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476/ 第九回企画作品、荻窪の宮様著「おじいさんのドア」の感想
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2004/08/11(Wed) 20:43:43

     D・W・Wでござる。読ませて頂いたので、感想等を書かせて頂くでござる。結論から言うと、今回もまた面白かったというのが、素直な言葉でござる。

     何というか、綺麗な世界だなあと読み終わって思いました。作品全体の空気とか、落ちとかが、全体的に綺麗です。文体自体が論理的で緻密な事と、作品そのものが緻密に組み上がっている事もあるのですが、人の死が前面に出ていたり、主人公の家庭環境出生関係が複雑なわりには、とても綺麗だなと思いました。無論、最後の落ちもいい味を出していると思います。開かずの扉というとマイナスのイメージやおどろおどろしいものを連想させがちですが、これは実に綺麗です。緻密さと綺麗さはあまり両立しないものだと拙者は思いますが、この作品は充分両立させていると思います。
     
     特にこれといった、目立つ欠点は見あたりませんでした。どう考えても原稿用紙五十枚以上の気がしたのは、おそらく文字数換算で出したからだと思います。
     一つだけ疑問になったのは、少し主人公の性格が幼すぎるかなあ、という事です。中学一年生にしては、ですが。ただこれは個人差があると思いますので、気になるというほどではないかと。

     大体感想は以上です。実に良い作品でした。



575/ Re[1]: 第九回企画作品、荻窪の宮様著「おじいさんのドア」の感想
・投稿者/ 月島瑠奈
・投稿日/ 2005/01/29(Sat) 00:39:11
・URL/ http://lunatuki108.hp.infoseek.co.jp/

    な…何を今頃〜。な感じなのですが。
    どこかで宮様がネットに繋げる環境に立たれるかも知れない!
    と信じて感想を書かせていただきます。はい(汗)

    ええと,ゆめさんも仰られておりますが。
    これで未熟とか言われたら,私はどこに隠れれば宜しいのでしょうか(汗)
    と,言わずには入られないほど,緻密に立てられたプロットによって作られた作品だなあとしみじみ感じました。
    流れるように読める文章だからこそ,重いテーマも気を張らずに読めるし。
    でもプロットがちゃんとしているから,メッセージは凄く伝わってくる。
    そんな,文体を書かれる力量は非常に敬服いたします。
    『開かずの扉』を物理的なものとして表現した点は新鮮でした。

    復活の時をお待ちしております。

492/ 男性必読の作・・・萩窪の宮さん「おじいさんのドア」の感想
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/08/25(Wed) 22:26:24
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/

    読ませていただきました。
    いやぁ〜力作ですなぁ〜、
    まぁ、たいがい批評で「力作」とは「長いばかりで面白くない独り善がりの作品」の
    意味なんですが、このわての言う力作は「マジ力の入った作品」のいみでっせ!
    ともかく文章が流麗なこと!たしかに長い、長い作品ですがこの文章でまったく苦に
    成らんでした。
    お話も良いですしね。女性が読むより男が読んで感動できる。まぁたとえは変かも
    しれませんが浅田次郎の作品に通じるところがありますなぁ
    これでぐっと来ない男は一度お医者に見てもらったほうがいいですわ
    わては来ましたから安心です。

    でも気になる点も少々
    展開が少し急ぎすぎるような気がします。ハプニングに頼りすぎというか・・・・
    まぁ長い話と言うといてなんですが、もう少し落ち着いた展開のほうがわては萌え
    いやいや燃えますわ
    あと、上記に通じるところですが登場人物の真情の変化が唐突なような・・・

    しかし、この内容で「未熟な時期に書いた」とおっしゃるんですから。
    ほかの作品を読むのが怖いですわ、それこそわての未熟さが露呈しそうで。

    ・・・ドアの向こうに隠れます。

506/ Re[1]: 第九回企画作品、荻窪の宮様著「おじいさんのドア」の感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2004/10/14(Thu) 21:19:37
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    今回は宮様のホームページが閉鎖という事態になってしまったので、そういう感慨も含めて書かせていただきます。
    うまい、うまい。
    上のお二人が書かれているように、本当に稚拙で組み立てられたプロット。
    一人一人が生き生きとしている。
    女の子が書いた男の子が、此処にある。
    巧みな話術にも等しく展開される物語。時々、重々しくもありますが、主人公の純粋さと、語りが見事に調和をしている感じがします。

