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[802]  第十三回企画作品、乾風著「ふたりだけの秘密」の感想
□投稿者/ 桂月 椋
□投稿日/ 2006/11/10(Fri) 06:32:57
□URL/ http://mkagetsu.hp.infoseek.co.jp/index.html

    初めまして、桂月です。

    「ふたりだけの秘密」、面白かったです。
    皆さんが指摘されているように説明不足で混乱が多かった点が非常に残念ですが、頑張って読み解いた感じでは「へぇ、巧いな」と思いました。
    主人公の2人のキャラクターも良く出来ていたし、「嫌な奴」と評される少年の不思議な性格も、主人公視点から良く伝わってきました。私の深読みのせいなのか、気のせいなのか、わかりませんが、テーマである「嫌な嫌な嫌な奴」は少年でもなく、バケモノでもなく、「自分自身である」と最後にわかるところが凄く好きです。……間違ってたら、すみません。

    >「最初に……ね、志筑さん見つけたときさ、……殺りかけちゃったんだ」
    > 上目遣いで柳二の顔色伺っているのが、自分でも嫌な感じだ。なんだかんだで、自分が一番嫌な奴だ。こんなときでも、「嫌われたくない」とか「悪く思われたくない」とか思っている。

    ↑私は、このシーンがとても印象に残りました。

    >「本当のことはこいつに聞かないとわからないか。何で脳から作らないんだ……」

    ここ、個人的に物凄く受けました。

    確かに、何かのシリーズ物の冒頭のような印象はありますね。
    ですが、この1作品で完結して正解のような気が私にはします。バケモノの正体がわかってしまったら、何だか普通のジュブナイル物になってしまいますし、「結局、何もわからなかった」ということで終わって曖昧にしてしまえる二人だから「ふたりの秘密」というタイトルが生きてくるのではないかと思いました。
    プロットは凄く好きです。文章力もあるので、後一息、説明を加えると、生き生きとした良い作品になること、間違いなしです。

    執筆、お疲れ様でした。次の作品も是非読ませていただきたいです。

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