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● えもさん・作「白い手紙」 /オカザキレオ (03/03/14(Fri) 23:32) [169]
......● Re[1]: えもさん・作「白い手紙」 /ぴーしゅけ (03/03/16(Sun) 09:55) [177]
............● ご感想ありがとうございます /えも (03/03/18(Tue) 21:07) [182]
......● Re[1]: えもさん・作「白い手紙」 /みゅう (03/03/22(Sat) 00:20) [184]
............● ありがとうございます /えも (03/03/26(Wed) 19:31) [186]
......● Re[1]: えもさん・作「白い手紙」 /D・W・W (03/03/27(Thu) 19:48) [188]
............● ありがとうございます /えも (03/04/21(Mon) 21:58) [193]


親記事 / ▼[ 177 ] ▼[ 184 ] ▼[ 188 ]
NO.169  えもさん・作「白い手紙」
□投稿者/ オカザキレオ
□投稿日/ 2003/03/14(Fri) 23:32:15
□URL/ http://page.freett.com/okazakinet/
やられました、今回のえもさんの作品。
毎回、新境地を見せてくれるえもさんですが、今回もさらに渾身の一作です。
妹よ、なんてふざけている場合じゃない、僕。本気で打ちのめされました。

精神病棟という、特殊環境でもえもさんのフィルターをかけると、こうも綺麗で素敵な物語になる。
本当ならどろどろとしてしまいそうな素材なのに(実際、演劇の舞台では人間関係のドロドロを描きたい事から、よく精神病院を表現されます)今までのえもさんの作品となんら変わりなく登場人物が、微笑むのです。

しかし違う、今までと明らかに違うのです。
今までのえもさんワールドは、普通の人が普通に、優しくも愛しいお話を展開していくものでした。語弊があるかもしれませんが。
しかし今回の人々は言ってみれば、追いつめられた人々なんですよね。

でもえもさんに流れる優しさは変わらず。思わず、泣いてしまいたくなりました。
小道具もうまいです。
僕がビートルズを好きというはあるかもしれませんが、これがジョン・レノンでなく、ビートルズの音楽を聞くシーンがある、というのが興味深かったです。
例えばビートルズの曲のイメージは、知らない人も多いかもしれないけど、「Let It Be」ならすぐに思い浮かべる。
ちなみに「STAND BY ME」はジョン・レノンが歌っていますが、あれはベン・E・キングという黒人さんのカヴァーです。あ、それはどうでもいい。

僕が打ちのめされたのは、もう一つ理由があります。
吹くしに携わる人間として、彼らのような人々と出会ったとき、多分、僕は彼らを救えません。プロと言われている僕達ですら、技術や知識以前の問題で、クライアントのケアをする事ができていない。
本当の幸せって何でしょ?
テキスト上の文句ではなくて、その人が本当に望む幸せ。
口で言うだけでは駄目で、それを行動に移さないといけない。
最後のシーンで、僕はそれを教えられた気がします。

だからこそ、汚したくはありませんが、あえて言わせてください。
現場はそんなに綺麗じゃありません。
吐き気ほもよおす事を平気で行っています。
だからこそ、だからこそ、えもさんのお話が僕の心に杭を打つ込むように、響くのです。
僕にとって一つのキーポイントとなってくれそうな作品ではるのは確かです。
本当にお疲れさまでしたm(_ _)m
そして作品を汚す異様な感想で、ごめんなさい。



▲[ 169 ] / ▼[ 182 ]
NO.177  Re[1]: えもさん・作「白い手紙」
□投稿者/ ぴーしゅけ
□投稿日/ 2003/03/16(Sun) 09:55:39
□URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html
毎回、えもさんの新作を楽しみにしている者の一人ですが、それは、えもさんがどんどん成長されていくからです。
沢山の物を見て、聞いて、感じて、それらから多くを吸収し、前作よりも一回り大きくなった「えもさんワールド」が毎回、私を楽しませてくれます。

特に今回は、高校生→大学生へと、私生活でも飛躍されたえもさんらしく、大きく羽ばたいた良作であったと感じます。
この成長ぶりは若さ故? 違うよね、素直さや優しさやまじめさといった、えもさん本来の資質こそが貴女自身を磨き上げ、育てているのだと確信します。

えもさんご自身の持つ「心の白」さで書かれた作品。小説内の手紙の白や、登場人物の白さより、その「白」をこそ強く感じた作品でした。

レオさんのおっしゃる通り、ホントウの世界は全然白くなく、もっと混沌としていて、醜悪です。でも、だからこそ、えもさんの白さが恋しいの。だから、えもさんの作品が好きなんだよ。




▲[ 177 ] / 返信無し
NO.182  ご感想ありがとうございます
□投稿者/ えも
□投稿日/ 2003/03/18(Tue) 21:07:17
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/
レオさん、ぴーしゅけさん、とても長くなってしまったわたしのお話を読んでいただいて、そしてご感想を書いてくださって、とても嬉しいです。本当にありがとうございますです。

実は、今回のお話、構想を一年以上かけて作ったものでした。
今まで書いたことのない世界を書きたくて、「精神病棟」という少し特殊(?)なところをモチーフにしたのですが、下書きをしている時に何度も「もう書けない〜」と挫折しそうになりました。
なので、読んでくださって、何かを感じていただけた人がいてくれるということが、心の底から嬉しいです。ありがとう。
好きって言ってくれる人がいると、次もがんばって書こうって思えるから不思議ですね。

