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207/ 並木氏著「LADY NAVIGATION」に対する感想 
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2003/06/30(Mon) 20:47:23

     読ませて頂いたので、感想など書かせて頂くでござる。先に結論から言うと、とても楽しく読ませて頂いたでござる。以下は敬語にて。

     いつもながら感心するのは、入念な下調べと、思想をキャラクターに語らせることを怠らないことでしょう。おそらく並木殿の作品の長所は、あらゆる面で緻密である、と言うことに尽きると思われます。
     小説は基本的に自分の内的感情を表現する物であり、内的人格の発露であると拙者は考えております。それは、恐らくどんな作品であっても同じはずです。並木殿の本作は一見不要かと思われるほど丁寧に作られた小道具と、丁寧に作られた文章を武器に、キャラクターの口を借りて思想を発露している点にあるかと思われます。いわゆる職人芸でしょう。まあ、小道具の入れ込みぶりや、キャラクターの語る思想に多少極端な点もあるかとは思われますが、大体は一般的で共感の持てる物ではありますし、不快なほどではありません。「血気盛んな正義感では駄目だ」という言葉が誰(何処?)に向けられているかは明かですし、これに関しては大いに共感出来ます。もっとも、共感の位置と対象は作者たる並木殿と拙者では微妙に異なるかも知れませんが。

     続いて残念な点に移ります。緻密に作り上げた前門に対して、物語の終局が、あまりにもあっさりとしすぎている気がします。正体不明のギャングとして仰々しく登場した敵が、結局殆ど瞬殺に近い形で滅びるのは残念です。話の上で納得ができない訳ではないのですが、盛り上げの分量の割には少しもったいないです。何かしらの抵抗があったら(ドンパチやチャンバラを求めるわけではありませんが)更に面白かったかも知れません。

     大体感想は以上です。



214/ Re[1]: 並木氏著「LADY NAVIGATION」に対する感想 
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/04(Fri) 13:06:11
・URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html

    小粋な台詞が随所に入ったハードボイルド風味のお話。マリアさん以下、キャラクター全般の個性がしっかりしていて、感情移入しやすい感じで話にすんなり引き込まれます。
    Dさんの感想と同様に、前半部の盛り上がりに比べ、後半はちょっとあっさりしてるかなぁ? しかし、これは自分の書き物にも言える反省点だと思いますので、あまり声を大にして言いたくな〜い(苦笑)。どうもお疲れ様でした。

230/ (削除)
・投稿者/
・投稿日/ 2003/07/06(Sun) 00:11:54

248/ ありがとうございます。ぴーしゅけ 様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/12(Sat) 23:11:59

    早々のご感想、ありがとうございます。

     後で読み返すと、なんだか恥ずかしい気持ちになってしまうのはなぜなのでしょう?(汗)
     個性、出ていますでしょうか?うれしいです。

    > Dさんの感想と同様に、前半部の盛り上がりに比べ、
    > 後半はちょっとあっさりしてるかなぁ? 
    > しかし、これは自分の書き物にも言える反省点だと思いますので、
    > あまり声を大にして言いたくな〜い(苦笑)。
    やはり問題は後半部分ですよね。全部を台詞で説明しようとするとあっさりしすぎだし、ハリウッド映画ノリの決着は避けたかったし、何とも微妙な所です。

    そして、掟破りかもしれませんが、最終チェックをしながら、D様とぴーしゅけ様の感想を読みつつ、ちょっといじりました。自首します。ゴメンナサイです。
    いえ、それでも、後半の問題は解決しないのですが……(涙)

229/ ありがとうございます。D・W・W様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/05(Sat) 23:58:08

    早々のご感想、ありがとうございます。

     ご指南、ご指摘ありがとうございます。
     やはり気になるのは後半ですね。
    全体を作り上げた時に、何か、映画臭いなー……という感じになってしまって、これでラストにドンパチを持ってきてしまったら、できすぎってゆーか、やりすぎってゆーか、お約束過ぎるデショ……と思って、あえて外したのですが、地味〜になりすぎてしまっていますよね(笑)
     1本目の『いつかのメリークリスマス』もそうだったのですが、どうもミステリーの終結というものがうまくできません。
     これは、粗筋の段階の問題なのか、文章に華や派手さが無いせいなのか、実は自分でもよく解っていないのです。
     例えば、Dさんなら、どう終結されますか?
     文章書きとして、また、読者として、どんな感じのものを望みますか?
     あ、すみません、甘えすぎですね。すみません。

    ご感想、ありがとうございました。

    あと、今回のD様の出品作の感想ですが、実は1度、早い時期に読んでいたのですが、今、また読み返しているので、感想が遅れています。すみません。
    必ず書かせていただきますので、暫し待たれい。(やはり使い慣れない言葉は、使っていても意味がよく解ってないな……。失礼しました。)

238/ Re[1]: 並木氏著「LADY NAVIGATION」に対する感想 
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2003/07/10(Thu) 14:18:58
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    読み終えました。
    これで寺作品は全て読んだと思うのですが・・・・・

    前作よりもキャラが活きてます。
    非常に前作より分かりやすいし、ミステリーとしての問題点も明確です。
    思うに並木さん、要点を押さえるとミステリー作家としてもやっていけるんじゃないでしょうか。
    非常に楽しく読めました。
    ただ、相方の活躍がめまぐるしくて、マリアが可哀想になったかなぁ(笑)

    それとDさんも書かれてましたが、ラストが物足りない。
    壊滅後とか前に、マリアの活躍がほしった気がします。
    少年を救出するマリアとか。
    だって相棒に今回はいいとこどりなんですもの(苦笑)

    長編おつかれさまでした・・・・m(_ _)m

246/ ありがとうございますオカザキレオ様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/12(Sat) 22:56:55

    お読みいただき、ありがとうございます

    > ただ、相方の活躍がめまぐるしくて、マリアが可哀想になったかなぁ(笑)
    そうですね。リチャードの出番は最終チェックで増やしたので、バランスがついているつもりでいて、マリアさんらしさがなくなってしまっていますね。
    言われて納得です。ありがとうございます。

