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● 並木殿著「何処までも続く線路」に対する感想 /D・W・W (03/11/29(Sat) 20:23) [315]
......● ありがとうございました /並木 (03/12/01(Mon) 02:15) [320]
......● 並木様著「何処までも続く線路」を読んで /荻窪の宮 (03/12/03(Wed) 02:34) [328]
............● ありがとうございました /並木 (03/12/03(Wed) 06:45) [333]
......● Re[1]: 並木殿著「何処までも続く線路」に対する感想 /ぴーしゅけ (03/12/06(Sat) 07:47) [338]
............● ありがとうございました /並木 (03/12/06(Sat) 20:56) [344]
......● 「何処までも続く線路」に対する感想 /yonnkisuto (04/03/08(Mon) 04:04) [372]
............● ありがとうございました /並木 (04/04/01(Thu) 00:14) [379]
......● Re[1]: 並木殿著「何処までも続く線路」に対する感想 /オカザキレオ (04/03/10(Wed) 13:12) [375]
............● ありがとうございました /並木 (04/04/01(Thu) 00:25) [380]


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NO.315  並木殿著「何処までも続く線路」に対する感想
□投稿者/ D・W・W
□投稿日/ 2003/11/29(Sat) 20:23:28
□URL/ http://www5b.biglobe.ne.jp/~dww/
 D・W・Wでござる。読ませて頂いたので、早速感想を書かせて頂くでござる。以降は敬語にて。

 ごくありふれた個人の、ごくありふれた心の成長を丁寧に書く事で、清涼感をもたらす事に成功した作品かと思われます。ごく当たり前の人間が、彼が暮らす社会でごく当たり前の出来事に直面し、ごく当たり前に成長する。言葉で書けば簡単ですが、それを丁寧にまとめ、綺麗に包んだ手腕は素晴らしいと思いました。また、主人公がありふれた人のため、感情移入もしやすいかと思います。
 結局「嫌がらせ事件」の真相は推測するしかありませんが、それに関してはさほど問題ではないかとも思いました。後、犬の存在意義が少し不明瞭かとは思いました。

 大体感想は以上です。



▲[ 315 ] / 返信無し
NO.320  ありがとうございました
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2003/12/01(Mon) 02:15:15
□URL/ http://www7.plala.or.jp/stla/top.html
D・W・W様、こんばんは。
早々のご感想、ありがとうございました。

『ありふれていて』、『当たり前』な話です。
 そうですね。そう言われると、健全に育った大人の感想だな、としみじみ思ってしまいます。社会は当たり前に存在し、矛盾も澱みもなく、それこそ清濁併せ呑むことの出来る大人で構成されている。

 犬の存在は……、一つ、象徴的にエンディングに使おうと思っていたのですが、今回、時間切れで、端折ってしまいました。そのため、犬には。須賀を追って、帰っていただいた(笑)という訳で、ご了承ください。
 ありがとうございました。



▲[ 315 ] / ▼[ 333 ]
NO.328  並木様著「何処までも続く線路」を読んで
□投稿者/ 荻窪の宮
□投稿日/ 2003/12/03(Wed) 02:34:59
□URL/ http://www1.raru.net/tatsu/
とても面白い作品でした。枕木で寝そべるシーンは、「スタンドバイミー」を彷彿とさせて、とても好きです。並木さまの違った作風に、凄く感激……。
自分の存在意義。大人の既成価値観。「何かがおかしいよ!」と言いたくても、自立していない(だからこそ少年は家出するのでしょうけど)ために、どうしても言い出せない。このような、思春期に抱く独特の悶々とした思い。それらに苛まされ、少年は一人旅に出る。五里霧中の中、必死でもがいていた少年が、ふと自分を省みて、客観的に自分を捉えることのできたとき、少年は大人になる―――。
分かる、分かる!と思いながら読みました。面白かったです。

気になったことを。
意図的なもの(作者の狙い)なのか否かが分かりませんでした。

まず、頭脳明晰な主人公が、徐々に自分の中で解決策を見出していくのは、すごく良く分かるのですが、突如閃いた名探偵のような独白なので、読んでいて「普通の人じゃない!頭良すぎっ」と思ってしまいました。普通の人であれば、こうだろうか、ああだろうか、いや違う、というような、自分の中の問答形式でディスカッションし、論理を組み立てていくと思いましたので。