    「長い」と感じるのも、宮様の的確で現実味ある描写によるかもしれません。
    それほど丁寧、精緻に書かれている。
    文章の硬軟で、長さというものは変わるものですし。

    それを抜きにしても面白い。不純物の無い物語だと僕は思います
    ご苦労様でした。
    そして書き込み寺にまた戻ってきてくれる日を楽しみにしています。



484/ 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
・投稿者/ yonnkisuto
・投稿日/ 2004/08/23(Mon) 06:04:21
・URL/ http://www5e.biglobe.ne.jp/~esta/

     開かずの扉というテーマでのこの作品、なかなかの意欲作だと受け止めました。

     謎解きを感想でいってしまうのは野暮なので言いませんが、こういうオチかと面白く読めました。

     「開かずの扉」というテーマ自体にある種のストーリー性がある中で、これは正攻法でそれに取り組んだ作品ですね。きちんとラストで「私」が何故にショートパンツにトレーニングシャツという服装だったのか、そして何故階段で音が鳴るのか、音色が次々変わるのかといったものが受け止められている上、なかなかに意表をつくラストだったと思います。

     また、今作で着目したいのはDさんの筆力ですね。こういった観念的世界を説明するのはなかなかに難しいですが、きちんとした状況描写がなされていたおかげイメージをすることが出来ました。情報がゼロという状況からの少しずつの理解への道のりも自然な形だったと思います。

     残念な点を上げるとすれば、まず一点。最初、主人公の性別をぼかして書いてあるのかと思いました。その発言とかから。しかし後半であっさり「お嬢様だったのか」と明らかにしているので、そういう狙いがあったのかなかったのか不明ですが、もう少しぼかすならぼかす、はっきりさせるならさせたほうがよかったかと思います。実際現実世界で女性が必ずしも女性らしい言葉を使うわけではないですが、文章化されるとどうもわかりにくいと思ってしまいます。世界そのものも手探りで、主人公自体がどういう存在かも手探りなので、その上性別的なものもあいまいというのは、ちょっとストレスを感じました。
     二点目は、叙述の漢字の多さです。もう少しやわらかく書いてもよかったのではないかというのが正直なところです。話が話だけに。

     以上が大体の感想です。先日チャットで話したことに付け加えてこんな感じですね。意欲作と受け取りました。星四つ。



526/ Re[1]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2004/11/26(Fri) 11:02:54
・URL/ http://homepage3.nifty.com/jotei2/index.html

    Dさんらしいお話しだ、と思いました。独特の皮肉が効いている作品です。
    不可思議な長く続く階段と、その先にある何度も逃げ出す扉。そして、踏むたびに色んな音の出る階段、と、イメージする物がとても奇麗で、イラストが欲しいな、と思います。その情景が浮かびます。でも、奇麗なだけに無機質で空虚で哀しい感じ。それがラストに繋がって、ここら辺の読ませ方は流石です。

    多少気に掛かったのは、他の方もかいていらっしゃいますが、主人公が男か女か、最初全く分からないところ。Dさんの書かれる女性キャラは男性口調が多いですが、その為に、私も男性だと思って読み進んでいましたので、女性と分かった時に、違和感を覚えました。今回のキャラは男性口調である必要があったのでしょうか? 作者の好みなのでしょうが、その点気になるところです。

    感想が遅れて申し訳ありませんでした。とても面白く拝読させて頂きました。

487/ 交差する魂の物語・・・D・W・Wさん「開かずの扉」の感想
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/08/23(Mon) 23:10:41
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/

    今作品、Dはんのストーリ・テーリングの才に、わてかなり舌を巻かせてもらいました
    まさにワンステップづつ階段を上るように進展する状況、提示される謎、そして驚くべき
    どんでん返し系のラスト・・・。巧い!の一言ですわ。ハイ

    でも、もっとも着目すべきはテーマでしょうなぁ〜
    生きることを理不尽に中断された魂と、自ら中断しようとした魂が平行世界の真中で出会い
    お互いを知り、生きる意味を見つける。
    今日的作品とは「今らしいアイテム」を散りばめる作品では無く、今語らねば成らないことを語る
    作品とすれば、この作品はまさ今日的やと思います。いろんな意味で生きるいうことが軽んじられる
    現代では特に。

    難点ですが、惜しむらくは文章の思わぬ硬さでしょうなぁ、
    それにディティールが詳細なのは良いですが、少々細かすぎる点もちらほら見える。
    もう少し読者の想像力をアテにしてもええような気がしますが・・・
    自称「偏執的描写主義者」のわてが偉そうにいうことやおまへんが
    その方が、謎がスパイスである今作には似合うような気がしますが??