    > それとDさんも書かれてましたが、ラストが物足りない。
    > 壊滅後とか前に、マリアの活躍がほしった気がします。
    > 少年を救出するマリアとか。
    > だって相棒に今回はいいとこどりなんですもの(苦笑)
    少年に殺人をさせたくないばかりに、その場から遠退かせてしまいましたが、世の中、そう上手くはいかないですよね。『救出する』は、いいかも……と思いました。そのうち書き直すかもしれません。ありがとうございました。

240/ 並木氏著「LADY NAVIGATION」に対する感想 
・投稿者/ 荻窪の宮
・投稿日/ 2003/07/10(Thu) 17:41:15
・URL/ http://ws.31rsm.ne.jp/~tatsu/

    とても面白かったです。
    ハードボイルド・ミステリーを書けるということ自体、尊敬ものなのですが・・・

    アメリカの地理に疎い者としては、
    季節感・地理感溢れる描写には、納得しながら読み進めました。
    並木さまの入念な下調べ、その偉大さに尽きると思います。

    緻密なストーリー、巧みな構成、飽きさせない会話、
    全てが素晴らしいと思います。

    ミステリーものの洋画が好きな私としては、
    この作品の登場人物たちを、ハリウッド俳優・女優たちにあてはめて読み進めました。
    グローバルな作品背景だからこそできる、そのどっしりとした
    登場人物設定には、畏敬の念しかありません。

    ただ、ミステリーファンとしては、もう少しハラハラドキドキ感が欲しかったです。
    絶体絶命のような緊迫感がミステリーの醍醐味だと思うので。。。
    ただ、それをしてしまうと、よくあるただのミステリー小説になってしまうのかな、
    と危惧してしまうのですが・・・ちょっと難しいですね。
    でも、どうもミステリー好きは、ドンパチ(あるいは緊迫的描写)がないと
    作品が完結した気がしないんですよね。
    作品ラストのFBIの一斉検挙がいかなる銃撃戦だったのか、
    「気になる気になるぅ〜」と想像力をかきたてられますが、
    そこをやはり文章として読んでみたい! というのが正直な気持ちです。

    素敵な作品をありがとうございました。

247/ ありがとうございます。荻窪の宮様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/12(Sat) 23:09:05

    お読みいただき、ありがとうございます。

    > ミステリーものの洋画が好きな私としては、
    > この作品の登場人物たちを、ハリウッド俳優・女優たちに
    > あてはめて読み進めました。
    私も洋画大好きです!!是非その配役を知りたいですねー。
    何人か、自分でも候補は挙げていたのですが、ハリウッドのアクターは、どれもが年齢が行き過ぎていて、言ったら、物凄く平均年齢が上がりそうです(笑)
    しかも、監督の希望まであったり。サウンドトラックも出来ていたり。ははは。
    そういう意味では、書いていて楽しかったです。

    > ただ、ミステリーファンとしては、もう少しハラハラドキドキ感が
    > 欲しかったです。
    そうですね。自分でもラストが奇麗事過ぎるな……という感はあるのですが、皆さんの感想を聞くまでは、自分のキレイゴトで通してしまいました。
    次のテーマの入稿後にでも(つまり、ほとぼりが冷めた頃)、直しを入れようかと密かに画策中です。感想をいただいただけで、手直しもしないなんて、宝の持ち腐れですよね!!

    ご感想、どうもありがとうございました。

258/ Re[1]: 並木氏著「LADY NAVIGATION」に対する感想 
・投稿者/ みゅう
・投稿日/ 2003/07/23(Wed) 00:24:12
・URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html

    他の方の感想を読むまで、このお話しがきちんと完結していると気付かずにいました。で慌てて続きを読んでいたので、感想がすっかり遅くなってしまいました。こんなマヌケもので申し訳ないm(__)m

    さて。
    今回のお話しでは、マリアやリチャードの容姿や性格の描写が多く、前回よりもキャラクターを身近に感じました。
    政治・経済や国際情勢だとかにまるっきり疎い私には、こういう事件をモチーフにできるだけで尊敬ものなんですが、それを破綻なく扱えるという並木さんの手腕はものすごいですよね。
    あと、他の方もおっしゃっていますが、前半の書き込みにくらべて後半があっさりしているという感は否めないのが残念ですね。

    という感想を昨夜書いていたんですが、「いざアップ!」というときに手が滑ってとなりのリセットボタンを押してしまい、すべてパーに(泣)。
    さらに、本日書き直していたところ、PCが固まるという不運に(号泣)
    えーい、今度こそちゃんとアップしてやるぅぅ。

260/ ありがとうございます。みゅう様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/23(Wed) 20:58:01

    こんばんは。ご感想ありがとうございます。

    > 他の方の感想を読むまで、このお話しがきちんと完結していると
    > 気付かずにいました。
    あらら、完全に『結』が欠落していたという状態ですね。
    すみませんでした。
    こちらこそ、何度もお読みいただいたようで、ありがとうございました。

    > あと、他の方もおっしゃっていますが、前半の書き込みにくらべて
    > 後半があっさりしているという感は否めないのが残念ですね。
    そうですね。ほとんど、その一点に尽きているようなので、
    こそこそと改訂版を出しました。
    多分、本当なら掟破りなのだろうけれど、不完全だと判っていて
    掲載しておくのも変だと思いましたので。
    でも、その前にあと2人分の感想を書く方が先なのですが、
    たまたま手元に無かったので。……お二方、ごめんなさーい(滝汗)

    > えーい、今度こそちゃんとアップしてやるぅぅ。
    何度もありがとうございます。

264/ Re[3]: ありがとうございます。みゅう様
・投稿者/ みゅう
・投稿日/ 2003/07/24(Thu) 01:37:09
・URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html

    > あらら、完全に『結』が欠落していたという状態ですね。
    > すみませんでした。

    あ、違いますっ。誤解ですっ。言葉足らずですみませんっ。
    「1」のラストにある「次項」の存在に気付かなかったんですっ。
    私が悪いんですぅぅ。
    「1」だけ読んで感想を書こうとしたウツケモノは私ですぅぅ。
    ってなことで、並木さんのせいじゃありませんので(汗)

285/ わたしも読ませていただきました
・投稿者/ えも
・投稿日/ 2003/08/08(Fri) 10:40:42
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/

