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● 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評 /D・W・W (02/11/20(Wed) 21:47) [76]
......● 作者かく語りき /オカザキレオ (02/11/23(Sat) 12:15) [81]
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............● 作者かく語りき /オカザキレオ (02/11/24(Sun) 07:41) [89]
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......● Re[1]: 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評 /みゅう (02/12/08(Sun) 02:19) [140]
......● Re[1]: 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評 /えも (02/12/21(Sat) 13:59) [151]


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NO.76  「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評
□投稿者/ D・W・W
□投稿日/ 2002/11/20(Wed) 21:47:34
基本的に拙者は悪役を好み申す。なぜなら、小説書きの思想のもっとも暗い部分がもろに露出される所だからでござる。同時に毒舌の味方キャラも好きでござるな。作者の本音が聞ける場面でござるから。

今回のレオ殿の作品が、どういうストーリーなのかは、拙者はよく知り申さぬ。よって、単純に作品だけを批評いたす。
戦闘シーンは、魔法での戦いと言うよりも、言葉での戦いといった印象を受け申す。巧いのでござるが、軽い。肉が引きちぎられ、骨が砕け、鮮血が飛び散る、といったような激しい描写はなく、肉体がぶつかり合っている印象はござらぬ。戦闘でありながら、ソフトな印象を受け申すな。これが欠点か長所かどうかは意見が分かれるところでござろう。
そして、レオ殿の今回もっとも拙者が優れていると思う点は、敵のおじいさんの台詞。主人公の返し技(言葉)よりも、こっちの方がずっと優れていると思う。以下はその引用でござる

「人間は自分を設定するのが好きではないか。プロフィールとでも言うぺきか? 名前・性別・年齢・生年月日・血液型・性格・嗜好・現在・過去・友達・家族・敵対者・所属・出身地・民族・人種-------実にくだらないな。それにこだわり、それを意識して、昨日の間違いに悔恨する。昨日の過ちが、今日に影響するとでも本気で思っているのか? 所詮、昨日の事は昨日にしかずきない。自分の設定と他人の設定を知って、安堵する。そして他人の設定との誤差を発見し、嘆きの言葉を漏らす」
……「喜劇だな」
……「喜劇以外のなにものでもなかろう。シレーネの過去を設定したのは私だ。それをお前達が勝手なイメージでシレーネの設定を肉付けしていった。シレーネはな、【暗黒流星】の因子をもつ、未熟児を私が培養し研究してきた25番目の実験動物だ。Yは登録番号だ」
……「シレーネはこんな化け物ではない、と思ったか?」
……「真実は最初からシレーネはこんな化け物だったわけだ、喜劇であろう?」

思うかではなく、影響します。(笑)物理的に考えても、精神的に考えても、影響するのは明らか。ただ、ここでおじいちゃんが言っているのは、過去にこだわる事の弊害であり、それを極限にどぎつくした物といえるでござろう。拙者はいくらでもこれに反論がござるが、それはあえて言い申さぬ。作品の良さの一つは、その作品に対していかに考えられるか、愛せるか。つまり、いかに自分の心をさけるかなのでござるから。これはそういう意味で実に良いアンチテーゼでござろう。

個人的に一番うれしいのは、多方向に展開できるよう作ったシレーネが、ここできちんと生かされた事。拙者のシレーネとレオ殿のシレーネを見れば明らか。設定を生かし、それを息づく人とするのは作家なのでござる。

残念なところがあるとすれば、テーマの割に深刻さが無い事。なんというか、敵も戦いが終わった後は主人公と舞台裏で煙草吸ってだべっていそうというか、シレーネも役割終わったから帰るね、みたいに出番を終えている所でござるかな。
何が残ったのか、何が結果となったのか、それがもっと知りたかったでござるな。



▲[ 76 ] / 返信無し
NO.81  作者かく語りき
□投稿者/ オカザキレオ
□投稿日/ 2002/11/23(Sat) 12:15:20
□URL/ http://page.freett.com/okazakinet/
はい、感想有り難うございます。
この作品は一応、我が家で連載している「暗黒流星と十字の満月」の外伝的な作品なのですが、初めての人が読んでも分かりやすいように心がけたつもれでしたが........