    と、以上えらそうなこと申しましたが、平に平にご容赦のほどを・・・

503/ Re[1]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2004/10/06(Wed) 21:37:43
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    非常に楽しく読ませて頂きました。
    いやぁ、Dさんが、いかにして新境地を開拓しようか、という試みでもあり、そういう側面からも楽しかったです。
    Dさんの要素をれさずに、それでいて、まるでパズルロジックのような世界を構築する、という意味ではこの作品はとても大好きです。

    まぁ、他の皆さんの仰る事の追加的なことでしかないのですが
    Dさんの「語る」口調であるがゆえでしょーかねぇ、自由奔放、形容無形な世界で、どうも公式を割り当てはめていくような錯覚を受けました。ここらへんに、そうですね、今までのDさんの持ち味であった深い世界への切り口とか、怒濤のシーン展開とかが失速していくような、そんな印象を受けました。

    他の皆さんの言うように、文章の柔軟性がでたら・・・末恐ろしい(笑)
    オリジナルな世界を作り、とことんまでたごわる方ですからね。

    ということでお疲れ様でした。駄文失礼m(__)m

516/ Re[2]: 第九回企画作品DWWさん「開かずの扉」の感想
・投稿者/ 月島瑠奈
・投稿日/ 2004/11/08(Mon) 17:42:01
・URL/ http://lunatuki108.hp.infoseek.co.jp/

    良く練りこまれた作品だな,というのが一番の感想でした。
    他の方が言ってる事とかぶってしまいますが,ひとつひとつ真実に近づいていく描写が非常に丁寧に描かれていて。
    しかもその描写の1つ1つに無駄がない。
    それらはほぼすべてオチに繋がっている。
    その筆力は見事だと思いました。
    主人公とリンクしながら息を呑みながらぐいぐい世界に引き込まれる。
    それだけ考えられている作品だけに枚数制限が悔やまれる所です。
    最後に語られた主人公像があっさりしてたかな,とちょっと物足りなさを感じたので。

    私はそんなに文章の読みづらさは感じませんでした。
    詳細に語られるからこそ,リンクできると思いますし。
    ただ,前述の主人公像の事を考えると柔らかくしても良かったのかな,と思う点も。
    うーん,やっぱ枚数制限が痛い!

    やたら長くてまとまりのない駄文感想で失礼です。
    これからもDさん独特のオリジナルの境地をさらに広げて行かれる事を期待しています。

    執筆お疲れ様でした。



480/ 第九回企画作品、YONNKISUTO様作品、「羊水に浮かぶ」の感想
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2004/08/11(Wed) 21:26:28

     D・W・Wでござる。作品を読ませて頂いたので、感想等をば。

     今回もYONNKISUTO殿の作品は、シャープで独特の感性に満ちていたと思います。人間を生々しく書いているのに、どこかシャープで無機質。そこがまた、YONNKISUTO殿の作品の良さであり、特色であるかと思います。
     個人的には、作品を通じて徐々に協調されていく閉塞感が好きです。もし意図してそうしていなかったらすみません。ただ、この閉塞感が、この作品の中で一番好きな部分です。

     特に残念な部分はありません。文章もしっかりしているし、展開もきちんと考えられていると思います。強いていうならば、最後の最後になにか印象的なエピソードが入ればなお良かったかなと。作品を代表するような、印象的なエピソードが。
     何にしても、良い作品には代わり有りません。次の作品も楽しみにしております。
     大体感想は以上です。



524/ Re[1]: 第九回企画作品、YONNKISUTO様作品、「羊水に浮かぶ」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2004/11/26(Fri) 10:46:02
・URL/ http://homepage3.nifty.com/jotei2/index.html

    こういう、人の内面の話は大好きなので、とても興味深く拝見させて頂きました。
    淡々とした雰囲気で語られる女の気持ちが伝わります。
    「羊水」という言葉も「女」を生々しくイメージさせて、巧い使い方だなと思いました。是非参考にさせて頂きたいものです。