    感想が遅くなってしまってすみません<(_ _)>
    わたしも「LADY NAVIGATION」読ませていただきました。

    みなさんもおっしゃっていますが、前作よりもっと物語りに厚みが出ていて、とても楽しませていただきました。登場人物、特にリチャードの活躍が面白かったです。
    正反対の性格のマリアとリチャードのコンビが読んでいてとても気持ちがよかったです。キャラクターに魅力があるというのはこういうシリーズものではとても大切な事だと思うので、並木さん、大成功ですよ〜。

    お話も本当に細かなところまで丁寧に紡がれていて、ただただすごいなと思うばかりです。歯切れの良い文章から、この世界の情景が浮かんできました。本当、洋画で映像化できそうですよね。
    まず始めにイラストがあったというのが頷けますよね。

    それから、並木さんの作品には、いつも心にのこるフレーズがあるのがいいなって思います。ラストのマリアのセリフ、
    >「復讐しないことこそが、一番の勇気じゃないの?」
    というところがとても心に残りました。

    イメージイラストとあわせて楽しませていただきました。
    執筆お疲れ様でしたです。

289/ ありがとうございます
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/08/08(Fri) 17:41:06

    こんにちは。ご感想、ありがとうございます。

    > みなさんもおっしゃっていますが、前作よりもっと物語りに
    > 厚みが出ていて、とても楽しませていただきました。
     最初にお詫びしておかなければならないのは、恐らく、えも様の読まれたこの作品は、皆さんの感想を受けて、手直しを済ませた後のものであります。欠点がわかっているのに、そのまま掲載しておくのも、自分として気が引けたので。本当に申し訳ありません。
     そんな訳で、えも様は「LADY NAVIGATION 改訂版」の寺での最初の読者様です。

    > キャラクターに魅力があるというのはこういうシリーズものでは
    > とても大切な事だと思うので、並木さん、大成功ですよ〜。
     ありがとうございます。とても嬉しいです。

    > 歯切れの良い文章から、この世界の情景が浮かんできました。
    文章で実写のリアリズムがあるとは、大変嬉しいお言葉。ありがとうございます。自分の長所というものを理解していなかった私にとって、大変ためになる感想です。

    > それから、並木さんの作品には、いつも心にのこるフレーズがあるのが
    > いいなって思います。ラストのマリアのセリフ、
    > >「復讐しないことこそが、一番の勇気じゃないの?」
    > というところがとても心に残りました。
     ありがとうございます。(嬉しい反面、ちょっと苦い/苦笑)ここは書き足し部分なので、おそらく他の皆さんはここを読んでも『?』だろうと思います。
     当初、組織内部の描写とラストの銃撃戦(?)シーンは無かったのです。あまりにもお約束過ぎるような気がして。なので、多くの感想では、ラストが物足りないというご指摘が多く、全体的に修正させていただきました。それだけに、どういう感想がいただけるのかは、とても注目していました。
     そのセリフは、私も伝えたかった部分なので、嬉しいです。

    > イメージイラストとあわせて楽しませていただきました。
    今となっては別物で、お恥ずかしい限りです。

     私にしては、とても長い作品でしたのに、付属している部分まで全部丁寧にお読みいただいたようで、本当に頭が下がる思いです。ありがとうございます。また、どうぞよろしくお願いいたします。



200/ 並木氏著、「いつかのメリークリスマス」に対する感想
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2003/05/24(Sat) 19:55:16

     此方にも感想をつけさせて頂くでござる。大体、この作品には、以下の様な感想を受けもうした。

     「いつかのメリークリスマス」

     他の並木殿の作品にも共通しているのですが、丁寧に良く作られた作品だと思います。話も起承転結がはっきりしていて、シリーズ物だというのにキャラクターもわかりやすい。独立した作品としても、充分な出来だと評価出来ます。また、高名なヴラド公に対するコメントが台詞という形で出ていますが、これは大いに共感出来ます。こういった台詞は嫌がられる事もありますが、作者の主張が発露する箇所でもあるので、盛り込む必要性は極めて高いと個人的には考えています。
     これだけの長さなのに、内容的、文法的に特に疑問点が浮かばないのは素晴らしい長所だと思われます。
     
     最後に、残念な箇所。話が良く作られている分、発展性が薄い気がします。また、犯人の動機が少し唐突な気もしました。理屈ではよく分かるのですが、キーになる人物も少しは話に関わってくると、もっと深みが出たかも知れません。
     以上です。変な点、矛盾点があったらお許しください。



202/ ありがとうございます。
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/05/24(Sat) 22:13:00

     こんばんは。ご感想、ありがとうございます。

     ヴラド公のコメントに目を付けていただけるとは意外で、密かに嬉しいです。
     起承転結で言った場合、犯人を知る『転』のあたりが、幾分流しすぎてしまったかと心配していましたが良かったです。
     『発展性が薄い』という言葉の意味がよくわからないのですが、読者が他に想像を巡らす余裕が与えられていない……というようなものでしょうか?
     キーになる人物。確かに犯人のキャラクターについては、殆ど触れていないので、ミステリー作品として見たとしたら、かなり不満が残ったかもしれませんね。参考にさせていただきます。

    ありがとうございました。

203/ Re[2]: ありがとうございます。
・投稿者/ 荻窪の宮
・投稿日/ 2003/06/11(Wed) 07:34:25
・URL/ http://ws.31rsm.ne.jp/~tatsu/

    とても面白く、かつ楽しく拝読いたしました。
    明快なストーリーと登場人物の構成、冒頭からすぐに物語に引き込まれてしまい、
    一気にドキドキしながら読んでしまいました。
    読後感も爽やかで、疲れを感じさせない軽いタッチの作品、とても素晴らしいです。

    文中の客観的描写が凄く好きです。
    テンプルスクエアの街の様子とか、ヴラド屋敷の様子とか(銀食器の手入れ風景!)
    マリアさんの気の強さが、どうも「猟奇的な彼女」に思えてきて。(笑)
    垣間見える繊細な弱さが、またその女性をコク深いものにしているような気がしました。ただ、リチャードに対してマリアの過度のケンカ腰口調が唐突な感じがして
    気になりました。(やはり伏線なんですか?)

