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[648]  第11回企画作品蝸牛著「ティータイム」への感想
□投稿者/ 平代山 登
□投稿日/ 2005/08/09(Tue) 10:07:16

    こんにちわー^^
    最近滅多に顔出さなくなった不心得者の平代山です。
    許してください許してください許してくだ(以下略)

    せめて感想文くらい書かせてくださいませ^^

    「ティータイム」
    紅茶、というテーマに対して、
    紅茶を飲む場面ではなく、その前の、煎れる時間ってのに着目する辺り、
    さすがは蝸牛様だなぁ、と。
    ポットに茶葉とお湯を入れる。
    葉が開いていくと、ほんのりと香気が漂ってきて、それが、カップに注がれて口に運ばれた時の味わいを予感させる。
    実際にも、紅茶を煎れる際のこの時間、胸が一杯になるような、
    じれったいような、息苦しいような、何とも言えない感触があります。
    それを見事に捕まえて、「幸せで嬉しい」と包み込んでしまう感性に驚嘆。

    昔、『ハスラー』という映画を見ました。
    老いたハスラーが、自分の後継者と見込んだ若手を育ててゆくのですが、
    最後には、その老ハスラーが、現役復帰を決め、その若手と勝負する事を決める、というような筋だったと思います。
    そのラストシーン。
    かの老ハスラーが言うんですね「Show time!!」
    そして、にやりと笑う。それが最後のシーン。

    じりじりと茶葉が開くのを待ってる時間。
    香気が徐々に強くなって、「ああ、そろそろだ」とポットに手を伸ばす。
    そこで、同じように蝸牛様がにやりと笑った気がしました。「Tea time!」
    何かが始まる高揚感、それだけを与えて、お預けのように物語が終わる。
    計算され尽くした一作だと思います。
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