    私も少し残念に思ったのは、Dさんと同じく、ちょっとした具体的なエピソードが欲しかったな、と言う点です。淡々としたイメージは良いのですが、淡々とし過ぎた感があります。過去のシーンとか、ちょっと表に出て余所の奥さんとの会話とか、このお話しのテーマに沿ったエピソードがあったら、深みが増したように思えます。

    ですが、こういう雰囲気の話は、本当に好きなので、読めて嬉しかったです。何となくちょっと仲間意識が・・(笑)執筆お疲れ様でした。

512/ Re[1]: 第九回企画作品、YONNKISUTO様作品、「羊水に浮かぶ」の感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2004/10/26(Tue) 22:24:54
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    感想遅れました。
    非常にリアルです。リアルすぎるほどに、リアルです。
    なんというか、物凄く鋭利なナイフを突きつけられた感触にも似た読後でした。
    それでいて、まるで真夏の午後のような乾きにも似たものを。
    淡々としているからこそ、描かれるものでしょう。
    しかしDさんが言うような、なんて言うんでしょうか、強烈なフラッシュのようなものも欲しくなる。
    ただ、このバランスとして、強烈なフラッシュは作品の「乾き」を下手に潤す可能性もある。
    こバランス感覚は難しいし、そういう意味では完成されているバランスだと思います。

    彼女の過去、そのさらに過去、そして現状、さらには未来、そこまで何だか書いて欲しいと思う作品でした。ある意味ではマタニティーブルーの一面だけで完成されているのかもしれませんが。
    ここらへんは読者の欲求かな?(笑)

    駄文、失礼いたしました。
    そして執筆、お疲れ様でした。

486/ Re[1]: 第九回企画作品、YONNKISUTO様作品、「羊水に浮かぶ」の感想
・投稿者/ yonnkisuto
・投稿日/ 2004/08/23(Mon) 06:38:20
・URL/ http://www5e.biglobe.ne.jp/~esta/

     感想ありがとうございます。
     今回はDさんのおっしゃるとおり閉塞感というのが一つのモチーフでした。
     そこが伝わったのは何より。

     最期の最後に何かエピソード、ということでしたが、なかなか難しいんですよね。
     もう一度夫婦ですれ違うエピソードを入れるか、親からの虐待を入れるか、考えましたが、ただあのまま静かに死んでいくように諦めていく感じのほうがいいかなと思いああしました。なかなか難しいもんです。

     いい作品といってくださって嬉しいです。今度ピザでも食べましょう。

488/ マタニティー・ディープ・ブルー
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/08/23(Mon) 23:48:00
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/

    まさに、ヨン様ワールドに磨きがかかり、さらにその上にポリッシャー掛けて
    ワックスまで塗った感じですなぁ

    淡々と語られるマタニティー・ブルーの物語、おなかの中と心に重苦しいものを抱え
    ひたすら気持ちを沈降させる女
    でも、事はそれでは収まらない、彼女が引きずる過去が、彼女をさらに深いブルーに
    引き込んでゆく・・・

    DVという束縛から逃げ出したと思えば、今度は「幸福な家庭」という新たな束縛に
    出会う。
    結局彼女にとって家庭とは閉じた世界でしかない。

    結局、彼女にとっての本当の幸福とは何なんでしょうなぁ
    お腹の中の子供こそが希望なんでしょうが、
    それもどうも怪しい感じ、この幸福不感症とでも言うべき状況
    あまりにもリアルすぎて、怖いです。

    この辺もヨン様ワールド爆裂ですな!

501/ Re[2]: マタニティー・ディープ・ブルー
・投稿者/ yonnkisuto
・投稿日/ 2004/09/27(Mon) 16:05:55
・URL/ http://www5e.biglobe.ne.jp/~esta/

     ゆめさん、いつも丁寧な読みをありがとうございます。
     ええ、ヨン様ワールド爆発しております。
     例によって例のごとく丁寧でない記述もきちっと読み解いていただいてありがとうございます。
     
     何というか、ゆめさんの観想を読ませていただくと良し悪しというより「yonnkisuto作品はこういう世界なのだ」という感じになれたのかなと嬉しいです。

     これからもよろしくお願いします。



470/ 第9回ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ 紫音
・投稿日/ 2004/08/04(Wed) 18:29:42
・URL/ http://sion.frenchkiss.jp/