    一番気になったのは、Dさんの感想ともかぶるんですけど、
    あと、犯人さんの犯行動機の背景(深層的な部分)がもっと知りたかったなと思いました。犯人がその犯行動機に基づいて行動していたのであれば、
    もっと長期間、被害を重ねる必要があったわけで、そうであるなら、
    プロファイリングが困難な隠蔽工作を行って欲しかったと思ったので。

    私の読み取り能力が少ないために、勘違いのご指摘でしたらゴメンナサイ。

220/ ありがとうございます。荻窪の宮様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/04(Fri) 22:44:21

    お読みいただき、ありがとうございます。

    なんだか、照れ臭くなってしまいました。
    ご質問があったようなので、大したものではありませんが、
    お礼を兼ねて、返信をさせていただきます。

    > リチャードに対してマリアの過度のケンカ腰口調が唐突な感じがして
    > 気になりました。(やはり伏線なんですか?)
    申し訳ありません。伏線と呼べるものはありません。
    強いて言うなら、二人の守備範囲が違っていて、同時に価値観も違っているので、衝突する部分は多いかな?と思ったことと、
    マリアさんの短気な性格が出せれば……程度のものでした。
    混乱させてしまってすみませんでした。

    > 勘違いのご指摘でしたらゴメンナサイ。
    そのようなことはございません。
    ご指摘ありがとうございます。今後に生かしたいと思います。
    これからも、よろしくお願いいたします。

233/ 考えてみたのですが<D・W・W様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/06(Sun) 01:14:06

    こーゆーエピソードを加えてみるとゆーのはどうでしょ?

    教会の案内をしていたミリー・タイラーが殺された後、
    マリアが一旦事務所に戻った際に、
    リチャードがマリアに、プロファイリングを教えるシーンを入れてみる。

    「犯人は、血液を抜くだけの医療知識を持つ20代から30代の白人男性。これまでの被害者は皆、10代白人女性であり、少女を運ぶだけの腕力があり、車の運転免許を持っている。人に知られることなく作業をできる一戸建ての家に住み、ヴラド家内部のスケジュールを知ることができる。」
    犯人が複数犯かどうかを調べるポイントも調べてみようかな……。

    こんなカンジで、読者にも一緒に推理する場を作ったら、
    < 話が良く作られている分、発展性が薄い気がします。
    < また、犯人の動機が少し唐突な気もしました。
    < 理屈ではよく分かるのですが、キーになる人物も
    < 少しは話に関わってくると、もっと深みが出たかも知れません。
    というあたりはクリアできるでしょうか?
    あっ、動機がわからないままか……。くぅー……。


234/ Re[3]: 考えてみたのですが<D・W・W様
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2003/07/08(Tue) 20:54:47

    返信を書こうか迷ったのでござるが、とりあえずこんなのはどうでござろう。
    ええと、個人的なアドバイスとしては、一歩下がってみてはどうでござろうか。
    つまりでござるな、味方をこれ以上もなく精緻に書くのも良いのでござるが、敵にもう少し触れるようにしてみてはどうでござろう。
    抽象的な言葉でござるが、拙者が言えるとしたらこれくらいでござる。
    では。

235/ Re[1]: 並木氏著、「いつかのメリークリスマス」に対する感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2003/07/10(Thu) 10:58:38
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    一回、並木さんが寺加盟前に読んで、企画として提出されてから読んで、感想つけるために三回目の拝読となったバカのオカザキです(笑)

    ヴラド公という設定を中心に展開していくミステリーに、やっぱり着実に描写される並木さんの力量を感じます。
    最近は嗜好がファンタジーよりですが、ミステリーも好きなので、あえて書かせていただきますと
    プロファイリングを行うのであれば
    冒頭の状況説明では少し足りないと思います。
    プロファイリング的なミステリーというのは、どうしても理論的なものが強く
    後半のプロファイリングがいきてないのが、すげぇ残念。
    これがDさんのいう発展性でしょーか。
    プロファイリングは情報命ですが、その情報を主人公は得ていても、読書には伝わるものが少ないかなぁ、という感じです。

    でも描写と構成はお見事。僕は逆立ちしてもかないませんっ。

250/ ありがとうございます。オカザキレオ様
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/12(Sat) 23:41:18

    > 一回、並木さんが寺加盟前に読んで、企画として提出されてから読んで、感想つけるために三回目の拝読となったバカのオカザキです(笑)
    度々お読みいただきまして、ありがとうございます。

    > プロファイリングを行うのであれば
    冒頭にプロファイリングしてしまうと、実際、最初から犯人は一人に絞られてしまうのですよね。そして、残るは『動機』と『共犯』のみになってしまいます。
    だから多分、共犯の線から攻めていった形式の物語になってしまったのだと思います。

    > プロファイリング的なミステリーというのは、どうしても理論的なものが強く
    > 後半のプロファイリングがいきてないのが、すげぇ残念。
    後半でやはり、1度そのシーンを入れた方が落ち着きは良かったかもしれません。
    ついでに動機についても。
    この作品を作るに当たって医療監修を頼んだ人がいたのですが、最初の質問が、
    「定期的に輸血の必要な病気って、透析以外に何かありませんか?」
    でした(笑)。つまり、動機から入ったわけでして、自分の中で消化してしまって、物語に入れるのを忘れたような気分です。以後気をつけようと思います。

    ご感想、ありがとうございました。

257/ Re[1]: 並木氏著、「いつかのメリークリスマス」に対する感想
・投稿者/ みゅう
・投稿日/ 2003/07/21(Mon) 01:29:15
・URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html

    感想がすっかり遅くなってしまって申し訳ありませんm(__)m

    緻密な構成はさすが並木さんですね。話の山場がきちんと作られて、それをきちんと収束できるのは羨ましい限りです。風呂敷を広げすぎてたためなくなる私とは大違い(^^;;)。
    淡々と情景を描写していくようなわかりやすい文章表現もサスガです。

    欲を言えば、もうちょっと書き込みが欲しかった部分が……と、言うより、単に私の読解力不足なんですが。
    リチャードの性格がいまひとつつかめませんでした。
    最初のイメージではまるっきり肉体労働をするようには思えなかったので、マリアを助けに来たときには本気で驚きました(笑)。正直、リチャードとマリアの間に恋愛感情があるとは思えなかったので、余計です(苦笑)。

261/ ご感想ありがとうございます。
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/23(Wed) 21:15:07