わたしはまだまだ社会の厳しさと言うか、そういうものを肌で感じたことがないので、きっとわたしの知らないような複雑なことが世の中にはいっぱいあるんだろうなって思います。
特にこの作品ではリアルとまでは行かなくても、現実に近いものを書きたいと思っていたので、レオさんのおっしゃるように、わたしはこれから、もっともっと社会のいろいろなことを知っていかなくちゃいけないなって思いました。

ただ、この数年で一つ知ったのは、どうにもならない心の悲しみというものが存在するということです。
簡単に解決できない悲しみは誰の心にも存在するということです。わたしはどこかそれを信じたくない気持ちがあって、この数年ずっと目をそらしてきました。

けれど、どれだけ希望的観測の言葉を並べても、解決できない悲しみはずっと消えなくて、わたしはやっと、この悲しみに向き合うようになりました。

向き合うと見えてくるものって、あるんですね。ちょっとびっくりしましたが。。
そんな事をお話にできたらいいなって、このお話を書きました。

だから、本当にレオさん、ぴーしゅけさんのお言葉が嬉しいです。
これからもいろんなものを見たり勉強したり感じたりして、お話を書いていきたいです♪
本当にありがとうです。



▲[ 169 ] / ▼[ 186 ]
NO.184  Re[1]: えもさん・作「白い手紙」
□投稿者/ みゅう
□投稿日/ 2003/03/22(Sat) 00:20:39
感想、おそくなってごめんなさいm(__)m。

レオさんやぴーしゅけさん書かれていますが、本当にえもさんは一作毎に成長していますね。毎回読むのが楽しみです。

さて、今回の作品はかなり長めですが、すっごく引き込まれて一気に読んじゃいました。
主人公も登場人物もそれぞれイキイキとしているし、最後まできちんとした構成があって書かれていることもよくわかります。
あとがきをよんで、構想に一年かけていることを知り、なるほど納得です。

一人称で書かれているため、最初はたくさんの「?」があったけれど、それが読み進めていくうちに自然に氷塊していくのね。
無理な展開や、不自然な展開もありませんでしたし。
なんて、エラソうに書いてるけど、このえもさんの作品に感想をつけるなんて、内心ヒヤアセものですよ。

この作品の「白さ」は、醜悪な現実や人間の心を知らない故の「白さ」ではなく、それを知った上で人の優しさ・儚さ・強さを信じている「強靱な白さ」だと思いました。

本当に素敵な作品をありがとう。



▲[ 184 ] / 返信無し
NO.186  ありがとうございます
□投稿者/ えも
□投稿日/ 2003/03/26(Wed) 19:31:59
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/
みゅうさん、ご感想をありがとうございます。
思い入れのあるお話なので、とても嬉しいです。


今回、わたしが文章で表現したい事はあふれるほどありました。
なので、はじめはもっともっといろんなエピソードがキツキツにつまったものだったのですが、あまりごちゃごちゃしていると分かりにくくなりそうだったので、削ってしまったエピソードがいくつかありました。

その関係で、分かりにくくなってしまったかな、とか、ちょっとこじつけすぎかな、と思った個所があったのですが、ストーリーをおって読んでいただけたことを聞いて、ほっとしています。

一言に「白」といってもいろんな「白」がでてくるのですね。メンバーさんの企画作品を拝見しながらそう思いました。
本当にわたしに嬉しいお言葉を、ありがとうです。いつもそんなみゅうさんの言葉に感謝しています☆



▲[ 169 ] / ▼[ 193 ]
NO.188  Re[1]: えもさん・作「白い手紙」
□投稿者/ D・W・W
□投稿日/ 2003/03/27(Thu) 19:48:07
 一年前から構想を練っていたと言う事もあり、極めて完成度の高い作品です。
 話の性質上、現実を見据えず、きれい事に走りすぎている感はありますが、それを感じさせない手腕は流石です。この辺りの力は、一作毎に充実しているようで、うらやましい限りといえましょう。
 私の作品が、主人公による「色彩の否定」がメインになっていたのに対し、逆にこれは白い手紙を受け取る事を軸にし、最後の会話を起爆剤として「有彩を肯定する」方向に持っていく。建設的で、しかも押しつけがましくなく暖かい。この辺が、周囲の感動を集めた要因でしょう。
 いずれにしても、表現という物は、実に多彩に、なお豊かに広がる。今回のテーマで、それが改めて明らかになりましたが、これは、それを代表する作品でしょう。
 いずれにしても、とても暖かくて、心休まる作品です。今後も、さらなる手腕の充実と、作品の発表を期待します。



▲[ 188 ] / 返信無し
NO.193  ありがとうございます
□投稿者/ えも
□投稿日/ 2003/04/21(Mon) 21:58:32
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/
ご感想ありがとうございますです。
お礼がとても遅くなってしまって申し訳ありませんでした。<(_ _)>
DWWさんにそう言っていただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。

それにしても、本当に表現というものは無限の可能性を持っていますね。
それがわたしは不思議でなりません。文章はただの言葉の並びなのに、どんどんひろがっていきますものね。

これからもそんな表現の可能性をみなさんのお寺の企画作品を通して感じていけるんだろうなとおもうと、楽しみですよね。



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