 13:30:51
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/
遅くなりましたが、私も読ませていただきました。

第一印象として、とても美しい印象をうけました。
平代山さんもおっしゃっていましたが、桜の描写が丁寧に書き込まれていて、レオさんのこの物語に対する愛情を随所で感じました。

>もしも貴殿らが命尽きるその時まで、主の事を断片でも想っていてくれたなら、それは記憶ではなく歴史になるのだ。

この言葉にはいろいろ考えさせられましたね。
もし自分の事を誰かが覚えていてくれるとしたら、自分がいないところで、誰かが自分の事を思っていてくれたなら。
それは人が生きている「証」になるのかなぁと思いました。

執筆お疲れ様でしたです。本当に、美しかったです…


掲示板管理者:書き込み寺(宇苅つい)

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