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● 老人と花とロボット /オカザキレオ (02/11/30(Sat) 12:50) [97]
......● Re[1]: 老人と花とロボット /並木 (02/12/01(Sun) 00:45) [99]
......● Re[1]: 老人と花とロボット /ぴーしゅけ (02/12/02(Mon) 03:47) [113]
......● Re[1]: 老人と花とロボット(ぴーしゅけ様著) /D・W・W (02/12/02(Mon) 20:39) [120]
......● Re[1]: 老人と花とロボット /平代山 登 (02/12/03(Tue) 10:48) [128]
......● Re[1]: 老人と花とロボット /みゅう (02/12/07(Sat) 23:43) [137]
......● Re[1]: 老人と花とロボット /えも (02/12/21(Sat) 13:44) [150]


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NO.97  老人と花とロボット
□投稿者/ オカザキレオ
□投稿日/ 2002/11/30(Sat) 12:50:25
□URL/ http://page.freett.com/okazakinet/
今回の人物課題であるY.シレーネを使った企画としては本当に秀逸な逸品であったと思います。
まさか、ロボット? という感じでしたね。
オッドアイの設定は僕も活かしきれませんでしたが、それは考慮に値しないくらいのクオリティーです。
痛快なのは老人の台詞の一つ一つ。
シレーネの行動の一つ一つ。
ぴーしゅけさんSF初挑戦との事でしたが、それを感じさせませんね。ぴーしゅけさんだからこそ見せれる確固とした世界観があって。
その中で今までは少し違う優しさもこめられていて。
本当にお疲れさまでしたm(__)m



▲[ 97 ] / 返信無し
NO.99  Re[1]: 老人と花とロボット
□投稿者/ 並木
□投稿日/ 2002/12/01(Sun) 00:45:18
□URL/ http://www7.plala.or.jp/stla/top.html
ぴーしゅけ様、こんばんは。お久しぶりでございます。

 初SF読ませていただきました。
面白く、且つほんわか暖かな読後感が、実にぴーしゅけ様らしい作品だったと思います。
 シレーネの喋りが、映画『スター・ウォーズ』のC3PO(だったか)を思い出させました。命令を待つばかりで忠実なロボットが『思う』とか『感じる』といった感情的な機能を見せる辺りが、このロボットらしくないロボットを連想させたのかもしれません。
 テーマは、私としては充分クリアしていると思います。
 外見の連想がC3POから離れなかったのは、私自身の想像力の欠如と、文中にそれらしい描写が説明以外に現れなかったことが原因かもしれません。ラストに向けて、自分の機能を利用せずに『感じる』通りに行動し始めたシレーネが、例えば「風に髪をなびかせる」とか「白い肌を拭く」といったような、外見も人間らしい仕草を取り入れたり、人間としてのシルエットの描写があれば、より一層、内面がロボットである悲しい矛盾を巧く引き出せたかもしれません。
また、「主人(おじいちゃん)と同じ人間の姿を大事に守ろうとする気持ちが、くたびれて剥がれ始めた人工皮膚を撫でて直そうとする」とか「(人間が見たら)醜いと感じるかもしれないと、身繕いの出来ない部分を恥ずかしがって隠そうとする」というような『18歳の女』を感じさせるような仕草があったりしたら、ストライク・ゾーンだったかも。ってか、もし、私がここまで書けたとしたら、多分入れていただろうと思う。
そういう意味で言うならば、描写がもっと映像的であっても良かったかとも思います。
 哀しさと希望の入り混じった内面の感情がとても印象強く残っているのは、SFに不慣れな故に引き出せたとも思えます。ヘタにSFを追求し過ぎてしまうと、ここまでくっきりとした輪郭は描けなかったと思うし、その調合具合が絶妙です。

 やっぱり、ぴーしゅけ様の小説が好きだなーと再認識した作品でした。

 では、稚拙な感想で失礼いたしました。



▲[ 97 ] / 返信無し
NO.113  Re[1]: 老人と花とロボット
□投稿者/ ぴーしゅけ
□投稿日/ 2002/12/02(Mon) 03:47:15
□URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/bbs_kaki/kaki.html
感想、ありがとうございます。

オッドアイの設定については、恐らく皆さん、生来のものとして持ってくるだろうなー・・・と思ったので、敢えて後で変化する・・という書き方にしてみました。
「センサーが発動する時に目の色が変わる」とか、「前のマスターの好みでこうなった」とか、色々考えはしたのですが、まあ、コレが一番意表をついてるんじゃないかな? と・・。設定と食い違っちゃいますかね? やっぱ。ごめんなさいです。

>外見の連想がC3POから離れなかった
実際、人物の形態的描写がムチャクチャ少ないですよねぇ。人間らしい仕草の描写も全然ナイし。この2点については、私の全作品に通じる反省点だと思います。
というか、私という奴は物書きの才能に不自由な女でして、毎回、「話の表層を追う」だけで自分が手一杯なんですよ。どうも「話を膨らませる」ということが苦手で苦手で・・・。今後の課題として、重く心に留めておきます。