    こんばんは。ご感想ありがとうございます。

    > 風呂敷を広げすぎてたためなくなる
    のは私も同様です〜〜。ははは。

    > 欲を言えば、もうちょっと書き込みが欲しかった部分が……と、
    > リチャードの性格がいまひとつつかめませんでした。
    続編を書きながら、私もコイツ何考えてるんだろう?って
    私も思ってしまいました。もともとが謎多き人の設定でしたから(笑)
    だいたい、奴は、どこにいたのかすら、設定していませんでした。
    その辺は、あえて目を瞑ってください。ははは。

    > マリアを助けに来たときには本気で驚きました(笑)。
    あれはねー、12時に来いとシュテファンに言われていたから
    来ただけなのでした。幾つか布石は置いておいたのですが、
    わかり辛かったですね。すみません。

    > リチャードとマリアの間に恋愛感情があるとは
    確かに……。まあ、マリアの元気がないと、リチャードは心配なんでしょうね。……で、自分が心配をしない為なら、多少の労力は費やす……と、そーゆー奴なのではないでしょうか?(作者のくせに憶測。奴には人格があるんだ……きっと。だから私の言うことを聞いてくれないんだ……。ははは。)

284/ 「いつかのメリークリスマス」感想です
・投稿者/ えも
・投稿日/ 2003/08/08(Fri) 10:27:57
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/

    感想がおそくなてしまってすみません<(_ _)>
    わたしも「いつかのメリークリスマス」読ませていただきました。

    並木さんは世界設定がしっかりしていますよね。
    細かいところまで丁寧に書き込まれていて、海外の政治とか、習慣に疎いわたしも楽しんで読むことが出来ました。
    文章はすっきりしていて読みやすいし、ぐいぐい先に引き込まれるところに魅力を感じました。

    シュテファンのクリスマスプレゼントをマリアに頼むシーンとか、全体的に緊張感があるシリアスな物語の中に、ぽっとでてくるあたたかいエピソードがわたしはとてもお気に入りになりました。

    それから、マリアとリチャードのコンビがいい味を出していたように思います。
    次の「LADY NAVIGATION」にもその味が引き継がれていて、読むにしたがってどんどん面白くなっていきました。
     
    物語の骨組がしっかりしていて、読み応えがあるし、登場人物のキャラクターにもそれぞれの魅力があった様に思います。
    執筆お疲れ様でした。楽しませていただきましたです。

288/ ありがとうございます
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/08/08(Fri) 17:10:36

    こんにちは。ご感想、ありがとうございます。

    > 細かいところまで丁寧に書き込まれていて、
    > 海外の政治とか、習慣に疎いわたしも楽しんで読むことが出来ました。
    そう言っていただけると、とても嬉しいです。
    モデルになった町はユタ州ソルトレイク市です。

    > ぽっとでてくるあたたかいエピソードが
    > わたしはとてもお気に入りになりました。
    意識していなかったので、新しい自分を新発見した気分です。
    ありがとうございます。

    > それから、マリアとリチャードのコンビが
    > いい味を出していたように思います。
    これも出たとこ勝負のような部分です。私は計算して効果的な設定を考える事が多いので、思い立ったことを、そのまま書き綴ってしまった部分を中心に感想をいただけたのは珍しく、本当に自分の感性が褒められたようで、お言葉のひとつひとつがとても嬉しく思えます。ありがとうございます。



211/ ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2003/07/03(Thu) 22:01:00

     ぴーしゅけ殿、御苦労様でござった。早速読ませて頂いたので、感想を書かせて頂くでござる。

     今回のテーマとなった真偽について、非常に見事に表現した作品かと思います。何もかも計算ずくでの行動には流石に驚きましたが、納得のいく嘘をああいう形で示すのは、むしろ計算づくめの数学的な冷たさよりも、緩やかな暖かさを感じます。
     他のシリーズにも一応目は通しましたが、そちらを読まなくても途中途中に様々な小道具をちりばめているため、特に違和感はありません。独立した短編として申し分のないできばえだと考えられます。
     個人的に気に入ったのは焼けただれた女神像のエピソードでしょうか。このシーンは印象的で、とても良く心に残りました。

     続いて、残念な点に移ります。この作品は全体的に細かいミスが少なく、目に付く欠点がありません。文章もよく考えられているし、伏線の張り方もみごとです。しかし、作品の起伏が緩やかすぎて、其処が少し残念な気がします。作品のマクロレベルでの話なのですが、何かプラス面でもマイナス面でも強烈な要素を入れると更にすばらしさが増した様な気がします。あくまで私感ですが。
     感想は大体以上です。総合的に見て、相当にハイレベルな作品だと思います。今後も更に熟練の文章に磨きをかけ続けてください。



219/ Re[1]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/04(Fri) 13:31:01
・URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html

    早速感想を頂きまして、どうもありがとうございます。
    画廊シリーズは、例え前の話を知らなくても、ある程度楽しんで頂けるよう
    、その点にかなり気を遣って書いております(つもり)ので、「独立して読める」と言って頂けると、心底ほっと致します(笑)。

    女神像のエピソードに関しては、作品タイトルとの「こじつけ」的感覚で、急遽付け足しましたので、印象に残った、と言われると、何やら微妙な感じです(笑)。書いてる側と読み手の感じ方はやはりかなりに異なるのですね。非常に勉強になりますです。

    起伏に欠けるのは、場面転換の少なさや、登場人物の動きが、異常に少ないからでしょうねぇ。私としても大きな過大でありますが、何せ、画廊の住人はどいつもこいつも腰が重くて・・(苦笑)。もう少し、話全体に動きや起伏がつくように、ドラマ設定を練りたいものです。ありがとうございました。

221/ Re[2]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2003/07/05(Sat) 18:34:47
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    小鳥ちゃんが可愛いすぎます。
    すでに完成された幸福画廊の世界をさらに完成されていて文句のつけどころは無いです。
    あえてあるとすれば、タグラス刑事と老人のエピソードは
    見つけ出すための手段として終わっているのが残念。
    それと現在と過去の行き来が激しくて、僕は読んでいて
    あれ?
    と思った事が有りましたが。
    執事サマにSサマに
    僕はメロメロですね。
    回を重ねる毎に白野様、表情と感情が豊に感じれます。
    なんて愛くるしい作品だ、と思うわけで。
    企画としてじゃなくて、
    「幸福画廊」としてシリーズ次回作を楽しみにしております。

270/ Re[3]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/27(Sun) 04:22:15
・URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html

