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[328]  並木様著「何処までも続く線路」を読んで
□投稿者/ 荻窪の宮
□投稿日/ 2003/12/03(Wed) 02:34:59
□URL/ http://www1.raru.net/tatsu/

    とても面白い作品でした。枕木で寝そべるシーンは、「スタンドバイミー」を彷彿とさせて、とても好きです。並木さまの違った作風に、凄く感激……。
    自分の存在意義。大人の既成価値観。「何かがおかしいよ!」と言いたくても、自立していない(だからこそ少年は家出するのでしょうけど)ために、どうしても言い出せない。このような、思春期に抱く独特の悶々とした思い。それらに苛まされ、少年は一人旅に出る。五里霧中の中、必死でもがいていた少年が、ふと自分を省みて、客観的に自分を捉えることのできたとき、少年は大人になる―――。
    分かる、分かる!と思いながら読みました。面白かったです。

    気になったことを。
    意図的なもの(作者の狙い)なのか否かが分かりませんでした。

    まず、頭脳明晰な主人公が、徐々に自分の中で解決策を見出していくのは、すごく良く分かるのですが、突如閃いた名探偵のような独白なので、読んでいて「普通の人じゃない!頭良すぎっ」と思ってしまいました。普通の人であれば、こうだろうか、ああだろうか、いや違う、というような、自分の中の問答形式でディスカッションし、論理を組み立てていくと思いましたので。

    また、幼稚園時代からの友達の長沢くんのことですが、主人公が彼と幼稚園から一緒で、彼がプレッシャーに弱いことを知っているのなら、試験前にあのようなことをすればどのようなことになるのかは、予想できたと思うのです。だから、あの行為が嫌がらせ行為だとされるのは当然だと思いました。しかし、あの行為が嫌がらせではないのに嫌がらせとされてしまった、かつ、嫌がらせをするような人間ではないのに嫌がらせだと思われてしまった、ということから話が進んでいる(前提)なので、どうも妙な感じでした。
    作者の意図なのか、否か。つかめませんでした。

    執筆、ご苦労さまでした。
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