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[576]  第10回企画作品:みゅう様著「暮れなずむ空」への感想
□投稿者/ ゆめなまこ
□投稿日/ 2005/01/30(Sun) 17:25:35
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/

    だいぶ前に完全読破してたんでっけど、中々感想書けんでいました
    まずはその事に関してお詫びします。すんまへんでした。

    さて、ここからが本題の感想。
    以前のチャットでみゅうはん自身が「SFかどうか怪しい」と本作について
    評しておられましたが、わて的には本格SFファンジーや思いまっせ、それも結構本格的な。
    様々な超能力を持った少年少女、彼らを研究するための閉鎖空間、その中で次第に育つ
    彼らの自我・・・これって超能力モノSFの王道ですわ!
    古い所で言えば「スラン」や「アトムの子ら」最近では「アキラ」「ナイト・ヘッド」
    みんなこの王道を歩んでる。
    けど、みゅうはんの「空」シリーズのオリジナリティー溢れるところは、その能力者の子供たちに
    芽生えた自我の中身ですな
    今までやったら、「モルモット扱いはイヤだ!ここから出たい!!」って言うのが
    作品のメインテーマになってたのに、「空」シリーズではガラリ180度正反対。
    外の世界を恐れ「箱庭」に安住の地を見出す。まさに大人になりたくない子供たちの
    言い分そのまま!これにはやられました。
    はっきり言います、従来の自立=閉鎖空間からの脱出いうのはもはや古い、
    逆にいまの居心地のいい世界を守り抜こうとする、
    昨今の子供たちの志向にこちらのほうがはるかに近い思いまっせ
    その意味でこの「空」シリーズはけっこう古典的でありながらエポックメーキングしてる
    思いました、いやまったく「空」恐ろしい・・・

    で、恒例、負け惜しみの「気になる点」
    「箱庭」の設定が今ひとつわての豆腐頭では理解しにくいですわ
    具体的に言うと、子供たちを閉じ込めているシステム、なにか重力とか時空までもコントロールする
    テクノロジーで維持されているような気がしますが、でも「あっちの世界」では車で人は移動し
    競馬もあり・・・テクノロジーにすごいギャップがあるような気がするのはわてだけでっか??
    それともそのギャップに物語の本質がたくみに隠されているとか・・・う〜んそれこそ気になるなぁ

    とは言いつつも、本作の着眼点に本気で恐れ入ってるゆまなまこが居るわけで、
    ほんまに堪能させていただきました。
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