    ども☆
    人の感想書くの久しぶりだ(汗

    非常に読みやすかったです。
    テーマとして、
    読む・聞くではよくありますが、
    改めて「書く」ということは
    あまり意識したことがなかったので
    その点でまず新鮮でした。
    文章量も読みやすく簡潔で、
    その点も個人的には良いと思います。

    逆に句読点の入れ方として、
    読点が多く、もう少しうまく句点を使った方が、
    流れも読みやすさもより良くなると思います。
    もし意識して句点ではなく読点を入れているとしたら、
    「おばあちゃん」の語り方としては、
    多少長すぎやしないか?との疑問はあります。
    (多弁である設定であれば別ですが、
     必ずしもそうは読み取れませんでしたので)

    なんにしても、
    普通に書くと重くなりがちなテーマを
    うまくまとめていると思います。
    欲を言えば、
    冒頭の執事・メイドの説明のところの、
    「昔からお屋敷に『勤めている』」との表現は、
    多少他人行儀かな?と感じました。
    中盤に出てくる執事との会話を読むと、
    もう少し親密な関係のように読めますし、
    その方が「良い人のまわりには良い人が集まる」
    といったニュアンスも出てくるような気がします。
    そうすると、家族だけではなくて、
    言葉は悪いですが、共犯者である執事・メイドも
    匿うことに積極的に関わっていることが、
    説明無しに伝えられるような気もします。
    心優しい人たちの集まり、という雰囲気も出ますし。

    って人の感想書くのって難しいですね。
    言いすぎな部分があったらごめんなさい。
    でも本当に読みやすい作品でした。



570/ Re[1]: 第9回ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ 瑠奈
・投稿日/ 2005/01/20(Thu) 00:33:28
・URL/ http://lunatuki108.hp.infoseek.co.jp/

    どうもこんにちは,瑠奈です。
    大分おそくなってしまいましたが,感想など。
    まだまだ人様の作品に感想を書くのに慣れていませんで,不適切な表現等ございましたら遠慮なく文句つけてください(汗)

    おばあちゃんの語り口調で綴られる物語というスタイルがまず新鮮でした。
    一人称のスタイルの利点は,視点が一定という事がまず上げられますが。
    まさに,この作品の内容はそのスタイルがうってつけだったと思います。
    温かみが語り口調によって,より心にじんと染み渡る,そんな気が致しました。
    そして,最後の孫達へのメッセージによってそれが確固たるものになる。
    反戦を促す内容になりがちな「戦争」というテーマを,このように表現できる力量は敬服いたします。
    しかも,舞台背景である史実もちゃんと織り込まれて,しかも自然。
    うーん,見事です(汗)

    私はおばあちゃんの口調は別に気になりませんでした。
    むしろ,読みやすかったです。
    句読点云々につきましては長いかな、と感じる所はありましたが,
    …自分も人の事はいえませんので(汗)

    纏まり無くて,申し訳ないです。
    これからもゆめさんの独自の世界を堪能させて下さい(笑)

    それでは。

525/ Re[1]: 第9回ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2004/11/26(Fri) 10:54:07
・URL/ http://homepage3.nifty.com/jotei2/index.html

    おばあちゃんが語る昔話、という、会話形式で進む物語が、とても読みやすく、また、読者の興味を誘います。
    とても読後感の優しい、心のほんのりと温まるお話しで、ゆめさんのお人柄を感じます。バイオレンスの印象が強かったので、この作品を拝読して、ゆめさんへの印象が二転三転しております。どーしてくれる(笑)?

    私は、句読点についてはあまり感じなかったのですが、CSSでもう少し行間をあけて欲しいかなーと思いました。目が悪いので、こーゆーの、気になるんです。ご免なさい。

    執筆お疲れ様でした。感想が遅れて、大変申し訳ありません。

472/ 素晴らしい御批評おおきに!
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/08/04(Wed) 21:59:41
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/