また、幼稚園時代からの友達の長沢くんのことですが、主人公が彼と幼稚園から一緒で、彼がプレッシャーに弱いことを知っているのなら、試験前にあのようなことをすればどのようなことになるのかは、予想できたと思うのです。だから、あの行為が嫌がらせ行為だとされるのは当然だと思いました。しかし、あの行為が嫌がらせではないのに嫌がらせとされてしまった、かつ、嫌がらせをするような人間ではないのに嫌がらせだと思われてしまった、ということから話が進んでいる(前提)なので、どうも妙な感じでした。
作者の意図なのか、否か。つかめませんでした。

執筆、ご苦労さまでした。



▲[ 328 ] / 返信無し
NO.333  ありがとうございました
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2003/12/03(Wed) 06:45:06
□URL/ http://www7.plala.or.jp/stla/top.html
荻窪の宮様、こんばんは。
ご感想、ありがとうございます。

『道を間違ったと思ったらその場所まで引き返せ。
 そうでなければ、人はケモノ道を進まねばならない。
 しかしそれは所詮、ケダモノの道でしかない。』
―――nanami(c)承認番号2003年1番。(笑)―――
という友人の日記に感化され、思春期まで引き返してみました(笑)。

 多くの意図を読み取っていただけたようで、大変感謝いたします。
 そうですよね。「何かがおかしいよ!}と言いたくても言えないというのは、
感想で読んで、著者本人が納得するような名言です。
 具体的に象徴するものも無く方向性だけで書き上げてしまったので、
そういった意味では、感想から学ばせていただけるものが多いように思います。
 ありがとうございました。

 主人公の明晰さ加減は何も意図していません。
 単純に、紆余曲折しているだけのページ数を惜しみ、間違った論理に
時間とスペースをさく余力がなかっただけ……というか、
読者が途中でしんどくなってしまうのではないかという心配からでした。
今回の2ページは、私としてはギリギリ許容範囲でしたし、
このような発想をスムーズに通り抜けられた方にとっては、興味も無く苦痛な
だけの気がしてしまったので。言い訳です。
 そしてその2。嫌がらせと言われたことについては、D様からもご指摘
いただきましたが、これにも深い意図はありません。
「授業ではよく出来る奴だが緊張して手が震えて頭が真っ白になる」奴の
脇の下でもくすぐって、緊張を解いてやりたいという、要するに子供の発想を
主人公が取り、長沢は多分、理解していたのだろうけれど、状況の説明から
周囲は嫌がらせと判断した。でもそこの部分は、1人称文なので、誤解が
晴れて本人が納得するまで書けない部分だったのです。
 主人公は気付いていないけれど、読者は「違うよ。」と気付けるような
文章の書き方をしてやれば良かったのかな? と今になって反省しました。
 主人公と読者を同調させられるよう、矛盾のない文章を書こうとするより、
主人公を第三者の目で見て応援できるだけのアソビが欲しかったですね。
 いろいろ参考になるご意見、ありがとうございました。



▲[ 315 ] / ▼[ 344 ]
NO.338  Re[1]: 並木殿著「何処までも続く線路」に対する感想
□投稿者/ ぴーしゅけ
□投稿日/ 2003/12/06(Sat) 07:47:21
□URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html
並木さん独自の若者観が冴えた作品、と感じました。同時に、現代社会の暗部を映した作品でもありますね。
黙々と線路を歩き続ける主人公が、印象的です。黒々と前をふさぐトンネルの描写がとても気に入りました。主人公の心を反映させた場面として、こういう手法は是非、私も見習わせて頂きたい所です。
唯一、惜しいな・・と感じたのは、私もやはり「犬」ですね。
折角の効果的な小道具が、ちょっと尻切れトンボ的に曖昧になってしまったように思います。

私も今回は犬を登場させていたので、実は使い方がダブってたらどうしよう・・と、かなり怖がりながら拝読しました(笑)。
こういうの、企画ではコワイですよね。
執筆、ご苦労様でした。いろいろと主人公といっしょになって考えさせられたお話でした。



▲[ 338 ] / 返信無し
NO.344  ありがとうございました
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2003/12/06(Sat) 20:56:52
□URL/ http://www7.plala.or.jp/stla/top.html
ぴーしゅけ様、こんばんは。
ご感想ありがとうございます。