    感想、ありがとうございます。

    > あえてあるとすれば、タグラス刑事と老人のエピソードは
    > 見つけ出すための手段として終わっているのが残念。
    コレは「シリーズ上の伏線」ってコトで、今回は敢えて手を付けませんでした。画廊シリーズは独立して読めるオムニバスを意識して書いておりますが、ちょこっとはそーゆー系の伏線も入れてみたくなりまして(苦笑)。大変に申し訳ない。

    > それと現在と過去の行き来が激しくて、僕は読んでいて
    > あれ?
    > と思った事が有りましたが。
    コレは私の書くもの全般に言えるコトですよね。自分本位に考えて「私の文の特徴だ!」とか言いたいところですが、読者に通じないようでは意味がない。もっと精進努力したいです。
    と、言ってはみたものの・・。自分では分かって書いてる訳だから、こーゆーのを精進するのは難しいですよね。寺の皆さんが頼りです。よろしくご指導願います。

225/ ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ 並木
・投稿日/ 2003/07/05(Sat) 19:44:17

    こんばんは。
    【幸福画廊】第4話「真実の横顔」の感想を書かせていただきます。

     全体的に、文章に安定感があり、安心して読むことができました。
     物語の引きも良く、一気に読ませていただきました。
     キャラクターの性格にも統一感があり、読みやすい仕上がりになっていると感じました。

     人称文が、場面場面によって移り変わる手法にあまり慣れていなかったので、少々戸惑いました。
     全体的に起伏がなく、『温度の低い』印象が残りました。
     フリガナと本文がいっしょくたに表示されていたので、その都度引っ掛かって、その部分は読み辛かったです。

     善い意味でも、悪い意味でも『安定している』というのが、ぴーしゅけ様のカラーになっていると思います。この個性がどちらに向いていくのか、今後にも期待しております。
     では、失礼いたしました。

271/ Re[2]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/27(Sun) 04:33:42
・URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html

    感想、ありがとうございます。

    >  人称文が、場面場面によって移り変わる手法にあまり慣れていなかったので、少々戸惑いました。

    私も画廊シリーズで初めて試している手法です。画廊は「漫画の台本」というのを、いつもイメージして書いているので、こういうコトになってます。読者を戸惑わせてしまうのは、偏に私の筆力不足の所為ですね。努力したいと思います。

    >  フリガナ
    これは、この方が読みやすいとおっしゃる方もいらっしゃるので、止めないと思います。並木さん、ごめんなさい。

    >  善い意味でも、悪い意味でも『安定している』というのが、ぴーしゅけ様のカラーになっていると思います。この個性がどちらに向いていくのか、今後にも期待しております。
    「良い意味」と「悪い意味」の詳細が知りたいような怖いような(笑)。今後にご期待くださって感謝です。まずは遅筆をどーにかすることでしょうかね? 頑張りマスです。

239/ ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ 荻窪の宮
・投稿日/ 2003/07/10(Thu) 17:18:11
・URL/ http://ws.31rsm.ne.jp/~tatsu/

    導入から凄く面白くて、一気に引き込まれて読んでしまいました。
    さすが、という感じです。
    チャットでも少し話しましたが、
    小説を両面印刷して読んだのですが、そのページの順番が少々混乱しても、
    ストーリー・文章が丁寧に書かれていて、ベースがしっかりしているせいか、
    途中まで混乱していることに気付かずに読めるという、
    ある意味で平伏もののスゴイ作品でした。

    内容的な起伏がゆるやかで、それが欠点にもなりうるとしても、
    私はそれがこの作品の良さなのかな、と思いました。
    登場人物も少なく、ストーリーの場所も一定区域だとしたら、
    内容にどこで極端な変化をつけるのかが難しいのですが、、、
    よく考えると、三谷幸喜さんの「HR」や「やっぱり猫が好き」、
    アメリカのシチュエーションコメディ、舞台転換の少ない演劇など、
    一定場所において少ない登場人物によって織りなされる作品の、
    起承転結(あるいは序破急)のくっきりとした上手く作られた内容を考えると、
    何らかヒントを得られるような気がしました。とても勉強になりました!

    あと、語りの視点が時々変化するのが、とっても良かったです。
    効果的に用いられていて、心情がよく表現されていたと思います。
    会話途中に挿入される雨の描写も素敵です。
    エンドレスに降り続く雨、それがラストに冴えるように細い月へと移る。
    美しい夜の風情を感じて、とても幸せな気分になりました。

    私が気になったのは、小鳥さんの乱暴な口調です。
    恐らくそれがキャラクターの一番の個性なのでしょうが、
    それがどうしても馴染めません。読者の好み、なのでしょうね。
    全体につつと流れる重々しく荘厳ちっくな筆致が、白野さまとはピッタリ一致するのに、
    お転婆娘の小鳥さんの台詞や心理描写、ダグラス刑事との軽快なやり取りには、
    どうしても大きな違和感とギャップを感じてしまいました。
    もちろんそれを、「キャラクターの個性だから!」と頭では納得しても、
    心情的にしっくり来ない、この悶々とした読者の心。
    どうすればいいのでしょう・・・
    単なるキャラクターへの感情移入の賜物なのでしょうかしら。うーん。

    とにかく、とても素晴らしい作品を書かれたことを感謝いたします。

272/ 宮様へのレスというより、裏話だわ・・ごめんねぇ (^^;
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/27(Sun) 05:25:40
・URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html

    感想、ありがとうございます。
    宮様もHR観てましたか。あれ、面白かったよね(笑)。

    他の皆さんとはちょっと違うご意見を頂きまして、とても興味深かったです。
    何というか、寺メンバーさん以外の方でもこの作品に感想を多少頂いたのですが、それらへ私が感じたことは「読者さんそれぞれで、良いと感じるところ、悪いと感じるところ、面白いと思うところ、そうでないところがかなりバラバラなんだなぁ〜」でありました。
    文章の意味が分かりにくい・・というのは、読者の好みに関わらず、完全に筆者の責任ですが、それ以外が読者の好み・相性だとすると・・・困りますねぇ。私たちのようなシロウト作家はイッタイどうしたらエエのでしょう?(苦笑)
    他のメンバーさんも、多分そんなことをお考えじゃあないだろーかと思いますが、結局、自分の思うままに書くしかなさそうな気もします。
    モチロン、頂いたご意見をないがしろにする気はありませんが、頂いた感想で自分が納得出来ないものには沿えない・・・。そうしかならないと思いませんか? 他の皆様はどうなんでしょう? ゼヒ、ご意見が欲しいところです。