    早速の御批評、まことに恐縮です
    その上わてが予想していたよりも作品に好印象を持って頂いて
    内心ホッとしております

    句読点、読点に関してはわての長年の弱点でして
    この辺はもっと研鑚を積んで改善したく思います
    あと、文章が長い点もね、これは反省しきりです

    お察しの通り、あの物語に出てくる人々はみんな
    「良い人」、いや言い換えれば普通の人たちです
    狂気の時代に狂気に流されなかった人々
    そんな人々の物語を一発やりたいと以前から
    思うてましたんで、そん辺を読み取っていただいて
    嬉しく思います
    でも、ご指摘の通り、すこし表現か不足かなぁ

    ともかくお読みいただきおおきにでした。

479/ 第九回企画作品、 ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2004/08/11(Wed) 21:12:24

     D・W・Wでござる。作品を読ませて頂いたので、感想等をつけさせて頂くでござる。

     企画作品としては、はじめてゆめなまこ殿の作品を読ませていただくことになりましたが、想像以上に面白くて満足しております。
     作品の展開自体はごく自然で、すんなりと作品にはいる事が出来ると思います。特にひっかかる表現があるわけでもなく、テーマもごく普通に共感出来るもので、最後までスムーズに読み進める事が出来ました。文章も書き慣れている感じで、文章レベルで引っかかる箇所は有りませんでした。個人的には、背景が黒な所がよいと思います。作品自体の雰囲気を、この背景色が実に良く盛り上げていると思いましたので。背景が白や灰色では、こうはいかないかなと。
     気になった箇所としては、確かに若干文章が冗長になっている箇所があるかなとは思いました。しかし、個人的には作品の雰囲気が崩れるほどでもないと思います。

     大体感想は以上です。ゆめなまこ殿の次の作品を、楽しみにしています。

483/ ここまで言われると・・・
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/08/18(Wed) 21:39:39

    てれますなぁD・W・W はん。
    ストーリーと設定、それに制作は多少やっつけ仕事的な
    ところがありますが、テーマとしては長年やりたかったことなんで
    良好な評価をいただいてまことにうれしい限りでおます

    背景の色はわてのHPの共通色でして、全作品こんな色ですが
    たまたま今回の作品が雰囲気に合うてたんでしょうなぁ

    文章が長ったらしいのはわての癖でおまして、
    いま改善を鋭意模索中でおます。でも饒舌系の文体も好きやったりして・・・

    次回作、ま、この作品のあとかなりバイオレンス色の強いやつをやりましたんで
    次は大人しいやつをやろうかと・・・・
    ともかく、第十回もぜひぜひ参加したいですわ!

    と、言うことでお読みいただきありがとうございました!

485/ 第九回企画作品ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ yonnkisuto
・投稿日/ 2004/08/23(Mon) 06:32:50
・URL/ http://www5e.biglobe.ne.jp/~esta/

     どーもyonnkisutoです。ゆめさん初企画作品はこうきたか、と感心しました。

     「開かずの扉」という、どうしてもファンタジックというか超自然現象現象的なテーマをこういったアイデアで書いてしまうゆめさんは大したものだなと。
     ナチによるホロコーストという大きいテーマなんですが、身の丈にあう話として語られるというのはいいですね。ハッピーエンドだし。
     
     残念な点をいえば、何故この話が語られたのか? という点が考慮されていないようにみえる点ですね。ただ久し振りに帰ってきた孫におばあちゃんがとっておきの話として聞かせたというのでは、ちょっともったいないなぁと。
     話自体がきれいにまとまっている分、その話がなされた外郭部(のようなもの)にももう少し言及が及んでいればと思います。
     あと、文章自体はいささかよどみがなさ過ぎるようにも思います。おばあちゃんのストーリがばーっと話されてしまっているような。せっかく聞き手=孫という設定がなされているんだから、ときおり孫に問いかけたりして(例えそれが導入部だけでも)いれば、もう少し話に厚みが出たのではないでしょうか?

     充分に面白い話だったと思います。ただ、ネタが秀逸な分そこに囚われすぎてるきらいがあるのかも、と。偉そうに思ったりしました。
     まぁどっちかっていうと虐殺する側を書きそうなゆめさんがそちら側を書いたかと面白かったです。
     次回作にも期待します。星三つ半。

489/ Re[2]: 第九回企画作品ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/08/23(Mon) 23:59:20
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6219/

    ヨン様まいど!
    今回も過分&中身の濃いご批評おおきにありがとうさんでおます!!