 主人公と考えていただけたとは、最大の賛辞です。
ありがとうございます。

 やはり『犬』ですね。
ネタばらしすると、……しや、やめておこう。すみません。
冬休み辺りに手直ししようかと考えています。
 それにしても、皆さん、犬にかけた期待が意外に大きかったのは
予想外でした。そう考えると、エピソードの一つ一つに持たせる
意味の大きさを実感します。

 今後も精進したいと思います。
 ありがとうございました



▲[ 315 ] / ▼[ 379 ]
NO.372  「何処までも続く線路」に対する感想
□投稿者/ yonnkisuto
□投稿日/ 2004/03/08(Mon) 04:04:29
□URL/ http://www5e.biglobe.ne.jp/~esta/
非常に遅くなりましたが、感想です。
高校生になりたての少年の葛藤を、うだうだならないように書き上げているのは話の中で須賀君やら親やら犬やらがいいアクセントになっているからだと思いました。
自分が「変わった」ことへの怯え、大人の価値観と周りの価値観、そして自分の価値観が通用するのか? 自分が自分として認知されているのか? 答えの出ない思いが逡巡し、目的地のない(終電で行って始発で帰って繋いでいるという円を描く)行為は象徴的な行動です。
 非常に面白かったし、内面世界を身近なものにしている主人公はことさら身近に感じました。
 あえて難点をいえば、って特にないなぁ。参考にならない感想ですみません。



▲[ 372 ] / 返信無し
NO.379  ありがとうございました
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2004/04/01(Thu) 00:14:06
yonnkisuto様、こんばんは。
お礼が遅くなりまして、失礼いたしました。
ご感想、ありがとうございます。

内容や書きたかったことを、理解していただけた書き込み、大変嬉しいです。
しかも身近に感じていただけたとは、本当に、本当に、それだけで、もう、
光栄です。
自分の中にあった、そして、まだ後悔にも似た感情が残っている部分だけに
明文化するのはどうかと思ったのですが、してみて良かったと、素直に感じ
られます。
今後も精進しようと、励みになりました。本当にありがとうございます。



▲[ 315 ] / ▼[ 380 ]
NO.375  Re[1]: 並木殿著「何処までも続く線路」に対する感想
□投稿者/ オカザキレオ
□投稿日/ 2004/03/10(Wed) 13:12:37
□URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/
ども、オカザキです。ようやく感想をつけます。
今までそれなりに並木さんの作品を読んできましたが、今回の作品がオカザキ的には一番好きかも知れないです。

宮様の感想にも書かれていましたが、並木さん世界のスタンドバイミーですね。
ジョン・レノンがリフレインしてしまいます。
とそれはさておき。

全ての人が魅力的です。犬、須賀君、お父さんお母さん。
親父は最初、嫌なヤツやなぁ(笑)と思ったのですが、後半の包容力。本当に同一人物?と思いつつ、すんなりと受け入れて読めました。

感情のロジックがなお複雑なら、物語に厚みがでたのではと思いました。
須賀君の抱えてい問題にしろ。
イジメについて書かれる作品は数多くありますし、僕も演劇の脚本で挑戦したことありますが、それほど事は単純ではないんですよね。もしもテーマとしてではなく、現実のものとして捉えた場合は。

ただ一つ言えることは、周囲の些細な受け止めが、本人にとっては些細でもくだらなくもない、という事です。
素敵な作品をありがとうございました。



▲[ 375 ] / 返信無し
NO.380  ありがとうございました
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2004/04/01(Thu) 00:25:51
オカザキレオ様、こんばんは。
お礼が遅くなりまして、失礼いたしました。
ご感想、ありがとうございます。

一番ですか? 本当に? ありがとうございます。嬉しいです。
いかにして主人公が当面の課題をクリアするか。
しかも、読者をダレさせない範囲で、というのが今回の作品の
ネックだと思っていました。
その為できるだけ直球で素早く終わらせるかの方に気が行って
いたので、今回の感想は、嬉しくも思惑から外れていて、
ありがたいと感じました。

ある意味、このテの作品を表出させるのは初めてに近いものが
ありましたので、自分の作品傾向を左右させるような意味も、
私の中には多少あって、今回のご感想には、大変参考にさせて
いただける部分が多かったです。
重ねて、ありがとうございました。


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