色々と為になる感想をどうもありがとうございました。 <(_ _)>



▲[ 97 ] / 返信無し
NO.120  Re[1]: 老人と花とロボット(ぴーしゅけ様著)
□投稿者/ D・W・W
□投稿日/ 2002/12/02(Mon) 20:39:11
拙者はこのキャラを設定したとき、設定の裏をかいてくれる事を期待していました。拙者自身が、普通の花屋ではない事を念頭に、しかし花屋である事を意識してシレーネを設定しましたから。しかし、これには流石に度肝を抜かれました。まさかロボットとは。これは強烈なインパクトでした。

驚かされるのは、話以上に、それを読ませる環境を丁寧に作り上げている事です。書いた文章を理解しているからこそ出来る見事な飾り付けです。話の良さをそれが盛り上げています。話自体に目立った欠点もありませんし、レベルの高い一作といえましょう。

ただ、それ自体が欠点になっているともいえます。途中の時点で、落ちが見え始めてしまうのです。(わずかに、ですが)作品が良くできている故の欠点ともいえましょうか。
最後に強烈などんでん返しや落ちがあったら、完璧な作品となったかもしれません。



▲[ 97 ] / 返信無し
NO.128  Re[1]: 老人と花とロボット
□投稿者/ 平代山 登
□投稿日/ 2002/12/03(Tue) 10:48:17
設定を知ってる身として、
どうやってこのシレーネさんが花屋を経営するんダ!?
などと見当外れにドキドキしてた平代山でありました。

前回の企画と代わり映えのしない感想ですが、
本当に、こういう「じりじりと変わっていく緊張感」を見事に書かれます。
それは、本当に羨ましい。
私なんぞは、あっという間に辛抱堪らなくなって、
フジコちゃんを前にしたルパンの如くパンツ一丁で飛び掛って……
……失礼しました。

ただ、「寄セテハ返ス」の時にこれまたお見事だと思った、
情景一致の描写が、今回は影を潜めてて、それは残念でした。
SF世界が縁遠いが故なんでしょうか?

余談ですが。
あの「左右の目が違う」ってのを「オッドアイ」て言うんだってのは、
私は、ぴーしゅけ様の後書き読むまで知らなかったです。
オッドアイなんて単語すら知らなかったし……。
(本当に余談だ)



▲[ 97 ] / 返信無し
NO.137  Re[1]: 老人と花とロボット
□投稿者/ みゅう
□投稿日/ 2002/12/07(Sat) 23:43:38
□URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html
泣きました。もう、ボロボロ泣きました。
今回の作品は、ツボどころか秘孔をつかれてしまいました。
ホントにねぇ、言葉にならないです。感想なんてかけません。
ただ、ひたすらに「このお話し、大好き!」と言うのみです。
今までのぴーしゅけさんの作品ももちろん好きなんですが、とにかく今回のが私は一番好きです。

あーぁ、ぴーしゅけさんってばさ〜、ホントにもうっ。

読み終わったとき、嫉妬で歯噛みしてしまいましたよ。
なんで、こんなんが書けるんだ〜〜!!って。
同じ題材でこんなにすごいものが書けるなんて、今度、頭の中身を見せてよねっ!(笑)

あとで、皆様の感想を読んで、そう言えば……と、思ったのはですね。
確かに「シレーネ」の描写が少ないのは残念かも。
そのせいか私のイメージのなかで「シレーネ」は「アンドリュー」(知ってるかな?)のような銀色のボディのロボットでしたし……。
でも「そんな些細なこと」と、言い切ってしまえる位、私はこの作品に惚れ込んじゃってますけどね(笑)。

あ、ちょっと冷静になってから、「記録」と「記憶」についてとか、あの設定を「オッドアイである」ではなく「オッドアイになる」とするとか、ぴーしゅけさんらしい発想に、やっぱり歯噛みしました(笑)。



▲[ 97 ] / 返信無し
NO.150  Re[1]: 老人と花とロボット
□投稿者/ えも
□投稿日/ 2002/12/21(Sat) 13:44:48
□URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/
遅くなりましたが、私も読ませていただきました。

読みはじめた途端に、ビックリすっとんとんしました(笑)
シレーネがロボットとは!
思いもよらぬお話を毎回よませてくれるぴーしゅけさん、さすがです…

お話の方もお花を探しつづけるおじいさんとシレーネの姿が見えてくるようで、ラストにはもう胸がいっぱいになりました。

「記録」と「記憶」の違いとかも、考えさせられました。
しかも、このSFの世界もとても作りこまれていて。
私も大好きな作品となりました。この読み終わったときのほんのり淡い色のようなあたたかさといったら、とても言葉には表せないほどでした。

執筆、お疲れ様でしたです。


掲示板管理者:書き込み寺(宇苅つい)

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