    さて、ご指摘の通り今回の作品、細かい配慮にいろいろ欠けていたと、
    あとあと思えば幾つも思い当たります。
    海より深く反省!ってところですわ、でも、まぁ今回はじめて一人語り系文体に
    チャレンジしましたんで、ええ勉強になりました。

    テーマについて評価いただいたことは、めちゃくちゃ嬉しいです!
    そやかて前からやりたかった歴史物でっさかいに!

    次回は、もっと見せまっせ!

499/ Re[1]: ゆめなまこさん「扉の向こうの悪魔」の感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2004/09/21(Tue) 23:39:48
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/


    このお話は好きです。
    まずは感想から。
    ゆめなまこさんのページを拝見していて、幾つか読ませて頂いて、で、
    良い意味で裏切られました。

    こんな優しいお話を書ける人だったのかぁぁぁぁ。
    普通、歴史物を書くときにでてくる史実の重さというものが良い意味で無い。
    ゆめなまさこさんの小説世界がそこにある。
    史実は、あっさりと簡潔に語られる。
    簡潔だからこそ、綺麗に描かれる。
    幸福な結末がある。
    でも、その幸福な結末の中に、傷跡を残してきた者達の強いメッセージ。
    ゆめなまこさん、かっこよすぎます。

    ここからは同じ物書きとして思ったこと。
    世界観がとても勿体ない。
    なんというか、とても幻想的なシチュエーションの中で、もっと描写してもよかったのでは? と思います。小道具とか揃いまくっているからこそ、もっと臨場感が欲しかった。
    語り形式だから、難しいと思いますが。

    そして
    おばあちゃんの語り口です。
    とても、若く感じてしまう。
    どうも、老獪さというものが無い、とても元気で若々しいおばーちゃんに思える。
    おとしよりの会話は難しいです。常々、痛感してしまいます。

    でも、それを抜きにしても素晴らしい。
    珠玉の名作です。
    歴史をこういう風に描く解釈。他の方も言ってましたが、語るまでのエピソード、そしておじいさんをいかに愛していたか、これを僕は知りたいです。
    で、それを書いてしまうと、ハードになってしまう可能性もありますね。バランスがそこらへんは難しいかもです。

    お疲れ様でした。

500/ 熱いご批評、まことに感謝!!
・投稿者/ ゆめなまこ
・投稿日/ 2004/09/22(Wed) 21:49:13

    オカザキはん
    お読みいただき感謝、
    そして、このようなすばらしいご批評をいただき更に更に感謝でおます

    そうです、わたしは優しい人なのです(笑)
    鮮○が飛び散ったり、機関銃をバリバリ撃ちまくったり
    若い女の子が○○○されたり
    陰険な奴が陰○を企んだりするのを書くのも好きでっけど
    今作のようなハッピーエンド系も実は大好きでおます。

    わてがこの作品で表現したかった事は
    どんなえげつない時代でも、正気を保ち、正しい行いをする人がいる
    そんな人がいる限り、人間の歴史は素敵なものになる言う事です
    その辺を、わてのつたない語りでご理解いただいたオカザキはんに
    更に感謝ですわ!!

    ご指摘いただいた件
    深く心に留め置きます
    ばあちゃんの語り口調と、描写の浅さ、わても気になっていましたが
    手を入れる事ができませんでしたわ
    このご指摘と反省、
    次回企画作品に生かしたいと思います
    ・・・って期日までに仕上がるかな???

    と、言うことで、ご感想ありがとうございました!



498/ 第九回月島瑠奈さん「ここではない場所」の感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2004/09/20(Mon) 22:16:25
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    寺に詩人が増えて嬉しいオカザキです(笑
    背景色と同じ、本当に白さを感じさせる言葉だと思います。
    ピュア、無垢。
    ある意味では蝸牛さんと同じ空気を感じるし、率直な感情を描く蝸牛さんとは対をなす詩とも言えます。
    まるで物語をよむような、そんな感覚。
    こういうベースで小説を書かれたら、きっともっと深みを増していくでしょうね。
    二重の世界のリンクというのを見せてくれるとしたら、とても楽しみです。
    そして、もっと瑠奈さんの詩がみたい。
    ある意味で謎な方なので。
    月島さんという方は。愉快なミステリアスというか。
    そういう月島瑠奈さんの底辺まで見せてくれる、白さだけじゃない詩を切望致します。
    駄文、失礼しました。



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