    さて。
    宮様がおっしゃっている小鳥ちゃんの言動は、画廊シリーズに似合いませんよね。私も実際問題そう思います(笑)。どうもココで私の意図を書くと裏話的で良くないな〜。本来なら作品の中で意図は表すべきだけどな〜。なぞと思うのですが、作品中で表せるだけの力量がナイので、書いちゃいます。

    小鳥ちゃんの言動はいかにも「非現実的な」基本設定の幸福画廊を少しばかり「現実的にする為」にあーゆー口調(キャラクター)にしています。
    ぶっちゃけてしまうと、白野と朱里は失敗とか粗忽とか、しそうにないキャラで、ソコが味でもあるんでしょうが、エピソードを作る側としては作者泣かせな奴らです。失敗、おちゃらけ、喜怒哀楽。そーゆーの、やっぱり欲しいじゃないですか? 書く側としてはその方が話が広がりやすい(今回のストーリーも小鳥ナシでは全く展開が変わっていたでしょうし、朱里の画策もなかった筈。とゆーか、朱里が依頼人を追い返して終わりですな。話にならんです(笑))。

    そーゆー作者の都合でもって小鳥は第3話から仲間入りしました。今回から入ったダグラスは、小鳥だけだと話の中でキャラが浮くのでダメ押し追加。今後のシリーズ展開に便利だと思われる情報屋等の意味も含めて刑事さんです。セント伯爵はダグラスがより画廊に近づくきっかけを与えるために付け足しましたが、なんやイイ味のジジイになってくれそうです。出来ればあと2名ほどサブ・キャラを出したいものですが、さて、どうなりますか?


    だらだらと長くなってしまいましたが、まあそういう存在意義を与えられてるのが小鳥ちゃんです。お許しアレ。
    こーゆー裏話もプロならやらないですよね。まあ、プロじゃねーし、私個人は人の作品の成り立ちを聞くのが大好きなので(勉強になると思う)書いちゃいました。お許しアレ。


262/ Re[1]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ みゅう
・投稿日/ 2003/07/24(Thu) 00:53:16
・URL/ http://homepage1.nifty.com/mew_rie/index.html

    感想がすっかり遅くなってすみませんm(__)m

    久しぶりの「幸福画廊」、嬉しかったですねーー。
    白野さまも朱里さんもお元気そうでなによりです(笑)
    前回お仲間に加わった小鳥ちゃんもすっかり幸福画廊になじまれたようで……。
    ナタリーさんの気持ちも、うん、よくわかるよーー。
    って、私、このシリーズ好きだからなーー。感想っていうよりファンレターになっちゃうな(^^;;)
    あら探しをしようにも、読んでて引っかかったところもないし……。いや、見逃してる可能性もアリかも(苦笑)

    えーと、マジメに感想書こうっと。
    「真偽」というお題をきっちりしっかり「主題」としてストーリーを構築してあるのには本当に感服します。
    「真実」ということに対して、日頃私がなにげなく感じていることをキチンと言葉にして頂いたようで、感極まった部分もあります。
    ……やっぱり、ぴーしゅけさん、上手いよなぁ。。

273/ Re[2]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/27(Sun) 05:47:54
・URL/ http://homepage2.nifty.com/jotei/index.html

    感想、ありがとうございます。

    > 感想っていうよりファンレターになっちゃうな(^^;;)
    コレって、スゲェ嬉しいコロシ文句ですよ。みゅうさんには朱里から紅いバラの花束でも贈呈させます。いや、ハンドメイドの茶菓子がイイか?(笑)。アンガトー。

    今回のお題の「真偽」。私が書いた真偽の内容は、以前にみゅうさんとチャットでお話したコトがヒントになってますです。「真実は一つじゃない、事実が一つなんだ。コナン少年は間違ってる」とお子さんに教えられているという みゅうさん。ステキなお母さんだよー。みゅうさんのウチの子に生まれたかったわい。そんでもって、みゅうさんの後押しでレオさんと結婚だ〜〜〜(爆)。

    えーと、マジメにレス書こうっと。
    毎度、みゅうさんには煮詰まった時の相談にのって頂いて、マコトに感謝に堪えません。最近、切に思うのですが、完成した後の感想も有り難いものですが、書いてる途中で貰える意見って、ホントにホントに有り難いんですよねぇ。
    大体、プロの作家にだって、そーゆー意味での編集者って付いてるじゃない?プロってそーゆーの羨ましいっす(苦笑)。

    今後もどうか、私のようなヘッポコをお見捨てにならず、ずっと相談にのってやって下さいませ。みゅうさんの作品の相談にもモチロンのらせて頂きます!(こっち方面でもヘッポコですが)どぞ、よろしゅう <(_ _)>。

280/ Re[3]: ぴーしゅけ殿著「:【幸福画廊】第4話「真実の横顔」」の感想
・投稿者/ えも
・投稿日/ 2003/08/07(Thu) 17:27:21
・URL/ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/7142/

    感想が遅くなってしまいました。すみませんです<(_ _)>

    幸福画廊、読ませていただきました。いつも思うのですが、幸福画廊のイメージってぴーしゅけさんそのものですよね。
    このシリーズの一つの大きな柱である「幸せな絵」というのを、毎回こんなに素敵に、こんなに効果的に表現していらして、本当にすごいなって思います。
    ロケットの中に絵を入れるなんて、ロマンチックだし、すごく詩的ですよね。
    で、そこで終わってなくて、そこから続く切ないエピソードが胸にしみました。ラストの終わり方も、わたしは全然予測できなくて、最後、終わらせられるのかなぁってどきどきしながら読んでしまいました(笑)こういう、先をどんどん読みたくなるのって、お話の醍醐味ですよね。

    今回初登場したダグラス刑事がわたしはとても好きになりました。
    小鳥ちゃんとの掛け合いが読んでいてとても面白くて…。
    ぴーしゅけさんの裏話にもありましたが、小鳥ちゃんが現実的にもっていく位置にいるというの、すごく頷けました。

