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[628]  第十一回企画作品、D・W・Wさん著「犬の魂」の感想
□投稿者/ 月島瑠奈
□投稿日/ 2005/07/22(Fri) 22:51:16
□URL/ http://lunatuki108.hp.infoseek.co.jp/

    どうも,ひそかにDさんの日本歴史モノを心待ちにしていた月島です(笑)

    まるで自分の意思を持っているかのような犬,太助。
    主人公である五郎左とそれといって干渉するわけでもなく,不思議な距離感を保っている。
    そこから,自分のあり方を学んで士官を決意する。
    …という視点が,とても面白かったです。
    タイトルの「犬」は五郎左と,太助両方をかけているのですね。
    (万が一違ったらごめんなさい…汗)

    平和な時代の,浪人というのもポイントだと思います。
    戦乱の時代だったら,つべこべ言っていられ無そうですもんね(汗)
    現実でも通じる事なんですけど,物事って考え方1つで結構変わるものなんですよね。
    なんとなく,そんな事をこの話を読んで思いました。

    サブ的イベントも感慨深かったです。
    特に印象的だったのが,五郎左が子供の前で腕を斬って見せちゃう場面。
    一般的に見れば,非常識な事なんですけど,そういう人生を歩んできた彼にとっては何てことのない事実。
    別に子供を怖がらせようと,わざとやった訳じゃないんですよね。
    それがあたりまえだから,平気でやっちゃう。
    歴史的説明もそうなんですけど,Dさんの小説は心理描写も見事ですよね。
    あやかりたいです。

    ボリュームがあって読みごたえ十分な面も健在!
    そんな中で敢えて,個人的に不満な点を上げれば,途中で僅かに入っている横文字,でしょうか。
    「武器を持っている人間にアドバンテージがある」という部分は,「武器を持っている人間の方が有利である」でも支障はないかと。
    凄い重厚な雰囲気の中でちょっと勿体無いと思いました。
    まあ,これは個人的好みですが…。

    執筆ご苦労様でした。
    それでは,今後も期待しております。
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