>今回のレオ殿の作品が、どういうストーリーなのかは、拙者はよく知り申さぬ。

うーん。これは今回の作品が単品としてストーリーを理解できなかったという事でしょうか? だとすると、ちょっとショック。連載としてのストーリーとしてとらえてくれたのなら、ま、それそそれ。これはこれだけで、こんな読み切りアクションファンタジーを楽しんでいただければ、と(笑)

実はこのシリーズ、男性の方からの感想を頂くのは、初めてかもしれません。
女性の方から頂いたイラストを軸にして作ったストーリーなだけに、女性の方を意識舌むっくりにはなっています。ゆえにアクションにはあえて、流血などは描写していません。
これを僕が言っても仕方ないのですが、肉体の戦闘ではなく、感情の戦闘なもので(苦笑)
ま、好みが分かれる所ではありますな。

>悪役
はい、何だか主人公より輝いていますね。書いてて、楽しかったです。
まぁ、僕は基本的にですな、悪役に僕の言わせたい事を言わせるタイプのライターではないのでよ。メロディーとしてのお話があって、そのお話が呼ぶように登場人物達に喋らせる。ま、そこに僕の根底は有るかもしれませんが、意識してないし。僕自身、老人の言葉には反論の余地があります。
ま、楽しんでいただけれ゛、これ幸い。

終わり方はツメが甘いですねぇ。
これは今後、本当にもっと意識して勉強していかなくてはいけない事だと思います。
何が残ったのか?
それが伝わらなかったのが残念です。ま、僕の力不足でした。

精進いたします。
どうも、ありがとうごさいました。<(_ _)>



▲[ 76 ] / ▼[ 89 ]
NO.87  Re[1]: 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2002/11/24(Sun) 03:02:18
□URL/ http://www7.plala.or.jp/stla/top.html
こんばんは。感想を書かせていただきます。よろしくお願いします。

外伝的な物語という話でしたが、何の事前知識も無い状態で読み始めましたところ、最初の10行くらいで挫折しそうになってしまいました。すみません。

冒頭、何を言っているのか解らない。
月は出ているのかいないのか?十字の満月とは暗黒流星が十文字に月を横切って4等分に見せる幻影なのか、とにかく???
そして、ジャンルが判らない。
SFなのかファンタジーなのか忍者モノか(なぜそう思う?)
そんな感じで、話が見えてくるまでが長すぎます。
物語に入り込み易くする工夫が欲しいです。

人間の設定、データなど記憶を印象付けるものと巧く絡ませていて面白かった。
また、記憶の上に将来が存在するならよくあるが、記憶などでは左右されないと言い切ってしまう辺りも痛快な展開。
戦闘から結末までが短く、前半を解り易くしてからダイエットするか、後半を太らせるかした方が全体のバランスはいいと思う。
カメラのエピソードまであるのに、オッド・アイの設定が生きていないのが惜しい。

タイプミスと思われる部分
・銀の一番大切存在である【暗黒流星】の少女がいる
・見せ中に一歩踏み込むと、
・それに付け入る好きは余るほどある。

改行が抜けていると思われる部分
・瞳は笑った。「いいじゃない
・言った。「本当に綺麗なんだよ
・指でつっついた。「暴飲暴食は
・銀と玄を見る。「あら、この人達が
・不思議そうな顔をし。「何がだ?」
など多すぎるので、何か法則があるのか悩んでみたが特に見出せず、物語の邪魔にしかならない気がするのでいっそ改行してしまっては?と思います。

表現に疑問を感じた部分
・楓との邂逅。愛と瞳との出会い。
→つまり愛と瞳との出会いは予定調和ということ?

オリジナルの物語を読んだら、恐らくは違った印象があったのだろうと思いますが、「初めての人が読んでも分かりやすいように心がけたつもれ」との事でしたので、これにて。
では、稚拙な感想で失礼いたしました。



▲[ 87 ] / 返信無し
NO.89  作者かく語りき
□投稿者/ オカザキレオ
□投稿日/ 2002/11/24(Sun) 07:41:23
□URL/ http://page.freett.com/okazakinet/
おはようございます。そしてありがとうございます。

なるほど。僕はですな、その連載の設定を使うにあたり、甘さがあったという気がしますな。

あ、指摘された改行ですが.........