    ある意味、白野くんと朱里さんは、幻想的な世界に住んでいる人のようで、(それがこのお話の世界観を作り出していると思います)どこか現実から離れた雰囲気をわたしも感じていました。だからこそ、このシリーズを読んで言葉にならない爽やかな幸福感を味わえるのだと思っています。
    そこに、小鳥ちゃんという(わたしから見ると)等身大の女の子が登場する事によって、このお話の出来事が現実的な世界とリンクして、幻想の世界のお話ではなく、共感して想像することのできる世界になっているところが、わたしは好きです。


    文章を読む時、そうやって「こういうものが好き」とか、そういう好みの問題は、当たり前ですけれどひとによって違うものですよね。そこに文章の奥深さがあるとも思うのですが、できることなら一人でも多くの人に共感してもらいたいし…難しいものですね。

    わたしはそこまでいつも考えないので(反省)、うまく言えないのですが、こうやって読者の声や考えなんかを聞きつつ、自分の小説のスタイルや主張なんかを確立していくことでいいと思いますけれど…ね。

    自分が小説を読んでいて、共感したり、好きだなって思う事もあれば、そんなこと考えもつかなかったとか、ちょっと苦手だなって思う事、ありますね。

    けれど、小説は自分が普通に生きてゆくだけでは、体験したり感じる事の出来ないことを知ることができる、とても素晴らしいものだと思います。そんな中で世界を広げる事ができたら、とわたしは小説を読みます。
    ひとりよがりになりすぎてしまうのはよくないかもしれませんが、ひとそれぞれの世界があるのは、それでいい事だとわたしは思います。

    文章力がないので、上手に言えなくてすみません。。。
    今回も幸福画廊でわたしの世界もひとつひろがりました(^_^)
    執筆お疲れ様でした。



212/ 第6回企画参加作品リスト
・投稿者/ ぴーしゅけ
・投稿日/ 2003/07/04(Fri) 00:36:29



162/ オカザキレオ殿著、「百万回一緒の物語」に対する感想
・投稿者/ D・W・W
・投稿日/ 2003/01/21(Tue) 22:40:59
・URL/ http://www5b.biglobe.ne.jp/~dww/

     今回も、長い感想になりそうなので、敬語で行かせていただきます。また、内容レベルでの話であって、細かい技術レベルでの話は控えさせていただきますので、ご容赦ください。
     この作品を読んで感じたのは、追求する男の、必死さが良く出ている、という点です。求めても求めても得られない物。それでもそれを求めてあがく姿。
     自分の感情を押しつけようとすれば、それはただの猟奇になってしまいますが、そうならないのは書き手たるレオ殿の手腕でしょう。また、音楽的な文章は、実に面白いです。文章のリズムという物は、私も重要だと思っているし、書くときに気にしてもいるので、参考になります。内容に満ち満ちた「愛」というのも、私の作品には足りない物ですし、この辺の描写は立派です。これだけ「愛」を書く事は私には出来ません。
     ヒロインは思いきり普通の人ですが、それは却って良かったかも知れません。作品の読後感も良いし。
     では、続いて欠点を。
     個人的な印象としては、悪い魔法使いさんが嫌われるわけがよく分かりません。押しつけの感情は迷惑だという話も出ていますが、どの辺がそうなのか。或いはヒロインの好みに合わないのかも知れませんが、それはそれで少し可哀想です。
     また、ルルの動機も少し分かりません。守ろうとする必死さは伝わってきますが、これも少し説明不足かと。守れなかった、というのはわかりますが……
     そして、魔法使いさんが必死にヒロインを追い求めるわけも。どうこういう魅力があって、あのヒロインが良いのか。顔が好みなのか、それとも何か利益があるのか。輪廻転生を自在にするほどの大魔導師を、夢中にさせる物は何なのか。(転生すれば、当然姿は変わるでしょうし)また、彼を悪とするならば、怖気が走るほどの猟奇性があった方が良かったかも知れませんね。
     要するに、魔法使いさんとルルで対象性を作ろうとしていますが、それが確保しきれていないように見えました。よく練られて、満ちている「愛」が生きれていないような感じです。
     これが残念です。ただ、全体としては良くできた作品ですし、とても楽しむ事が出来ました。良作をありがとうございました。



197/ Re[1]: オカザキレオ殿著、「百万回一緒の物語」に対する感想
・投稿者/ オカザキレオ
・投稿日/ 2003/05/18(Sun) 19:12:07
・URL/ http://www.geocities.jp/reo_ojp/

    返信が遅くなってすいません。
    この作品は我が家の2002アクセス記念にえもさんに贈呈したものです。
    主人公萠はえもさんをモデルにしています。
    逆から読むと、もえでしょ(笑)
    ということで、極力、えもさんなイメージなんです、僕の中では。

    まず、僕の筆力が足りなかった事が起因でしょう。Dさんの疑問点は。
    これは今後の課題ですが、一つだけ僕の中で大切に思っている事があります。

    僕は物語の登場人物達の行動や感情が全て理論で完結補完できるとは思ってないのです。

    >押しつけの感情
    誰かを振り向かせる時に誰かの本意でない方法を行使するのは、本当の愛情とは言えないでしょう?
    彼女が骸(ここではネタばれ化ですのでね)を嫌悪していたわげではないのです。
    ただ、誰よりも騎士を愛していたというだけで。それが自分の兄でも。
    それを骸は憎しみでしか受け入れることができなかった。説明すればそういうことです。

    >魔法使いとルルの対象
    あまりそういう意識は無いです。当初は全然別ものの話で、骸もルルの味方だったんですから。ま、敵対すれば対称ですけれどね(苦笑)

    >ヒロインを好きになる利益
    これは少し悲しいなぁ。理屈は恋ではないし、政略結婚のあった時代とは言え、骸には手の届かない人でしたから。ましてや、禁忌を犯した罪人ですからね。
    あええてあるとすれば、彼には彼女がまぶしかったんだねと思いますよ。

    >ルルの動機
    兄が妹を、騎士が愛する人を守ることに必要な理由は、機会さえあれば、どんな事でもする、だと思います。そして機会は提示された。それが物語の始まりでした。

    以上、説明しなくては桂ないほど、僕の作品は未熟だということですね。
    今後とも精進いたします。
    楽しんでいただけた、の一言で救われました。
    有難うごさいます。



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