あはははははは。あれ、癖なんですよ。
例えば
「おはよと」
 と言った。「でも遅いよ?」
 
って感じのこれですよね。
実は故意にやっているんですけど、醜いのかもしませんね。うん、会話を流麗するためにあえて、やっていたんですけど。
赤川次郎氏の文章模写していた時のなごりでもありますが。
うん、でも醜いということなので、今度はそれをやらずに書く事を挑戦してみようと思います。

DWW氏と並木氏の指摘を見て思ったことは
僕はその連載小説の設定に甘えすぎたという事なのでしょうね。
充分に勉強の余地あり、ですな。
精進していきます。
有り難うございました<(_ _)>



▲[ 76 ] / 返信無し
NO.107  Re[1]: 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評
□投稿者/ ぴーしゅけ
□投稿日/ 2002/12/02(Mon) 02:36:38
□URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/bbs_kaki/kaki.html
シレーネさんですね。うんうん。レオさんのシレーネさんだぁ〜♪
・・・と、自分もテーマその1を今日書き上げたばかりなもので、そこにばかり目がいってしまう私です(笑)

レオさんのはちょっと怪しげな雰囲気の漂うシレーネさん。大人っぽい印象もありますね。全ての設定をきちんと盛り込んだ挙げ句、自分流の味付けも忘れない。その手腕はお見事です。

ただ、並木さんも書かれていらっしゃいますが、登場人物が多い分、シリーズを知らずに初めて読む読者には、とっつきにくい面が確かにあるようにも思われます。玄と銀の場面から、突然、誰か解らない「彼女」の場面に変わり、そして、不意に日常へ・・。
私の勝手な意見ですが、彼女のシーンから始まって、日常が少し進んだ辺りで、最初の玄と銀の場面を持ってきたら・・・どうだったかなー? とか思いますが・・・。ゴメン。偉そうなコト書いて。

ところで、つくづく思うんですが、今回はカブんなくって良かったよぉぉ〜(笑)



▲[ 76 ] / 返信無し
NO.140  Re[1]: 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評
□投稿者/ みゅう
□投稿日/ 2002/12/08(Sun) 02:19:10
□URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html
この作品を読んで「良かった♪」と「悔しいナ」という相反した二つの感情を覚えました(笑)。
「良かった」は、レオさんの『暗黒流星』の新作だぁ♪ってことで、銀クンや玄くんのじゃれあいが読めたこと。
「悔しい」は、寺の企画を知ってるが故に「シレーネ」さんの設定をどう使っているのかが気になってしまったこと。企画のことを知らなかったら、一読者としてもっとシンプルにこの作品を楽しめたのにな……。ということです。

で、そのシレーネの設定ですが「Y」の使い方には「なるほど!」と思いました。
その次に「Z」が控えているなんて、これは「目から鱗」でした。



▲[ 76 ] / 返信無し
NO.151  Re[1]: 「星屑の名前」(レオ殿著)に対する、感想および批評
□投稿者/ えも
□投稿日/ 2002/12/21(Sat) 13:59:05
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/
実はずっと前に読ませていただいていたのだけれど、ここに感想を書きにくるのがおそくなってしまいました<(_ _)>

「暗黒流星」は個人的にレオさんの作品の中でも特に好きなシリーズで、だからこそ新作を読めるという事がとても嬉しくてたまりませんでした。

私は1作目からずっと読ませていただいているので、大きな疑問もなく読ませてもらいました。
連作だからこそ、前に出てきたエピソードや登場人物を生かせるという事は、とっても興味深いし世界を広げていけるように思えます。

それを単品作品としても完成させるのは、難しそうですよね。
一から順番に丁寧に説明や描写をしていけば、いいのかもしれないけれど、連作として読む人もいるわけだし。
それでも、それに挑戦しようとしているのはとってもすごい事だと私は思います。

それから、愛ちゃんと玄くんの淡い恋らしき描写が個人的にお気に入りになりました。
最後のところの会話も。

>「私たちの存在って星屑程度なのかな?」
>「・・・・・・・・」
>「星屑に名前がついた程度でしかないのかな?」
> 愛のその目を玄は覗き込み、優しく首を振った。
>「星は輝くだろ? その程度なんて言うのは変だぞ」

ここで胸がいっぱいになってしばらく余韻に浸っていた私です…
執筆、お疲れ様でしたです。


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